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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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マダラナガバノタチツボスミレ

 さて、夏真っ盛りとなり、すみれたちの姿に変化が少なくなってきました。そろそろ、これまでに撮影した写真のおさらいをしようと思います。実は、これが楽しくて早春から飛び回って来たようなもの・・・、と言ったら言い過ぎですね。
 今年は、なかなか訪問できなかった中国地方をタップリと走ってみました。当然、目に付くのはナガバノタチツボスミレですが、葉脈に赤い斑が入るタイプが多めですね。このタイプには言い得て妙の名前、マダラナガバノタチツボスミレが与えられています。難と言えば、丸めの葉が多いことと、名前が長すぎることですね。

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ナエバキスミレ

 比較的、という話ですが、暗めの環境を好むすみれが多いと思います。また、花の時期には明るくても、花後には樹上の葉が展開して少し暗くなるような環境に咲くすみれも多いのではないでしょうか。相対して、常 に炎天下であろう環境にしっかりと咲いているのはナエバキスミレです。
 背の低い灌木が生える程度の亜高山南斜面に堂々と咲く姿は、なにか潔さのようなものを感じさせてくれます。真上から強い日差しを受けて、光沢のある深緑色が更に強く輝いて、随所に目立つ緋色も映えてい ますね。母種であるオオバキスミレとはまるで異なるイメージではないでしょうか。

ケイリュウタチツボスミレ

 渓谷ならではの深くて速い流れは真っ黒で、まるで白い石灰質の岩が浮かび上がっているようですが、その岩全体が丸く削り取られているのが分かりますね。甚だ小さくて分かり難いのですが、岩の窪みに緑色の葉と紫色の花を持つすみれが写っています。こんな場所に咲いているのは、やはりケイリュウタチツボスミレでした。
 川沿いにわずかに残った砂場では見掛けません。増水したら、流されてしまうのでしょう。もう少し場所を選べば良いのに!と思わせるような岩肌の小さな隙間に根を下ろして咲いている株がほとんどです。
 水分も栄養分も限られているはずですが、とても元気に花を咲かせます。一方、葉は小さな三角形または菱形で、水没しても水の抵抗が少ないという説明には説得力があるなぁと思いました。

アナマスミレ

 藍に近い深い碧色に白いさざ波、これは日本海の水の色です。長い砂浜があるのですが、細い灌木の奥に濃紫色のすみれが写っていますね。こんな場所に大量に咲くのはイソスミレか、このアナマスミレだけでしょう。
 潮風が吹き、太陽を遮る木陰もなく、時には海水が押し寄せる過酷な環境に適応して勝ち残った海岸性のすみれたちですね。でも、海岸を見る度に思うのですが、砂浜が明らかに(あからさまに)減っています。せっかく勝ち残ったのに、その環境が急速に消失しつつあるというのは皮肉なことです。

ニョイスミレ

 そろそろ、くどくなりそうですのでニョイスミレの話はこれで切り上げましょう。草丈が高い個体から余り離れていない湿った坂道で見掛けました。標高は1500m級です。
 葉の形状は、やはり近くに自生しているムラサキコマノツメに似て、少し丸めで尖っていません。ではミヤマツボスミレの範疇でしょうか?
 ムラサキコマノツメは定義が曖昧なので、それらしい条件が揃えば良いのかも知れませんが、アギスミレにしてもミヤマツボスミレにしても、やはり典型品でなければニョイスミレと表現するしかないような気がしませんか。

ニョイスミレ

 引き続いて、草丈の高い、茎が立ち上がるタイプのニョイスミレです。草丈は膝程度もあり、少し前に見たばかりの、エゾノタチツボスミレやタデスミレ、タチスミレを彷彿とさせる姿です。
 更に葉の形状も妙ですね。ブーメランのような姿なので、ついアギスミレかと思ってしまいますが、少なくても典型品はもっと極端なカーブを描き、まるで馬の蹄鉄のようです。ただし、花後に変化して極端な姿になるものが多いとか。
 赤かった斑が花後に消えてしまうアカフタチツボスミレもどきに似て、どう扱ったら良いかなんて、余り意味のなさそうなことを考える今日この頃です。

ムラサキコマノツメ

 比較的長く栽培を続けている鉢植のムラサキコマノツメです。紅色が濃くて分かりやすい典型品だと思いますが、形状的な特徴はミヤマツボスミレもどきですね。「駒の爪」というには葉の丸さが足りないかも知れません。
 とても丈夫で育てやすく、お気に入りです。何しろ、ほとんど手が掛からず、次々とこぼれたタネで増えて更新されているのですから(笑)。どうしても、小さな黒いタネがあちこちの飛んでしまいます。ニョイスミレも栽培しているのですが、実際、花が咲くまでは区別できません。

ムラサキコマノツメ

 高層湿原等では程々に見られるニョイスミレの品種であるムラサキコマノツメです。色の出具合は千差万別で、一輪ですが、おおっと思う程に濃い紫色の個体がありました。
 ここでは母種というか、兄貴分のニョイスミレも多数見られます。両者を並べて見ると、本当に連続的なものだと思いました。「駒の爪」というからには葉が丸いというイメージですが、どうやら、定義では花弁が紅色に染まっていることがポイントで、形態に関わる言及はなぜか曖昧です。写真の葉は丸めですが、変種アギスミレの形態で花弁が紅色だったら、それは何と呼びましょうか。(=^_^=)

イブキスミレ

 「高原に行った時に出逢ったすみれたち」でも(3)になりました。

 どうしても高原のすみれの花期に逢わせて出掛けるので、ここで見るイブキスミレは、いつも葉と朔果ばかりです。でも、葉が青々として元気ですよね。花期には(心なしか)もう少し柔らかいイメージに見えるのですが、どうでしょうか。
 随分昔のことですが、朔果の時期のオオバキスミレをイブキスミレとを見違えたことがあります。慣れれば違いは明らかなのですが、葉の上にひょいと朔果を乗せる構 図は似ていたので、書籍の知識しかなかった頃には混同してしまったという訳です。間違えると覚えるんですよぉ。o(^▽^)o

ケタチツボスミレ

 もうタイトルを換えた方が良さそうですが、「高原に行った時に出逢ったすみれたち」とご理解下さい(笑)。

 少し意識して撮影した「毛」が多いと言われる個体です。タチツボスミレの場合、ある時期に葉の一部が赤いとか、花が上を向くとか、距が曲がっているとか、一つ一つ命名していたら混乱するでしょうが、この白い短毛が多いケタチツボスミレに関しては、一応、品種として正規に学名があるのですね。
 変種とする資料もありますが、"synonym" だと思って下さい。毛の有無以外に何か隠れた顕著な違いとか、生育地の傾向とかがあるのでしょうか。自分なりに納得したいすみれが増えてしまいました。 (´`;)

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