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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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エゾアオイスミレ

 ここは標高約1,200mの山地、つまり亜高山の一歩手前に当たります。実はこうした山岳域を好むすみれたちは少なくありません。その一つであるエゾアオイスミレが咲いていました。
 展開した葉は存外大きい感じがします。アオイスミレとの違いとして「葉の先が尖る」という特徴が挙げられますが、尖ると言っても、この程度です。逆に言えば、アオイスミレの方が団扇のように真ん丸で、どこが先端なのか一見では分からないような形状なので、比較上、尖ると表現しているのではないかと思います。花はそっくりですから、写真1枚で問われたら、一瞬、困ってしまいそうですね。まぁ、これだけ陽光がしっかり当たり、生え際にカラマツの葉が見えていますので、この写真はヒントが多い方かも知れません。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
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シロバナナガバノスミレサイシン

 オクタマスミレから数10m程度だけ離れた場所にシロバナナガバノスミレサイシンが咲いていました。舌を噛みそうな長い名前です。それから、例によって「白花」という名前に関する物議を醸しそうな側面を持っています。
 シロバナという接頭語を付け、品種として学名を持つすみれは多く存在します。母種との境界線が不明確なので、紫条も入らないような「純白花」と呼ばれるものだけを指し示すべしと説明する方もいます。とても理に適っていると感じていますが、それは植物学的には「白変種」と呼ばれ、ある意味では別格になっています。現段階では、どのような基準標本に依って発表されたかが言葉通りに基準なので、所謂「準白花」も含むと理解しなければならないようです。それはそれとして、写真の個体は花弁がすっきり白く、距に淡い赤紫色を残す魅力的な花ですね。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
タカオスミレ

 シハイスミレを観察に出掛けた日、早めに出発したので微妙な時間が残りました。ここは「高尾山ふたたび」と二輪を飛ばして、4時過ぎに到着です。陽光の限界はおおむね1時間でしたが、すみれの姿に出逢うと、ついパチリ・・・。しっかり咲いたタカオスミレとヒカゲスミレが並ぶ群落に出逢った時、このすみれたちが好きな場所は暗くなり始めていたのでした。
 ここはストロボを使うところではありません。なにしろ、葉の表面が不自然にテカるのは目に見えています。こうなれば破れかぶれで(笑)、スローシャッターで撮ってみましょう。ISO感度は200程度ならノイズフィルターが頑張ってくれるかな。後方のヒカゲスミレも写し込みたいので、絞りはF13(ひゃあ~)。1/8秒で慎重にレリーズを押したら、まぁ、少し暗いけれども写ってしまいました。夕方なのですから、この程度の絵になるのが自然というものかも知れません。デジカメは重宝です。


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アオイスミレ

 さて、大急ぎでページを進めた高尾山のお話でしたが、ここでまとめにかかりましょう。まとめ役はアオイスミレの塊です。匍匐茎で増える性質があるため、こんな状態を比較的良く見掛けます。
 今回のメインターゲットでした高尾山のアオイスミレは、図鑑等で目にする形態に近くて、アオイスミレらしさがあると思います。今年、千葉県で撮影できたアオイスミレは、花がしっかりと開いて端正な姿だったもので、所謂、シックリ来ませんでした。それらしいすみれに出逢うとホッとしますね。これまで紹介させていただいた種の他に、この日は淡紫色のコスミレ、芽を出したばかりのニョイスミレ、それから北米のソロリアを見掛けました(笑)。やはり、高尾は楽しいすみれの山です。


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ナガバノスミレサイシン

 空が茜色を帯びてきて、太陽の光が心細くなってきました。ヒナスミレも見ることができたので、早々に下ろうと頑張っていたのですが、下りは、ふくらはぎに負担が掛るものです。ふと、白っぽい花が目に入りました。あっ、登り始めた頃に目にしたナガバノスミレサイシンですね。
 やはり、葉の長さが足りない感じがしますが、花はしっかりとした大きさがあります。よし!これを最後にがんばって撮影しようと思ったのですが、周囲が暗くて微妙な状況です。ただ、撮影に入ると若干明るくなったような空模様と、デジカメ得意の感度調整に助けられて、気合いのスローシャッター撮影です。ちょっと横風が吹けばブレてしまう訳ですが、なんとか明るい雰囲気に撮ることができました。時に撮影は「気合がモノを言う」のかも知れません。(=^_^=)


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シロバナツクシコスミレ

 低山という分類でピクニックコースと言われる高尾山でも、頂上付近まで登ると一休みしたいところです。日影沢コースは坂がきつくなる辺りですみれが少なくなるので、「これでは、もう上の方にすみれはないでしょうね」という話が出て来るのですが、実は、もう少し登るとシロバナツクシコスミレが端正な顔で咲いているのです。
 シロバナという命名ですが、シロバナナガバノスミレサイシン同様に白変種に付けられた名前ではありません。実際には少し白っぽいコスミレというところですが、裏高尾で見られる淡紫色の個体と比べると、やはり違うイメージです。写真の個体は紫条が少し強めですが、花弁の地色は白く、薄緑色の綺麗な葉に映える色合いではないでしょうか。因みに、筑紫地方の特産品という訳ではありません。(^^*) 


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エイザンスミレ

 エイザンスミレも、まだ目覚めたばかりで眠たそうな表情をしていました(笑)。このすみれは、ふくよかな花を咲かせている方が似合うのではないでしょうか。
 花の色には白に近い淡紅色から濃紅色まで幅があります。また、花びらの縁が可愛らしく波打つ個体が比較的普通に見られますが、この写真の個体はフラットですね。一方、葉の方にも各地の個体間変化が見られますが、むしろ、同じ個体の時系列変化というのでしょうか、時間とともに形状が大きく変わっていく姿が面白いと思います。初春の可憐でかぼそいイメージを脳裏に置いたまま、夏場の豪快な葉を目にすると、初めてなら面喰ってしまうことでしょう。変化を楽しむことができるすみれです。


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タカオスミレ

 高尾の名前を冠するタカオスミレがあちこちで見えてきたのですが、先に見つけていたヒカゲスミレも含めて、しっかりした花を見つけることはできませんでした。今頃、この株も満開でしょうね。
 このすみれは、母種に位置するヒカゲスミレの近くで普通に見られ、時には混在していることもあります。根本的に大きな違いではないのでしょうね。高尾山に自生する個体は、花も葉も若干細めだと思います。各地の個体を見ていると、もう少し花は丸めで葉も幅が広いものが多いような気がします。また、葉表面の様子にも各地の特徴があって、もう少し光沢が強いものを良く見掛けます。高尾山に自生するおとなしいイメージの個体が基準標本になっているのでしょうが、クセがない方が相対的に好ましいところかも知れません。


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ナガバノスミレサイシン

 日影沢の流れは小さいので、岩をつたってひょいと越えることができます。ここはニリンソウが沢に沿って上の方まで小さな群落が続くような湿った環境です。
 タカオスミレが見られるかと少し歩いてみたのですが、目に入ったのはナガバノスミレサイシンでした。葉がまだ伸びておらず、花も咲いたばかりのようでした。もらった名前に相応しい姿になるには、もう少し時間が必要ですね。この界隈には、更に白っぽい花を咲かせるシロバナナガバノスミレサイシンも見られます。唇弁に紫条を残す型も含むのですが、稀に白変種である純白の花も見られます。二つの型は異なるものと言われながら、同じ名前で呼ばれていますね。ただ、近年、同一DNAでも表現型が異なる場合が多く報告されていますから、簡単に考えない方が良いかも知れません。


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ナガハシスミレ

 こんもりと茂って多数の花を咲かせているのはナガハシスミレです。タチツボスミレの白変種らしき姿が混じっているのは、ご愛敬(笑)。大きめの鉢で育てると大株に育つことがあるとは言え、これはすごいですね。4月の展示会までに、ここまで育てるのには、何らかのテクニックが必要なのでしょう。
 ナガハシスミレは、ここ何年か、興味を持って観察している種のひとつです。形態的な特徴、国内外の分布、良く似たアワガタケスミレの存在等など、多くの点で興味が尽きません。まぁ、大上段に構えず、身近な各地の地域変異を眺めるだけでも楽しい種だと思います。


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