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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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イブキスミレ
 イブキスミレを目にする機会があると、いつも、独特な分布をしているすみれだと感じます。今回訪ねた群馬県や山梨県、長野県などの主に山地に多く、千葉県などを含まない関東以北に自生します。そして、再び、広島で観察できたのですが、その中国地方の状況は「隔離分布」と表現するのが適切かも知れませんね。よく言われる”あるところには、いっぱいある”一風変わったすみれです。
イブキスミレ
 このイブキスミレという和名は、滋賀県の最高峰「伊吹山」から命名されました。ただ、「伊吹山周辺になら、そこいら中で咲いている」ということではなくて、この山で希少植物として限定的に見られるものなので、所謂「飛び地」のような分布と言えそうです。
イブキスミレ

 自生報告がない、または少ない地域にお住まいの方には、「憧憬のすみれ」というステータスを持っているようです。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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ハグロヒナスミレ(俗称)
 今回のすみれ旅は、俗称でハグロヒナスミレと呼ばれる型を見たくて動き出したものです。3年前に、ハグロシハイスミレを探して、最終的に兵庫県を走り回っていた際に、いっしょに見つけられるかも知れないと思っていました。
ハグロヒナスミレ(俗称)
 結局、その年には見つからず、なんとかリベンジを目論んでいた訳です。幾つかの候補地を検討してみたものの、少し具体性がありません。やっと、少し具体性がある自生情報を得て、もう選択肢がなくなってしまいました。紆余曲折を経て辿り着いた路傍では、開花状態ピッタリの個体群が出迎えてくれました。今回は、頼もしい援護者の同行を得ていたのですが、嬉しくなって笑い合ったものです。
ハグロヒナスミレ(俗称)

 遠隔地に何度も出向く訳にもいきませんが、時期の違いも見落としもあるものです。状況が許せば、再訪したいですね。

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イブキスミレ
 ちょうど良い感じで花が咲いています。追いついて来たとは言え、まだ、開花時期が遅めなのだろうと思われ、その恩恵できれいな花を見ることができました。ただ、この日は正に晴天となり、真上から太陽が当たる路傍では日傘が必要な程です。
イブキスミレ
 大きくて丸い葉が目立ち、その葉脈に沿うように、深めに凹んだ皺が見えます。分かり易いイブキスミレの特徴ですね。開花したばかりの頃には、葉が筒状に丸まっているものですが、この日は、既に、ほぼ平開していて、遠目にも分かり易い姿を見せてくれていました。『こんなにいっぱいあったかなぁ?!』、前回は花も終わりかけていて、個体数も、もっと少なかったように記憶していたのです。
イブキスミレ

 大きな株が見られましたが、このイブキスミレは、環境が良ければ、こんもりと繁ってもっと大株になる性質です。

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ケイリュウタチツボスミレ
 もう18年も前のことになるのですが、この自生地を訪ねた目的の一つが、ケイリュウタチツボスミレを実際に観察することでした。その後、タイプ標本の採取地を含む数ヶ所で観察していますが、最初の印象を頭にインプットした場所になりました。
ケイリュウタチツボスミレ
 渓流に流されてきた角の取れた大岩の上で、狭い隙間から這い出すようにして生を繋いでいる姿が、相変わらず「感動もの」です。現在は、ありがたいことに、他の自生地の個体群の特徴と比較できるようになりました。この地の個体群は花も葉も少し大きめで、葉の鋸歯が粗めだと思います。改めて、水への抵抗が気になってしまいました。タチツボスミレにしては、距は色合いが白っぽいようです。
ケイリュウタチツボスミレ

 河川へ下りる坂道に生える個体群をよく見ると、葉の基部が湾入していて、つい騙されそうになります。

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アソヒカゲスミレ
 突然ながら、広島編にスキップします。やっと、アソヒカゲスミレの開花株を自生地で観察できました。熊本でも観察できたのですが、少し時期が早くて、なんとか「蕾だけは目にすることができた」という状況だったのです。
アソヒカゲスミレ
 今回の自生地には、初めて訪れる訳ではありません。前回は18年前のことで、この地でアソヒカゲスミレが見られるとの情報が、まだ、浸透していない時期でした。ヒカゲスミレは確認していて、タカオスミレと呼ぶ方が素直かと思われる型が多かったことも覚えています。よもや、その中に瓢箪型の葉が混じり込んでいるとは、想定外だったという訳です。なんと、二種類の葉が同じ株元から伸びていますね。
アソヒカゲスミレ

 熊本の株でも、二種類の葉が同じ株元から伸びていました。元々、葉が変化する素地を内包しているのでしょうか。

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シロバナマキノスミレ(俗称、白花変種)
 これまで出逢いがなかった自然交雑種と白いマキノスミレが咲き出しているとの一報に、奥の細道の如く、『そヾろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず』、ついつい、すみれ仲間を誘って、急遽、出掛けてしまいました。
シロバナマキノスミレ(俗称、白花変種)
 シロバナマキノスミレと呼んでおきます。正式に発表されていないとのことなので、学名はないけれども、和名の方は、まぁまぁの知名度があり、「俗称」として扱うことにします。実際に観察すると「白花変種」で間違いなく、同居している一般的な色の個体群より少ないものの、それなりの個体数があり、徐々に増えているそうです。ただ、シハイスミレの兄弟分なのに、葉の裏面も緑色とならざるを得ません。
シロバナマキノスミレ(俗称、白花変種)

 意識して、年中、散歩を継続して足腰を鍛えているつもりなのに、ほんの短い山道で腰が痛くなってしまいました(反省)。

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 野鳥を撮影するために走り回った後、大きめのホームセンターに立ち寄ってみました。この季節には、すみれのポット苗が店頭に並んでいることがあるのです。ただ、最近は流通量が少なくなっていたので、余り、期待していませんでした。
キスミレ(阿蘇産)
 ところが、新規に参入された業者さんなのか、独特なポット苗たちが並んでいたのです。最終的に、阿蘇産のキスミレと説明されていた苗を選んでみましたが、エゾキスミレやオオバキスミレなどと並んで陳列されていたのです。エゾキスミレを流通に乗せるとは、ナーセリーとして優秀なのでしょうね。キスミレ類ではプベスケンスしか栽培した経験がなく、怖々でしたが、ここまで育ってくれました。

 これだけの花茎が伸び上がるとは想定外でした。それぞれに2から3個の蕾が出ますので、総数30個程度になるようです。

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オキナワスミレ(絶滅危惧IB類)
 天候も程よく、なんとか、オキナワスミレ(絶滅危惧IB類)を観察できました。観察は、天候を含む自然の力に影響される側面が強いので、旅程の内、予備日を含めて二日間をオキナワスミレに割り振って、実際、自生地にも二度足を運んでいます。
オキナワスミレ(絶滅危惧IB類)
 ご覧の通り、株数も花数も充分だったので助かりましたが、目線の位置で株を捉えることはできず、下の方から200mmレンズで覗き上げることしかできませんでした。後日、同時期に沖縄を訪ねていた植物仲間から、別区画で「1株ですが目の前で咲く花を見れました」との連絡を受けたのです。真剣に探したのですが、仕方がありませんね。好条件の日なので、現地でカメラ持参のお二人と情報交換できました。
オキナワスミレ(絶滅危惧IB類)

今回も、楽しくも怖い、ちょっとした冒険をしてみました。ただし、結果的には「年寄りに冷や水」でしたが・・・。

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 普遍種であるリュウキュウコスミレの後が、絶滅危惧種であるシマジリスミレの話になってしまいました。実際のところ、沖縄本島で旅人が目にすることができる種の数って、そう多いという訳ではありません。でも、それぞれに個性的なのですね。
シマジリスミレ(絶滅危惧IA類)
 株の数は増えても減ってもおらず、ヤンバルの奥に自生しているという訳でもないのに、皆から大事にされているんだなぁと感心してしまいました。自生環境について、半日陰の湿った岩場と説明されていて、それはそれで事実ですが、それでも、木や草が生えている木陰で見かけることはありません。空が開けている岩の上の方でも花を咲かせています。詳細は避けますが、明るく平らな場所にも生えているのです。
シマジリスミレ(絶滅危惧IA類)

この一画の何ヶ所かで観察できます。他に、立入制限されているため、現状が分からない場所が一つあるのだそうです。

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 リュウキュウコスミレの白花変種が咲く一画を、ほんの少しだけ回り込むと、紫色系の花を持つ、つまり、一般的なリュウキュウコスミレと隣り合わせで咲いている区画がありました。元々、リュウキュウコスミレの花色には多彩な変異幅があります。
シロバナリュウキュウコスミレ(ノジスミレの変種の品種)
 『白花変種』という代物は、一部の色素が組成されないようにスウィッチ(SW)が切れているような性質とのことですから、花色の濃淡とは異なる別格的な扱いになっているということですね。通常型とSWが切れている型が交雑して、遺伝子交換をしたなら、どうなるのでしょうか。一株、淡い紫色が滲んだ花弁を持つ白い花が咲いていました。SWが入った場合、こんな風になるという現物例だろうと思われます。
シロバナリュウキュウコスミレ(ノジスミレの変種の品種)
交配をする方はご承知でしょうが、SWが切れたままなら、白花変種、入れば、多彩に変異が展開するという理解で良いのでしょうかね。
補足説明:「白花変種(albiflora, leucism)」:正常な遺伝子情報による白化個体。アルビノと混同されることが多いが、植物の場合、アルビノはクロロフィルを生成できないため、光合成が不可能となり、成長できない。つまり、成長したアルビノは存在し得ない。

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