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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 2月末から3回目の来訪で、やっと、アオイスミレの花を目にすることができました。河津桜の開花が昨年より少し早めだったことを参考にして、早めに動き出していたのですが、目論みは外れて、アオイスミレの開花は、昨年より1週間ぐらい遅かったようです。
アオイスミレ
 丁度1週間前には、蕾すら見つけ出せなかったのですが、今日は、それなりに咲き出していました。ただ、この自生地は、とても大きな公園の一画なのですが、わずか半径数メートルの範囲でしか、姿を見ることができません。もう15年程も掛けて、主要な場所は観察したつもりです。すると、この個体群は極めて閉鎖的な空間で遺伝子を繋いでいることになりますね。そのためか、花冠や柱頭の様子に少しクセありです。

タチツボスミレは遅めで少なめ、マルバスミレは姿もなし。嬉しいことに、ヒメスミレが蕾を膨らませていました。

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 年々、栽培棚の整理を進めていますが、繁殖力もしくは生存能力の高いヴィオラ・アルベンシスは、その極小サイズの種子をあちこちに飛ばして安住しています。実生から開花までの期間が短いようで、出足が遅い当家の栽培棚で、例年、一番に開花まで至ります。
ヴィオラ・アルベンシス
 我が物顔で居座っている場所は、何を植えていたのかも分からなくなってしまった割れたプラ鉢です。咲いている姿は、まるで無茎種のようですが、実はパンジーの仲間ですから、有茎種!春一番に咲き出した後、果実を膨らませて種子を飛ばし始める時期の方も、一番ではないかと思われます。初夏には、草丈が最大30cmにせまる変化を遂げて優位に立ち、更に遅い時期まで花を咲かせ続けます。

栽培棚外の敷地に拡散しないことは不思議です。数粒の種子から増えたもので、遺伝子の多様性は見込めません。

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 久しぶりに、多くのすみれの標本を見せていただく機会がありました。その際、おやっと思ったのですが、井波一雄氏の採集標本が、かなり多く見られたのです。写真は、スミレサイシンの太い根っこの部分ですね。会場で「撮影は問題ない」と説明がありました。
スミレサイシンの標本
 井波氏は愛知出身の市井の植物研究家です。『日本すみれ図譜』などを隅々読み込んで勉強させていただきましたので、標本の採集者名で、すぐ気付きました。東海三県(愛知・岐阜・三重)を超人的な行動力で歩き回ったと評されています。たまたま、この標本は福島産ですね。「氏が採集された標本は生前に千葉県立中央博物館に(収蔵された)」そうですが、千葉と何らかのご縁があったのでしょうか。

井波一雄氏も浜栄助氏も、その非凡で伝説的な行動力が有名です。きっと令和に生きる者には、なかなか真似できません。

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 なんだか、久しぶりに出逢った印象があります。外来種というより、元々、極めて長く栽培されてきた園芸品種の末裔であろう、野生化したヴィオラ・オドラータです。長い間、この場所を縄張りにしていたのですが、近年、衰退してしまいました。
ヴィオラ・オドラータ
 他にも、路傍で元気に拡散していた場所があったのですが、そちらも衰退してしまいました。更には、ヴィオラ・ソロリアがはびこっていた街路も何ヶ所かあったのですが、最近、全く見かけません。勝手に逃げ出して雑草化していたものでしょうから、消えてしまっても仕方がないのですが、今のところ、新たに逸出群が見つかることはないのです。ほんの少し残った株たちを目にして、残念な思いです。

一昔前は、この法面を覆うように、大量の花たちが咲き誇っていたものです。衰退の原因は測りかねます。

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 苔生した岩場で、ひっそりと白い花を咲かせていたのはウスバスミレです。実は、この日のターゲット筆頭株はチシマウスバスミレの方で、一年前、一応、撮影していたものの、しっかり認識できておらず、きちんと観察したいというヲタク級のすみれ好きが再集結しました。結果、個人的には、千葉から長野まで、新幹線と車で日帰りする観察会を(二年連続で)やらかしてしまいました。
ウスバスミレ
 初めて、ウスバスミレと出逢った場所も、長野の八ヶ岳でした。その付近で観察できると聞く森の端っこに車を駐め、歩き出した途端に目に入って、とても運が良かったとの記憶が蘇ります。そこは「もののけ姫」の木の精コダマが出てきそうな不思議の森でした。

外見は似ていますが、深山に咲くウスバスミレと湿地に咲くチシマウスバスミレは自生環境が大きく違います。

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 『すみれの女王』と言えば、サクラスミレだそうです。個人的にはアケボノスミレにも、その貫禄があるような気がしていますが、こちらについては『すみれの横綱』と表現する方がいらっしゃるようでした。確かに大柄ではありますが、基本的に男性に用いる比喩ですから、安易に首を縦に振りがたいものがありましたね。そんな時に『すみれの貴婦人』という言葉を見掛けて、なんだか、納得できた次第です。
アケボノスミレ
 初めて、自生のアケボノスミレを観察したのは、群馬の伊香保・榛名エリアでした。以後、長野や神奈川、岩手などでも観察していますが、観察地によって、特に花の様子が少しずつ異なる傾向があるようです。写真は、色合いも形状もユニークな山梨産です。『すみれの令婦人』と称しておくことにしました。一般には、花弁の地肌にふっくらした厚みがありますが、これは、すっきりした印象を呈しています。

比較的に広域で観察できる種でもあり、もっと、あちこちで遭遇したい気持ちにさせられます。

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 昨年のすみれ旅でも、その出逢いに心躍った「瞬間」がたくさんありました。そんな「瞬間」に甲乙を付けることは困難ですが、それでも、このハリマスミレとの出逢いは三本指に入いるもの。とても魅力的な姿をしているぞ!と感じてしまったのです。
ハリマスミレ
 実は、ハリマスミレについては、長い間、丈夫で完全稔性のある系統を継続栽培しています。一方で、自生品にも出逢っている対象ですが、長崎の雲仙岳山麓と、経ヶ岳に近い山道沿いの草原という離れた二ヶ所で出逢ったことは、とても稀有な体験でした。更に、不思議なもので、直線距離でも40Kmは離れている二ヶ所の個体群が、花弁の縁にも青紫色が残る、とても良く似た花を咲かせていたのです。

赤紫系のスミレと白いアリアケスミレの両親から、なぜか、青紫の条が無数に入るハリマスミレが生まれていました。

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 スミレをモチーフとしたデザインの84円郵便切手(春のグリーティング)が、今年 2月 7日に発売されます。使いやすいシール式の切手で、このデザインを含めて、5種10枚のシートになっていると発表されています(のり式を1枚単位でも購入可)。
スミレ
 今回はデフォルメされた明るいデザインのイラストが用いられています。「スミレ」との説明ですが、マンジュリカにしては葉っぱが大雑把すぎますね。花だけなら「スミレ」と言われれば、まぁ、「そう見えなくもない」と許容範囲で、一歩譲ることができるものかも知れません。要は、多くの方が思い描く「すみれという植物」の一般的なイメージということでしょうか。和紋様の背景も和みますね。
(撮影は長崎雲仙岳にて)
 郵便切手類の画像を web上に掲載することについて、総務省より一定の指針が示されていて、それに準拠しています。

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 昨年、タチツボスミレ類(タチツボスミレ、ナガハシスミレ、オオタチツボスミレ)として、三種まとめて報告していたことがありました。改めて見返してみると、どうも、その内、ナガハシスミレとしていた個体群が、ちょっと怪しい感じです。
イワフネタチツボスミレ
 まず、花の様子として、周辺広域で観察できるナガハシスミレは、一般に細めで、縦長の花冠が多いのですが、この一画で見られる個体群は丸めで立体感が少なく、平坦な印象です。更に、葉の鋸歯が目立ち、表面に凹凸も見られるようでした。他の写真でも確認してみたのですが、ロゼット状に拡がる特徴的な根生葉も見当たりません。これは、どうも、イワフネタチツボスミレと見る方が良さそうです。
 実は、この二日前にも観察していた交雑種です。まぁ、この環境で「交雑しないでね!」と制約する方が無理筋かも知れませんね。

 タチツボスミレ類は交雑しやすく、かつ、稔性を持つ傾向も見られます。結果、中途半端な交雑種が多くなるようです。

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 実は撮影したばかりですが、ちょっと、驚かされています。昨日の夕方に見かけ、今日、再び撮影に出掛けました。さて、これはナニものでしょうか。花はアリアケスミレっぽいようですが、葉にも目をやると、スミレか、端正なノジスミレ風に見えます。
スミレ(準白)
 葉柄の「翼」の様子や葉全体の形状、さく果の形態などから総合すると、白っぽいスミレだろうと思っています。ところで、この花ですが、返り咲きではないのでしょうね。この個体群は、秋、閉鎖花由来の種子を飛ばしている時期に、地上部がきれいに刈り取られてしまいました。その後、長く復活できずにいて、こんな時期に開花したようです。つまり、この葉は「新葉(若葉)」ということになります。

 夏に花好きさんに教わってから、初めて花を観察しました。白いと伺っていたのですが、本当でしたね。

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