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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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シロカネスミレ

 大人しいイメージで淡い白系の花を咲かせているのはシロカネスミレ(スミレの品種)です。以前にも、この展示会で見せていただいたのですが、相変わらず花弁がとても細いですね。園芸店や他の展示会では普通のスミレ並みの花も見ているのですが・・・。
 幾つかの資料を再読すると確かに花弁は細めと書いてありますが、多くの写真を見る限り、ここの個体はやはり細過ぎるようです(笑)。もしかしたら、細いというよりも長いのかも知れませんね。それから、白花というより、(ご覧の通り)細かい紫条がシッカリ入った白っぽい花と表現した方が相応しそうです。

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ゲンジスミレ

 こんなふうに鉢で咲かせることができるものなのでしょうか。驚いてしまうのですが、今回登場しているのは、なんとゲンジスミレです。
 母種のフイリゲンジスミレは栽培しようとすると気難しさを発揮しますが、ゲンジスミレも似たようなものではないかと思います。育てたことはありません。自生品はポツリポツリと離れて咲くことが多いのですが、一方で繁殖力は強い方なのだそうです。鉢を放置すると思いもよらず場所から芽が出て来るという話も聞いたことがあります。いづれにしても、写真のように大量のこんもりとした花を一気に咲かせる技術は「素晴らしい」の一語に尽きますね。
 今日は2008.09.11、「9.11」という響きには心がとても沈んでしまいます。TV放映された悲劇だったから?確かに、もっと悲惨な出来事は少なくありませんが、余りにリアルだったからでしょうか。つくづく思い知るのは平和こそが何よりも大事だということです。

エゾノタチツボスミレ

 この自生地で最も元気だったのはエゾノタチツボスミレでした。タデスミレやタチスミレ並の草丈になる豪快なイメージのすみれです。こんな風に淡紫色に咲くかと思えば、すぐ横でほぼ真っ白い花を咲かせたりして、見ている方は楽しくなりますね。
 ただ、高い草丈を意識してしまって、気が付くとカメラを縦にして植物全体を写す「縦位置写真」ばかりを撮っていました。ちょっと初心に返って、花のアップを狙ってみました。その場ではなかなか良い感じに撮れたと思っていたのですが、ダメですね。構図ばかりにとらわれてしまって、大事な髭(側弁の毛)が写っていませんでした。

ミヤマスミレ

 なんとかた花期の尻尾を捕まえることができたようです。ここは標高で言えば尾瀬と同程度ですが、なにしろ日向ですから、早々に店仕舞いという可能性もありました。
 不思議なことに、いつも、このポイントだけにびっしりと群生しているのです。ここの個体ですが、花に関する限り、典型品とは言えないようですね。典型品はもっと唇弁が大きくて、全体に伸びやかなイメージの花が多いのではないでしょうか。いずれにしても、場所や環境によって様々な雰囲気の花を咲かせることは事実です。それでも、葉の形状が「ミヤマスミレだよ」って自己紹介してくれているような気がします。

シラユキスミレ

 ちょっと悩んだすみれさんです。さて、これは何でしょうね?
 甚だ、心許ないのですが、ニョイスミレの白変種であるシラユキスミレの高山型変種ということで良さそうかなと思っています。正しいと仮定して、名前ですが、ここは敢えて難しく考えずにシラユキスミレとしておきましょう。
 実は、葉の形状から(紫条のない)チシマウスバスミレかと一瞬悩んだのです。まだ、茎が立ち上がっていないので無茎種に見えてしまうところがご愛嬌ですね。すぐ側に自生しているのですが、ここと生育環境は微妙に違います。でも、今年もまた尾瀬のニョイスミレで悩むことになろうとは・・・。

ナガバノスミレサイシン

 毎年、ナガバノアケボノスミレという自然交雑種が見られる自生地なのですが、今年は両親のナガバノスミレサイシンとアケボノスミレしか見当たりませんでした。長く棲み着いていたのですが、さすがに限界だったのかも知れません。
 よく高尾山に出掛けるすみれ好きさんなら、ナガバノアケボノスミレやオクタマスミレが咲く場所を知っているかも知れません。あの自然交雑種たちも長く株の寿命を保っていますね。地下茎で殖えるタイプなのですが、茎先から出芽した株は、根伏せで更新した場合と同様の効果があるということなのか・・・。そんなことを考えてみました。

ナガハシスミレ

 二度目の登場はナガハシスミレです。今回の個体は距が上を向いていますが、なにやら二つ見えますね。実は、地面に生えたまま距を横2枚に切っているのです。いったい何をしているのでしょう。
 今年は、ナガハシスミレの距とその内側にある脚柱との位置関係を念入りに調べています。花を摘まずに調べようと、こんな方法を採用してみました。この個体の場合、距の先から3mm位の位置に脚柱の先がありますね。どうやら、この位置は個体によって異なるようです。このバラツキが距に穴を開ける盗蜜者(nectar robber)を惑わせるという説が面白いなと思っています。

ナガハシスミレ

 撮影地は青森県の中でも太平洋に面したエリアですが、一般に日本海側に多いと思われているすみれたちが見られます。ご覧の写真はナガハシスミレですが、距が上を向かず、弧を描くように湾曲して、むしろ下を向いているところがとてもユニークですね。
 なぜ、こんな形状をしているのか分かりませんが、前方から強い風が受けて後ろに吹き飛ばされてしまった破れ傘のようです。花色は全体に濃いめで、距もほぼ同じ色をしていますが、例えば、今年、福井県で出逢ったナガハシスミレとも全く異なった様相です。とても興味深いすみれさんです。

フチゲオオバキスミレ

 10年以上前、源義経北行伝説を追って津軽半島の竜飛岬までツーリングして以来の青森にやって来ました。今回は下北半島メインに総走行距離657Km、前回の半分以下ですね。
 戦時中、海軍に従軍していた父親が過ごした港町で、ポツンポツンと黄色いすみれが咲いていました。一面に群生せず、蕾がえび茶色、赤みを帯びた長い茎が案山子(かかし)のような姿。フチゲオオバキスミレかと目をみはったのですが、残念ながら、決め手の毛が見当たりません。ルーペで見ないと分からない白い微毛なのですが・・・。母種の方なのかと疑問いっぱいで帰宅したのですが、持ち帰った葉を照明下でジックリ観察すると、なんと岩手産より更に細い毛が見えるではないですか!全体感は信じるべきですね。

トウカイスミレ

 今年も富士山麓のトウカイスミレに挨拶しておこうと、残り少なくなった太陽の光を頼りにやって来ました。そこでは、いつもの小さな姿で白い花を見ることができました。
 毎年、気温や日照等の違いがあってか、花期は微妙に異なりますが、自生地に数回も通うと掴むことができるようです。ここには少しずつ違う時期にやって来て観察してきましたので、今回でおおよそのタイミングを把握できたと 思います。ただ、自生地によって、花や葉の形が違うことも多いので、できるだけ多くの自生地で観察したいところ。すみれ散策(正確には探索)の旅はとても大事だなぁと思います。

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