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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 苔生した岩場で、ひっそりと白い花を咲かせていたのはウスバスミレです。実は、この日のターゲット筆頭株はチシマウスバスミレの方で、一年前、一応、撮影していたものの、しっかり認識できておらず、きちんと観察したいというヲタク級のすみれ好きが再集結しました。結果、個人的には、千葉から長野まで、新幹線と車で日帰りする観察会を(二年連続で)やらかしてしまいました。
ウスバスミレ
 初めて、ウスバスミレと出逢った場所も、長野の八ヶ岳でした。その付近で観察できると聞く森の端っこに車を駐め、歩き出した途端に目に入って、とても運が良かったとの記憶が蘇ります。そこは「もののけ姫」の木の精コダマが出てきそうな不思議の森でした。

外見は似ていますが、深山に咲くウスバスミレと湿地に咲くチシマウスバスミレは自生環境が大きく違います。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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 なかなか出逢うことがないだろうと思っていたオオバタチツボスミレに、一昨年、昨年と二年続けて出逢うことができました。それ以前の話となると、更に十年以上前、北海道の道東を巡った旅まで遡ることになります。
オオバタチツボスミレ
 花の状態が良くて、しっかり撮影できたことは嬉しい限りです。花期が比較的に長いことと同時に、運も良かったのだろうと思っています。でも、千葉県から出向こうとすると、距離があり、なかなか難しいのですが、すみれ仲間のおかげで、驚きの"日帰り散策"なのでした。まぁ、「新幹線とんぼ返り」という高等(?)テクニックも覚えてしまって、二年間で三回もやらかしてしまいました。

 今年4月中旬までドタバタが続く予定ですが、それ以降は、体力が許す限り、出掛けたいと思っています。

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 行事が立て込んで出掛けられない夏です。そんな時、よくSNSなどで見かける、高山域に咲く黄色いすみれたちが気になってしまいますね。キバナノコマノツメとは、もうしばらく出逢っていません。突然ながら、古いフォルダから、2枚の写真を取り出してきました。
キバナノコマノツメ
 その1枚目は、タカネスミレを見に出掛けた際に見かけた、不思議色のキバナノコマノツメです。撮影は随分昔ですが、当時、この色の花が咲くことが話題になっていたことを、後で知りました。長期間、この場所で見られたらしいのですが、最近、話題になることはないようです。もう、見られなくなってしまったのかも知れませんね。そうだとすると、ちょっと、残念です。

当時、NIKONの重いカメラを首から提げていましたが、画質を比べてみると、年々、進歩するテクノロジーの違いを感じます。

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 この季節は、すみれの展示会などで観察させていただいた展示品や、栽培棚の栽培品などの情報整理をしています。
 ヤエヤマスミレ(白花変種)のようです。単に「白花」と記載されていました。「純白品」との記載なら判断しやすかったのですが、多くの植物で、「白花」の範疇には白っぽい花を含むことがあり、実際に目で見て、確認する必要がありますね。
ヤエヤマスミレ
 植物分類学用語では「白花変種」と表現しますが、実際には「品種」ですから、使い方には気をつけています。ヤエヤマスミレの白花変種を初めて拝見したかも知れません。元々、この種は紫条が細めなので、遠目には、白い花に見える可能性があるのです。

植物で「アルビノ」という専門用語は、特殊なケース以外には使いません。教える立場になったら、気をつけましょうね。

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 すみれ散策で出逢ったすみれたちのお話を中心に記してきましたが、今後は、栽培品や展示会の記録が中心になります。
 まずは展示会から、ウスベニヒゴスミレのお話です。出展札には「熊本紅スミレ」と記載されていました。ベニバナヒゴスミレなど、幾つか呼称があるようです。いずれも俗称ですから、この型について、当サイトでは、ウスベニヒゴスミレとして整理しています。
ウスベニヒゴスミレ
 実際、熊本県に出向けば、この印象のヒゴスミレが観察できます。自生地では、一般に花茎の赤みが強く、もう少し花色が濃いめの個体群もあります。この展示品に良く似た型も観察できました。それは、花弁の裏面や距にも赤みがある、やはり、堂々とした姿でした。

時折、ベニバナナンザンスミレの誤認と思われる情報もあります。所謂、アカバナスミレについては、まだ区別できません。

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オオバタチツボスミレ
 オオバタチツボスミレも、まさに「いい感じ」で咲いていました。本州では、特定の高層湿原に出向かないと、なかなか観察できないすみれです。きっと『最初に見たのは尾瀬でした』と語る方が多いのではないでしょうか。葉も花も茎も堂々とした姿です。
オオバタチツボスミレ
 やはり、尾瀬でイメージを掴んだつもりでいたのですが、実は、最も多く観察できたのは北海道・道東の旅でした。オオバタチツボスミレについて、自生環境も含めて、イメージがガラッと変わってしまいました。道東、道北を中心とした広域で、海岸から山地まで分布しています。道南の野幌でも観察できるそうです。北海道の分布数は相当に多いことでしょう。分布型は「北海道中心型」だそうです。
オオバタチツボスミレ

今年は、がんばって出掛け、北海道構想もありましたが、ちょっと、お疲れモードです。寄る年波には勝てない感がありますねぇ(笑)。

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 この独特の葉の持ち主は、言わずと知れた、アソヒカゲスミレです。やはり、ヒカゲスミレの変種ですね。鉢と比べると、かなり大きな葉に化けていることが分かります。実のところ、果実の方も相当大きくなりましたが、その理由は分かりません。
アソヒカゲスミレ
 左の小窓内は同じ株の花期の姿です。葉の大きさだけでなく、色も違っています。これまでに観察できた個体の葉は、花期には茶褐色をしていました。花後に退色する訳ですね。昔、緑色の葉をしたアソヒカゲスミレの栽培品を見て、「退色するのだろう」と想像していたのですが、これで確認できました。2ヶ所の自生地を知っており、蕾まで観察できたのですが、なんとか咲いている姿を見たいところです。

種子をそれなりに確保でき、一部は採り播きにしました。親株は植え替えをしましたが、夏越しができるか、微妙な印象です。

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 さて、二番手は本丸のチシマウスバスミレです。これをしっかり観察することが主要な目的でした。ところが、湿地っぽい場所に自生して、背が低く、下向きに咲くため、花の撮影が極めて面倒です。ありがたいことに、花は終焉期に当たるようですが、良い被写体がいました。
チシマウスバスミレ
 実は、大きめのルーペで花柱付近を覗き込んでみました。柱頭を含む柱状部全体が棒状に見えたのですが、撮像を拡大してみると、やはり、ご覧の通り、小ぶりながら虫頭形です。持ち出した大きめのルーペが役立たずなのではなく、自分の眼が役立たずかも知れませんね。カメラに救われています(笑)。葉全体がスプーン状で、おとなしい鋸歯は判別しやすく、ウスバスミレとの二択なら、葉で分かりそうです。

本州でウスバスミレやチシマウスバスミレの季節は「梅雨」なので、出掛ける選択が難しい。でも、案内人が天気男だと安心!^^

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 ある日、リベンジのお誘いがありました。昨年のすみれ散策の際、その場でチシマウスバスミレに気付かなかったのです。ちょっと不思議に感じて撮影していた画像を後で見て判明、観察は不十分だったという主旨ですね。これは乗るしかありません。
ウスバスミレ
 一番手はウスバスミレの方です。チシマウスバスミレとの比較で語られることが多いようですが、実態として、自生環境が異なりますので、混在する個体群を見分けるという話にはなりません。ウスバスミレは土壌水分が多くて苔だらけの林下で散見されます。今回、開花株は少なめだったのですが、葉の深く湾入する基部と鋸歯の様子を観察できました。鋸歯は特徴的ながら、重なるという程ではありませんね。

目的地はもう一歩で新潟。千葉を朝5時前に出発、新幹線日帰りパターンです。更に長距離の運転いただき、お疲れ様でした

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 明るい法面にゲンジスミレが咲いていました。この種は花や葉の色合いがおとなしいところがあって、陽光が当たると、更に目立たなくなる傾向があります。今回、傘を使っておらず、現場でカメラのマイナス補正と、撮影後に少し補正(ガンマ補正)をしています。
ゲンジスミレ
 自生地で初めてゲンジスミレを観察できたのは、やはり、山梨県でした。その後、ありがたいことに山梨県内各地で観察できています。
ゲンジスミレ
 ところで、イヨスミレとゲンジスミレですが、日本列島に入って来たルートが異なり、前者は朝鮮半島系ルート、後者は満州系ルートという説がありました。育てると性質も違うという意見もあります。一方、山形大学の研究者が遺伝子比較をしたところ、違いが見つからなかったという情報があったそうです。なかなか一筋縄ではいかない様子ですが、大きな違いではないということですね。
ゲンジスミレ

ゲンジスミレの国内分布を見ると、改めて、極端な「隔離分布」だよねって感じます。どうして、こんなことになるのでしょう。

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