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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 少し困って、後日、「これ、何ですかね?」と相談してしまった個体の話です。撮影者は、自生地で近くに咲いていたヒメスミレサイシンの白花変種だろうと理解していたのですが、同様に近くで咲いていたアケボノスミレの白花変種という意見がありました。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 同じ自生地に咲く同じスミレサイシン類ですから、こんなことが起こります。花が完全に開花していたら、もう少し分かりやすかったのかも知れませんね。自分の第一印象はヒメスミレサイシンでしたが、先ず、画像をめいっぱい拡大して眺め回した訳です。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 当地のアケボノスミレは側弁有毛型です。この白花変種は無毛にも見えますが、開花が不完全なので確認しきれません。どアップで見ると、葉裏面の白い微毛の密度が違うと言えば違いますが、決定打に欠けますね。鋸歯の様子はヒメスミレサイシンに近そうです。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 アケボノスミレが持つ花弁の地肌のソフト感は、距や萼の形は・・・。現場で詳細な観察が不可欠なパターンでしたね(反省)。

引率いただいた地元の方が追跡調査していただけるとのこと。修正する可能性ありです。時々、感じる「旅行者の限界」ですね。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に!


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 あっという間に梅雨が終わり、急激に気温が上がって、栽培棚の動きは緩慢になってきました。都合があって、棚の位置を移動したところ、直射日光が当たる時間が増えてしまって、多階層棚の上部に日射に強い植物を置いて日避けにしています。
スミレ(ひむれ)
 一方で、風通しが良くなったので、水枯れにさえ気をつけていれば、なんとか、例年通りの夏越しができそうな気がしています。
 スミレ(ひむれ)の元気な株が閉鎖花由来の朔果を上げていたのですが、ちょっと変なヤツが混じっていました。棚では稀に目にしますが、自生地で見た記憶はないかなぁ。枝状の花茎が出ている部位を小苞葉の腋と呼ばれます。一般には頂花(terminal flower)だけの単頂花序の形態ですが、腋花(axillary flower)が出ている訳ですね。以前、この形質が遺伝する系統を育てていたことを思い出しました。

 昨日の銃撃事件を外出先で知りました。ショッキングな出来事で、本当に悲しくなりました。

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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
タチツボスミレ

 高尾に出向く前のすみれたちの続編です。これは間違いなくタチツボスミレですが、花冠中心部が濃くて、例えて言えば、スミレ(明神)のような型ですね。中心部が白いニオイタチツボスミレ風な型はよく見かけますが、逆パターンは余り見かけませんよね。

タチツボスミレ

 ここまでしっかりした紺色というケースは、私には初見かも知れません。ただ、少し曇天の林下なので、花弁の色合いがうまくは出ないようです。同時にスマートフォンでも撮影しますが、両方とも肉眼で見た色合いと微妙に異なるので、記憶を頼りに可能な調整をしています。

タチツボスミレ

 この自生地、この場所には、もう何度も来ていますが、このカラーリングを呈する個体群を今までは見かけませんでした。狭い範囲ながら、それなりの個体数もあるんですよ。同じ自生地に出掛けるって微妙な面もありますが、こんな出逢いもあり、おもしろいものですね。

タチツボスミレ

 天気予報によるますと、今後は少しマシな日々になりそうです。スケジュールを捌きつつ、なんとか出掛けたいです。

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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
アツバスミレ(三宅)

 ポット苗の季節ですが、今年は出足が少し遅かったかも知れません。早速、近年流通し始めたらしい「アツバスミレ(三宅)」と表示された苗を購入してみましたが、さて、これって、本当にアツバスミレなのでしょうか?!
 繁殖力の強いアツバスミレの園芸品種が町中で増えていますので、とても身近な存在になっています。ところが、比較してみると、花も葉も微妙に違うので困ってしまいました。へら型とは言えない丸みがある葉が多く、特徴となる光沢は少なめです。
 苗販売サイトの記載では、アツバスミレ(三宅)はニイジマスミレを連想させる白花系で、側弁と唇弁の3枚に紫条が入るらしいのですが、この個体の場合、全ての花弁に紫条が見られます。更に半分は重弁花(八重咲き)で、白花のコモロスミレにそっくりです。

 流行病が治まりません。今年こそ!という思いが強いだけに心配です。2年を棒に振るのは辛い。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ツクシスミレ

 昔の展示会で撮影させていただいた写真編パート12。東南アジア圏に近縁種が多いので微妙ですが、ツクシスミレとして紹介します。
 ツクシスミレの自生地は、九州から台湾、中国、インドからネパールに至る広域で個体数も多く、複数の亜種や変種などが知られています。国内の自生地は限定的で、近年、沖縄では自生が確認できなくなったと聞きました。一方、生育環境が合えば一面に繁茂する性質を持っているのだそうです。小規模な例ですが、良く知られた都内の植物園や鹿児島の庭園が、そのパターンかも知れません。
 最近、へぇ~と思った情報ですが、生薬「地白草(じはくそう)」と呼ばれ、全草が利用されるとのことでした。煎じて服用したり、潰して塗布する方法で利用されるそうです。そう言えば、生薬「紫花地丁(しかじちょう)」はノジスミレやスミレでしたね。

 弥生三月、一気に気温が上がりましたが、これまでの寒さで、植物たちの動きは少し遅れがちだそうです。


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フイリハグロスミレ(俗称)

 展示会でオグラスミレを拝見した数日後、フイリハグロスミレ(俗称)を見に出かけていました。8年前のことです。当時も気になっていたのでしょうね。そして、この画像を展示会と同じ編集用フォルダーに保管していましたので、後で利用する腹づもりだったと思われます。
 独特の葉に注視して撮影しており、反動で白い蕾の方に対するピントはボケボケですね(笑)。撮影地は東京の端っこに位置しており、少し気合いを入れれば、なんとか観察に出かけられる距離です。この数年後に、もう一度だけ出かけているのですが、その際には、一株も見つけることができませんでした。環境が大きく変わったようには見えなかったと記憶しています。
 この葉の裏面はくっきりとした緑色です。また、花後、しばらくすると、この褐色は薄れて渋い緑色に変わってしまいます。

 * 東京縦断になるのですが、状況が許せば!という条件付きながら、再観察に出かけてみたいと思います。


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ヴィオラ・アルベンシス

 こうした外来種については、国内で一般流通している書籍などで情報を得ることは困難ですから、以前から欧州などのネット情報に依存するしかありませんでした。
 今回もウロウロとWebブラウジングしていましたところ、ヴィオラ・アルベンシスを Alien(エイリアン)と表現しているサイトがありました。あ、なるほど、外来種は ”Alien Species”ですから、まぁ、言葉通りですよね。でも、雑草の研究者には「侵入危惧雑草種」に位置づけられている、とのことですから、ある意味、イメージ通りでしょうか。

ヴィオラ・アルベンシス

 雑草図鑑の記述によりますと、帰化種は渡来時期によって新帰化、旧帰化、そして史前帰化とされ、合算すると、雑草全体の8割に相当するそうです。
 蛇足ながら、スミレ(マンジュリカ種)は雑種起源と判明しており、ユーラシア大陸の東北部が分布の中心となるノジスミレの仲間と、国内に自生していない不明種が主要な親であるとか。では、スミレって外来種でしたね。^^

ヴィオラ・アルベンシス

 * 最近、外来種は駆除しなければ!との意見を散見しました。でも、どこからが外来種なのでしょうか。


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ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'(八重咲き)

 お馴染みのヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'ですが、これらは八重咲き(ダブル、園芸品種)です。今年も元気に咲き出しました。
 調べてみると、もう育てて9年めになっていたのですね。種子はできませんので、主に株分けで更新していましたが、その「株分けが更新したことになる」という意味が、未だにピンときません。

ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'(八重咲き)

 種子繁殖は本流として、植物では、茎挿しなどの栄養繁殖でも次の世代が生まれます。まぁ、理解できる範疇ですね。でも、株分けしても同じ世代では?次の世代って?感覚的に分からずにいます(笑)。まぁ、農業でも一般的に行われることですから、四の五の言っても仕方がありません。
 実際、長く栽培できている状況が証拠と割り切り、今年もしっかり株分けして、余裕があれば、ハツネスミレと一緒に茎挿ししてみようかと思います。

ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'(八重咲き)

 棚は狭いし、太陽は当たらないし、栽培は下手。よく頑張ってくれています。


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シロバナオオタチツボスミレ

 拙宅の栽培棚で、かれこれ20年間も世代を重ねている、丈夫なシロバナオオタチツボスミレの末裔です。ただ、最近は花数も少なくなって、株全体が小さい姿になっていたのが気になっていました。原因は、閉鎖環境で健気に生き残っているのに、きちんと世話ができていないからという単純なものでした。よく生き残っていてくれたものです。
 昨年来、なんとか、株を拾い上げて植え替えをしてみたところ、全ての鉢でしっかりした姿を回復してくれました。今は、閉鎖花を展開して盛んに種子を生産中です。淡い緑色に膨らんだ蒴果が「完熟して飛び散る」というステップとは限りません。その色合いのままで、良く晴れた日には、突然、炸裂してしまいます。この数量では袋掛けもたいへんですから、毎日、様子を見つつ青田刈りをしています(笑)。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ヒバントゥス・コミュニス

 ヒバントゥス・コミュニスの株元に侵入していたのは、なんと、白いパンジーでした。白い花は育てたことがない…。パンジーの実生株は、どんな花が咲くかが分からず、いつも驚かされます。同じ鉢で、白い冬の花と夏の花が共存している印象ですね。
 ところで、ヒバントゥス・コミュニス(Hybanthus communis)ですが、"synonym(異名)of Pombalia communis" と説明する資料を目にするようになりました。属名が変更になったということでしょうか。一方、Ionidium communePombalia communis の basionym(基礎異名: 正異名?)と補足されていたります。いったい、どうなっているのでしょう。おそらく、ややこしい変遷の歴史が重なったのかなぁと想像します。当サイト内では、これまで(運良く)属名レベルの変更には当たりませんでした。もう少し様子を見ましょうか。


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