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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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オキナワスミレ(絶滅危惧IB類)
 天候も程よく、なんとか、オキナワスミレ(絶滅危惧IB類)を観察できました。観察は、天候を含む自然の力に影響される側面が強いので、旅程の内、予備日を含めて二日間をオキナワスミレに割り振って、実際、自生地にも二度足を運んでいます。
オキナワスミレ(絶滅危惧IB類)
 ご覧の通り、株数も花数も充分だったので助かりましたが、目線の位置で株を捉えることはできず、下の方から200mmレンズで覗き上げることしかできませんでした。後日、同時期に沖縄を訪ねていた植物仲間から、別区画で「1株ですが目の前で咲く花を見れました」との連絡を受けたのです。真剣に探したのですが、仕方がありませんね。好条件の日なので、現地でカメラ持参のお二人と情報交換できました。
オキナワスミレ(絶滅危惧IB類)

今回も、楽しくも怖い、ちょっとした冒険をしてみました。ただし、結果的には「年寄りに冷や水」でしたが・・・。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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リュウキュウタチツボスミレ(俗称)
 さて、今日は、この旅の主目的である沖縄本島産のタチツボスミレの順番になりました。悩んだ末にリュウキュウタチツボスミレ(俗称)と表現することにします。実は、この地でタチツボスミレを目にしていないことに気付いたのは、随分前のことでした。
リュウキュウタチツボスミレ(俗称)
 改めて調べると、タチツボスミレは自生数が少ないこと、葉に光沢があるツヤスミレ型であることが判明して、いつか、実際に見てみたいと思い続けていたのです。情報には意外な程に幅がありました。今回、やっと辿り着いて探してみると、路傍の法面で目線程度の位置に、確かにタチツボスミレがあり、花も見られました。ただ、節間が極めて短くて、丸めで小さい葉が密集する特異な姿をしていたのです。
リュウキュウタチツボスミレ(俗称)

初見の印象は「葉に艶があるコタチツボスミレ」。ヤクシマタチツボスミレと共に、コタチツボスミレの別名とする資料があります。

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 普遍種であるリュウキュウコスミレの後が、絶滅危惧種であるシマジリスミレの話になってしまいました。実際のところ、沖縄本島で旅人が目にすることができる種の数って、そう多いという訳ではありません。でも、それぞれに個性的なのですね。
シマジリスミレ(絶滅危惧IA類)
 株の数は増えても減ってもおらず、ヤンバルの奥に自生しているという訳でもないのに、皆から大事にされているんだなぁと感心してしまいました。自生環境について、半日陰の湿った岩場と説明されていて、それはそれで事実ですが、それでも、木や草が生えている木陰で見かけることはありません。空が開けている岩の上の方でも花を咲かせています。詳細は避けますが、明るく平らな場所にも生えているのです。
シマジリスミレ(絶滅危惧IA類)

この一画の何ヶ所かで観察できます。他に、立入制限されているため、現状が分からない場所が一つあるのだそうです。

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 リュウキュウコスミレの白花変種が咲く一画を、ほんの少しだけ回り込むと、紫色系の花を持つ、つまり、一般的なリュウキュウコスミレと隣り合わせで咲いている区画がありました。元々、リュウキュウコスミレの花色には多彩な変異幅があります。
シロバナリュウキュウコスミレ(ノジスミレの変種の品種)
 『白花変種』という代物は、一部の色素が組成されないようにスウィッチ(SW)が切れているような性質とのことですから、花色の濃淡とは異なる別格的な扱いになっているということですね。通常型とSWが切れている型が交雑して、遺伝子交換をしたなら、どうなるのでしょうか。一株、淡い紫色が滲んだ花弁を持つ白い花が咲いていました。SWが入った場合、こんな風になるという現物例だろうと思われます。
シロバナリュウキュウコスミレ(ノジスミレの変種の品種)
交配をする方はご承知でしょうが、SWが切れたままなら、白花変種、入れば、多彩に変異が展開するという理解で良いのでしょうかね。
補足説明:「白花変種(albiflora, leucism)」:正常な遺伝子情報による白化個体。アルビノと混同されることが多いが、植物の場合、アルビノはクロロフィルを生成できないため、光合成が不可能となり、成長できない。つまり、成長したアルビノは存在し得ない。

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 久しぶりになってしまった沖縄本島です。実際に動き出した二日目に、18年前の記憶をたぐりながら向かったのは、リュウキュウコスミレの白花変種が咲く市街地の公園でした。昔の地図とGoogle地図をにらめっこしながら、いつもの「勘」で辿り着いたのです。
シロバナリュウキュウコスミレ(ノジスミレの変種の品種)
 実は、この一画で紫色系の花はみつからなかったと記憶していたのですが、今回、そうでもない区画があって、紫色系と隣り合わせで咲いている姿も目にしました。まぁ、沖縄でリュウキュウコスミレは「超」が付く普遍種ですから、長期間、そこいらじゅうで咲いています。元々、そう遠くない場所で咲いていたのでしょうね。『白花変種』は、花全体に紫色の部分がなくて、花茎も葉もきれいな緑色です。
シロバナリュウキュウコスミレ(ノジスミレの変種の品種)
昔、白花変種は新聞に載るような類いの存在だったらしいのですが、現在では自生範囲が拡がっているとのことです。
補足説明:「白花変種(albiflora, leucism)」:正常な遺伝子情報による白化個体。アルビノと混同されることが多いが、植物の場合、アルビノはクロロフィルを生成できないため、光合成が不可能となり、成長できない。つまり、成長したアルビノは存在し得ない。

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 林下を探索していて、おっと声が出そうになることがあります。この時もそうでしたね。ここでエイザンスミレとヒナスミレの自然交雑種であるオクタマスミレを観察したのは、実は、この時で3回目ぐらいだったと思いますが、それでも声が出そうになるのです。
オクタマスミレ(自然交雑種)
 種としての組み合わせが同じでも、両親にもそれぞれに「個体差」というものがあります。色合いや形状など、独特な組み合わせの「妙」が現れるので、このような美しい色合いで、端正な形状を持つ個体に巡り合うと、嬉しくなってしまいます。ただ、珍しいはずの自然交雑種が、この一帯広域で良く見つかることが不思議でたまりません。稔性があるのか、地下茎で殖えるのか、相性が良すぎるのか、さて!

 できれば、また出かけたいところですが、その時間で、知らない山を歩きたい衝動にもかられるのです。

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 時折、展示会では珍しい、もしくは、久しぶりのすみれに出逢うことがあります。これはナルカミスミレと表示されていた鉢ですが、花心が黄色っぽいので、見た瞬間にはヒカゲスミレかと思いました。一方、昔、別の展示会で見せていただいた個体にも似ています。
ナルカミスミレ(エイザンスミレの変種の品種)
 鳴神山で観察できたヒトツバエゾスミレに、こんなに整った花は見られませんでした。その白花品ですね。稀に、純白である白花変種だけをナルカミスミレと呼ぶとの説明を見かけます。原記載に辿り着けていません。一般に、白花品とは、もう少し幅がある白っぽい花という場合が多いようです。シロバナヒトツバエゾスミレではなく、産地名が採用されました。分かり易さか、短い名前か、微妙なところですね。

 白い花では、ナルカミスミレ、コボトケスミレ、トヨコロスミレなど、短い産地名の例が幾つか見受けられます。

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 風が冷たいけれども、空が真っ青で日差しが綺麗な日です。ドライブに出掛けて、水鳥を眺めたり、梅を見上げたりしていて、ふと、近くにニオイスミレが咲く細い道があることを思い出して、ちょっと、立ち寄ってみたのです。
ニオイスミレ(外来種)
 う~ん、辛うじて咲いていたというところでしょうか。周辺を丹念に探してみると、こんな感じの花が幾つか見つかりました。でも、ここは年々衰退しているなという印象です。元々、園芸品というより、ほぼ農産品として生産されてきた歴史があります。丈夫でしょうから、路傍に植えっぱなしでも平気なのだろうと思っていました。これから、もう少し咲いてくれるとは思いますので、期待しましょう。

 地植えされていた場所を幾つか知っていたのですが、徐々に減って、なんと、ここが最後の砦になってしまいました。

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 とても華やかなガーデン・パンジーですね。冬を代表する定番園芸品種として、すっかり定着しました。特に、近年、日本で育種されている数々の園芸品種たちは、変化に富み、とても繊細な美しさを持っていると思います。写真は見元園芸さんのオリジナルですね。
ガーデン・パンジー(Melanium節の交配種)
 昨夕、いつもの散歩コースで、いつもの「鳥撮り」のお兄様方と合流しました。ここでは最年少です。藪にヒクイナがいたのですが、明るい時間帯でないと、あの独特の緋色を撮りきれません。唐突に「パンジーとすみれは違うの?」という質問を受けてしまいました。いやぁ、この話題は植物好きさん相手でも、適切には伝えきれません。元々は日本に自生しない、外来の交雑種と分かってもらうのが精一杯でした。

 ビオトープから流れ出る小さな小川ですが、まだ、カワセミやコガモ、ハクセキレイなども食事中でした。

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 展示会で撮影させていただきました。天候や時間帯に依るのでしょうが、かなり暗めに写ってしまったので、記憶に頼って補正しています。春の順光下で、こんな感じに見えていました。人間の目って、まだ、カメラの自動補正能力を凌駕していますよね。
フイリゲンジシロコスミレ(交配種)
 資料を確認しましたが、名前の通り、フイリゲンジスミレとシロコスミレの交配種でした。一応、交配種と表現しますが、ともに大陸や朝鮮半島に分布の中心を置く種ですから、条件が整えば、自然交雑種が存在している可能性もありそうですね。葉の艶と濃さが全体を締めていて、シロコスミレに由来するであろう花茎の臙脂系の色合いが良いバランスです。更に、その強健種の遺伝子を引き継いでいそうです。

 そろそろ展示会情報が欲しいところですが、近年、各webサイトが更新されず、情報入手が難しくなっています。

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