忍者ブログ
趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
<< 2024 / 04 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
[1] [2] [3] [4] [5] [6]
ムラサキコマノツメ

 今回はフクシアの鉢を乗っ取ってしまったムラサキコマノツメのお話です。切り詰められている細い樹木がフクシアです。残念ながら、冬越しができずに枯れてしまったのですが、枯れる前にムラサキコマノツメが飛び込んで、この春には実効支配してしまいました(笑)。
 自生地で目にすると、どこからムラサキコマノツメと呼んで良いのか迷ってしまうことが少なくありません。この個体は「ここまで色が濃いのだから四の五の言わさない」という迫力がありそうですね。庭のプランターで白いニョイスミレも繁茂していましたが、どうしたことか最近は勢力が落ちています。一方、ムラサキコマノツメの方は相変わらずの強い繁殖力です。何が違いを生む要素なのでしょうか。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック  すみれを楽しむ
PR
ヒメナンセラ・オボバータ

 この展示会では木本種がまとめて展示されていました。手前の2鉢は前回のヒメナンセラ・クラッシフォリア、その奥の緑色の葉はヒバントゥス・コミュニス。そして、その横にある目立たない白っぽい樹木はヒメナンセラ・オボバータです。
 このヒメナンセラ・オボバータの花も放射相称型で、とても小さくて灰白色の花が咲きます。今回、たまたま花が咲いていませんでした。すみれ全般について興味がありますので、見掛けが樹木でも、南米のロゼット・ヴィオラのようなサボテン風でも構わないのですが、すみれっぽい花の方が愛着が湧きやすいと実感しました。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
ヒバントゥス コミュニス

 秋も深まって、すみれの返り咲きの話題も聞こえるようになりました。一方、春から夏を超えて花を咲かせてきたヒバントゥス コミュニスは、大量の果実 を生産して、そろそろ疲れが見えてきたような気がします。それでも、まだ白い花を咲かせていて、それほど大きい訳ではない樹木一本で、いったいどれだけの花を咲かせ るのだろうかと感心してしまいました。
 暑い地方を故郷にするスミレ科の植物ですので、暖冬傾向にあるとは言え、関東で屋外越冬は無理です(実験済み)。今年はここ数年では秋の訪れが早めに 感じられ、いつ頃、屋内に移動しようかと思案中ですが、時々、シジミチョウが訪花しているのを眺めていると、もう少し外の風に当てておきたいと思うのです。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季 の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」 「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」 には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
スミレ

 すみれの季節を終えて、過去のデータ整理を始めました。今年は余り出掛けることもできなかったので、時間はたっぷりあります。フィルムカメラを併用していた頃のフィルムをデジタイズする地味な作業を開始しました。でも、その頃の感覚が蘇ってきて、なかなか楽しいかも知れません。
 これは群馬県でたまたま出逢った魅力的なスミレです。上弁2枚に絵筆で軽く引いたような白い筋が入っています。確認した範囲では、このエリアの個体群にはこのような白い筋が例外なく入っていました。相当広い範囲で見られたので、形質が安定しているのかも知れないと、この日以降、この場所に数回来てみたのです。花が終わっていた1回を除き、この形質が引き継がれているのを確認しました。何年経っても消えないということは、遺伝的に優勢なのかも知れませんね。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
ツクシスミレ(中国産)

 すみれ展の話題も終わりに近づいてきて、一筋縄ではいかないすみれたちが登場します。この鉢には、どう見ても2種類のすみれが植えられていますよね。展示の札にはツクシスミレ(中国)と記載されていました。紅紫が強く、白い微毛が目立つので、こちらこそヤマツクシスミレっぽいのですが、中国のツクシスミレと言われれば、徐々にそう見えてきてしまいます(笑)。並べて置かれたら、判別する自信がなくなってきました。
 もう一方の青紫で中央部が白い花の方はよく分かりません。もう一つ札があって見逃してしまったのかも知れませんが、白い微毛や萼の様子が特徴的ですね。これからも多くの機会を得て観察することができれば、このすみれの正体が判明することもあるでしょう。そろそろ、今年のすみれ展が始まる季節です。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
フイリキクバミヤマスミレ

 フイリキクバミヤマスミレという名前で展示されていました。残念ながら、手元資料では正体が判明しません。ちょっと想像してみましょうか。葉の形状から、エイザンスミレまたはナンザンスミレ、ヒゴスミレのいづれかが片親だろうと思いますが、その内、一般に「キクバ」という冠が付くのはヒゴスミレ(稀にナンザンスミレ)を片親とした場合が多いようです。そして、もう一方は名前からフイリミヤマスミレというところでしょうか。
 そんな組み合わせかも知れないと思って眺めていると、徐々にそんな気がしてくるから不思議です(笑)。花弁の下地が白っぽく見えているのは確かにヒゴスミレの特徴ですが、花びらの形状と色合いはどちらにも似ていませんね。「すました顔の雑種だなぁ」と思った程度で、説明を聞くという機転が働きませんでした。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
ヒメスミレ

 青味の強いヒメスミレに続き、今回は薄紅色の花です。広く分布してるすみれですが、この色合いの自生品を見掛けたことはありません。でも、この花の方が「姫」と呼ぶのに相応しいような気がしますね。
 牧野標本館に竹内亮氏が採取したウスイロヒメスミレのホロタイプが収蔵されていますが、当然、標本では淡い色合いというだけで、具体色は判別しかねます。名前はよく見掛けますが、一般書籍等では詳しい情報が見当たりません。「写真集 日本のすみれ」にシロバナケヒメスミレなる写真が掲載されていますが、少し似ているようですね。現状、単なるヤマ勘ですが、「たづ姫」で良さそうな気がしています。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
ニシキスミレ

 スミレの多彩な変化を見ることができました。その変化が誰の目にも明確で、古い時代から栽培されているものには和名が付いていることがほとんどです。葉に黄色と淡赤色、部分的に白色の斑が入るニシキスミレは典型例でしょう。ある資料には江戸時代から栽培されていると記載されていますが、信頼できる情報なのか分かりません。いづれにしても、この形質は遺伝的に安定していて、交配しても発現するようですから劣性形質ではないようですね。近くで見ると美しい斑なのですが、花とセットするとキリッとしないイメージを醸し出してしまいます。なかなかうまくはいかないものです。

マルバスミレ(白変種)

 ちょっと下向き加減で静かに咲いているのはマルバスミレです。なるほど!と思いながら、少し違和感を感じている方がいらっしゃるかも知れません。実に鋭いですね。実は二度目の登場なのですが、これは白変種、すなわち真に純白のマルバスミレなのです。
 一般にマルバスミレは純白~と形容されがちですが、多くは唇弁や側弁に紫条が入り、距にも薄く紫色が滲んでいます。稀に花弁に淡い紅色が入るものまでありますが、それは別として、少なくても花茎には少し赤味が浮かぶのが普通でしょう。一方、この個体は文字通りの「青軸」で、花弁がふっくらと丸い端正な姿をしています。こんな綺麗な株を見てしまうと、よく見掛けるマルバスミレを純白と呼んではいけないと感じてしまいますね。

スミレ(枝咲き)

 まだ、高原のお話を終えていませんが、少し骨休めをしましょう。
 このスミレは青紫色の端正な花を咲かせ、育てやすくて良く増える性質でお気に入りなのですよ。ご覧の通り、花茎から小さな枝の花茎が出ています。枝咲きと呼ぶこともありますが、ブランチングと呼ばれる現象です。記憶で恐縮ですが、「スミレ科の植物が遺伝子の奥に基本的に持っている性質が発現したもの」だという話を聞いたことがあります。キク科やラン科の植物では花茎の分枝性は重要な要素ですね。スミレ科の場合も枝分かれすれば効率的なイメージはありますが、植物体が小さくて微妙なところかも知れません。分枝性は閉鎖花由来の種子で遺伝的に継承されています。

最新コメント
最新トラックバック
ブログ内検索
プロフィール
HN:
NYAN
性別:
男性
自己紹介:

すみれ大好き人間やってます

忍者あど
登録サイト
カウンター&アクセス解析


忍者ブログ [PR]