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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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サクラスミレ
 すみれ仲間と信州へ直接出掛けていたのは15年とか、18年前のことでした。最近では、連れて行ってもらって、気がついたら、信州だったということもありました。やはり、この地域で期待してしまう対象はサクラスミレですね。
サクラスミレ
 結論としては、記憶していた自生地では、余り多くのサクラスミレを観察することはできませんでした。地元情報を持つ方のお話では、少し前に咲き出していて、更に、今年は花が少ないように感じるとのことでした。確かに、既に果実ができつつある個体も、少なからず、目に入りました。一方で、小さな葉だけの個体も、少なからず、目に入り、到着が遅過ぎたという程ではなかったと思われます。
サクラスミレ

 昔の記憶に反して、サクラスミレは探して、やっと見つかる存在でした。運良く、スミレやシロスミレが咲く丘には、まとまって咲いていたのです。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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シロスミレ
 すみれの散策としては遅い五月半ばまで出歩いていながら、以前から、再訪したいと思っていた信州の高原に出向くチャンスを探っていたのです。避けられないスケジュールと不安定な空模様の合間を縫って、エイヤッと出掛けてみました。
シロスミレ
 移動時間が多い初日に向かった高原は、なんと、まるで様子が変わっていて、過去に何度か散策した草地に足を入れることもできなくなっていました。周辺を歩いて探索するものの、成果は上がらず、翌日に期待しながら、最後にあがいてみた丘の散策路で、貴重な幾つかの出逢いがありました。まずは端正なシロスミレたちです。期待していた翌日の高原では更に個体数は多くて、まさに満喫できました。
シロスミレ

 曇天とは言え、風が吹けば、雲が流されて、白い花を引き立たせる程度の陽光は降り注いでくれたのです。

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ダイセンキスミレ
 今年は、贅沢なことに、広島の山野を通算四日間も歩くことができました。昔、広島から鳥取を散策した際に観察できた種の全てについて、再度観察することができたことになります。その中で、ダイセンキスミレは印象に残る代表格です。
ダイセンキスミレ
 環境や時期が違うからなのか、花冠のサイズが微妙に小さいように感じたのですが、勿論、そんな驚くような違いではありません。ダイセンキスミレはナエバキスミレによく似ていて、植物体全体が矮化したような姿をしています。今回、林など、暗めの環境で出逢う機会が多かったこともあり、むしろ、草丈の方は比較的に高めです。3枚ある葉の下方へ伸びる茎が長くて、ミヤマキスミレ風でした。
ダイセンキスミレ

 今年は開花が全体に遅めとは言え、既に一番花は果実へと姿を変えつつあり、主に咲いていたのは二番花でした。

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サンインスミレサイシン
 サンインスミレサイシンが持つ、淡くほのかな青紫色を覚えていました。固有名詞は覚えられないのに、こういった色合いなどについては、忘れないものですね。そうは言っても、18年前に見た個体群より、色合いは淡くて、やや白っぽいかも知れません。
サンインスミレサイシン
 比較的に目にする機会が多かった東北のスミレサイシンと、自然に、頭の中で印象を比べていました。一般に、花も葉もほんの少し小さく、特に葉は細長い姿をしています。スミレサイシンはスペードの形に似ていますから、印象はかなり違います。到着した日の前半は、雨が残っていましたので、新鮮な花の唇弁は、霧を吹き付けたように透き通っていて、サンカヨウの花を思い起こさせました。
サンインスミレサイシン

 訪問した地は多雪地帯と言って良いそうです。日本海からやってくる湿った風が山々を越える際に、雪をもたらすのです。

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ツルタチツボスミレ
 なんとか、ツルタチツボスミレを観察したいと思っていました。場所を正確に把握できないのは、いつものことながら、標高が高く、花期も微妙な遠隔地に簡単に出掛ける訳にもいかず、むなしく時間ばかりが過ぎていたのです。
ツルタチツボスミレ
 詳しく説明しませんが、運の良い出逢いがあって、雨を覚悟で、今年二度目の広島へ飛びました。そこには繊細な印象のきれいな花が咲いていたのです。葉に比して花の数は多いとは言えません。一面に拡がる小さめの葉は、基部が切形か、浅い心形で、ケイリュウタチツボスミレに近い印象があります。スッと伸びた白い距と、細長い蕾が記憶に残りました。心から出掛けて良かったと思います。
ツルタチツボスミレ

 枯れ葉の上に露出した匍匐する茎で繋がり、要所で髭根を浅く下ろす姿は、オリヅルスミレのストロンを連想させます。

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ヒメミヤマスミレ
 すっかり年中行事と化して続いている山梨すみれ参りも、もう3年目になりました。とても、すみれの種類と自然が豊富な林道を、文字通り、駆け巡って、いつも素敵な出逢いが満載でした。まぁ、この辺で山梨編はまとめようと思います。
ヒメミヤマスミレ
 雨雲が空を占めるようになり、カメラ設定を変更しない限り、暗さに対応するため、カメラ自身が感度を驚くほどに高く変更します。余り、ノイズが出ないので助かっています。なんとか、ヒメミヤマスミレがヒメミヤマスミレらしく写ってくれました。暗くて多湿な照葉樹林などに多いとの解説を参考にしていますが、ご覧の通り、針葉樹林ですから、残念ながら、その説明には合致していないようです。
ヒメミヤマスミレ

 実は、紹介し切れていないのですが、和歌山も広島も群馬も取りこぼしがあり、少しは拾い上げたいところなのです。

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 別の自生地で観察できたケイリュウタチツボスミレ群落に関する続編です。その個体数の規模に驚き、且つ、感激して、観察していました。そして、改めて「そうそう、タチツボスミレなのに、距が白いんだよね」と頭で反復していました。
ケイリュウタチツボスミレ
 ところが、途中から、距が薄紫の個体群が現れました。花冠では距の色以外に違いはなさそうですが、葉は少し違う印象なのです。大きさは同程度ながら、全容が平坦ではなくスプーン状で、鋸歯が粗めです。問題の「葉の基部」ですが、ほとんどが浅い心形ばかりで、切形でさえ、探せばみつかるかも知れないという状態でした。全体の三割程度を占める、この個体群は、どう扱かったら良いものでしょう。
ケイリュウタチツボスミレ
 「渓流沿い植物」は激流に流されない形態へ環境適応したもので、各地で発生する可能性があるとされています。
ケイリュウタチツボスミレ

 個人意見です。水流への抵抗が少し大きいとは言え、一応、環境適応はできています。ここで、周辺のタチツボスミレとの浸透交雑が生じることは、極めて自然です。そんな個体群が、この環境で同居しているのではないかと考察してみました。ただ、いずれ、淘汰されるでしょう。

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ケイリュウタチツボスミレ
 一度、広島編に戻ります。ご覧の通り、疑う余地もないケイリュウタチツボスミレの大群落です。すっかり有名になってしまっている自生地ではなく、辿り着くのに多くの時間を要しました。ご案内いただいた方の意向もあり、詳細情報は厳に控えます。
ケイリュウタチツボスミレ
 いかにも渓流であり、巨大な岩石そのものが流された痕跡満載でした。更に、最近、水没したばかりであろう泥だらけの個体群があちこちに生えているのです。花は決して小さくはないのですが、花弁は細めで、白っぽい距を持っています。葉は明らかに小さく、基部は、基本的には切形、一部に浅い心形も見られます。全国で群落を観察していますが、この規模は初体験でした。この話には続編があります。
ケイリュウタチツボスミレ

 平成18年の台風13号と秋雨前線による大雨の話だと理解していますが、それぞれの自生地は大きな影響を受けたのだそうです。

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イブキスミレ
 イブキスミレを目にする機会があると、いつも、独特な分布をしているすみれだと感じます。今回訪ねた群馬県や山梨県、長野県などの主に山地に多く、千葉県などを含まない関東以北に自生します。そして、再び、広島で観察できたのですが、その中国地方の状況は「隔離分布」と表現するのが適切かも知れませんね。よく言われる”あるところには、いっぱいある”一風変わったすみれです。
イブキスミレ
 このイブキスミレという和名は、滋賀県の最高峰「伊吹山」から命名されました。ただ、「伊吹山周辺になら、そこいら中で咲いている」ということではなくて、この山で希少植物として限定的に見られるものなので、所謂「飛び地」のような分布と言えそうです。
イブキスミレ

 自生報告がない、または少ない地域にお住まいの方には、「憧憬のすみれ」というステータスを持っているようです。

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ハグロヒナスミレ(俗称)
 今回のすみれ旅は、俗称でハグロヒナスミレと呼ばれる型を見たくて動き出したものです。3年前に、ハグロシハイスミレを探して、最終的に兵庫県を走り回っていた際に、いっしょに見つけられるかも知れないと思っていました。
ハグロヒナスミレ(俗称)
 結局、その年には見つからず、なんとかリベンジを目論んでいた訳です。幾つかの候補地を検討してみたものの、少し具体性がありません。やっと、少し具体性がある自生情報を得て、もう選択肢がなくなってしまいました。紆余曲折を経て辿り着いた路傍では、開花状態ピッタリの個体群が出迎えてくれました。今回は、頼もしい援護者の同行を得ていたのですが、嬉しくなって笑い合ったものです。
ハグロヒナスミレ(俗称)

 遠隔地に何度も出向く訳にもいきませんが、時期の違いも見落としもあるものです。状況が許せば、再訪したいですね。

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