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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ナガハシスミレとタチツボスミレ
 東北や日本海側には、複数のタチツボスミレ類に属する近縁種たちが自生します。今回、撮影していた山道で最も多い種がナガハシスミレ、次はタチツボスミレ、少し離れた場所にオオタチツボスミレが花を咲かせていました。
ナガハシスミレとタチツボスミレ
 狭い山道で少し余裕がある曲がり角に車を駐めて、ナガハシスミレを撮影していました。少し進行方向に移動するとタチツボスミレが現れたのですが、更に移動すると、花や葉の様子がちょっとずつ違うような気がしてきたのです。距が白く長めの個体群が出てきた横に、距が紫色、葉が丸め、葉が横に張り出した三角、鋸歯が粗め、葉脈が目立たない個体群と多彩に登場します。これは困った山道ですね。
ナガハシスミレとタチツボスミレ

あの距離感、交雑せずには済みませんね。葉はタチツボスミレ、花はナガハシスミレとの中間。これって和名がありますか?!

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に!


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ナガハシスミレ
 すみれたちの登場は順不同です。このナガハシスミレに出逢ったのは、最終日、つまり、予備日に向かった岩手南西部の山です。標高700mぐらいの位置ですね。探すと出て来ないのに、あるところにはたくさんある普通種です。
ナガハシスミレ
 距も特徴的ですが、葉がポイントです。葉質は柔らかく、全体の形は丸め、先端部が軽く尖っています。しっかり展開すると、凸凹が少ない扁平な印象が強めに出てきます。長い間、母種が北米に分布する隔離分布型の典型と例示されてきましたが、実は「他人のそら似」、つまり、別種だったと判明しています。すると、同じ学名を用いていることは間違いということになりますね。
ナガハシスミレ

この春の出逢いを各地2種ずつ編集していますが、どこの話も終わっていません。都合で東北編を続けることにします。

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スミレサイシン
 遠くに見えていた奥羽の山々が、かなり近くに見える位置まで移動していました。すると、標高はそれなりに高いのだろうと推測していたのですが、沢内地区辺りで計測してみると、なんと、標高350m前後を走り回っていたことが分かりました。
スミレサイシン
 周囲には1,000m級の山々もあるのですが、沢内三千石の里は平坦な土地も多い稲作地帯です。植物散策ですから、敢えて民家が少ない林に入り込み、水芭蕉なども咲き残る沢水の流域を越え、緩やかな疎林下を歩きますと多くの植物たちが見られます。更に土壌水分の多い奥地まで歩くと、元気なスミレサイシンが姿を現しました。少なめの木々の間から差し込む木漏れ日で撮影すると、とても良い感じです。
スミレサイシン

林の中に入って往くのは良いのですが、「クマ注意!」の標識が登場します。でも、言葉で「注意」と言われましても・・・。

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ヒナスミレ
 この丸っこくて、可愛らしい感じのすみれは何、もしかするとヒナスミレ?!そんな印象でした。引率者がヒナスミレだと説明しなければ、しばらくの間、唸っていたかも知れません。もちろん、今はヒナスミレだよね!と思っています(笑)。
ヒナスミレ
 それにしても、こんな陽向に咲きますかね。あまり目立たない葉は縁が波打っていて、しっかり三角形でした。花弁の先端部や距に赤紫色が滲むように色付くケースは見たことがあります。この付近では、こんな姿がスタンダードなのかも知れません。もう少し花冠が縦長だったら、葉がもう少し長い卵形だったら・・・と、ピンと来なかった理由を考えます。まぁ、もっと、各地で観察しろということですよね。
ヒナスミレ

急激に暑くなりましたが、なんだか疲れて、半日、寝てしまいました。寄る年波には勝てませんね。

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アケボノスミレ
 ありがたいことに、今年もアケボノスミレと出逢うことができました。どこの自生地でも個体数は多くありませんが、この花の特別感には、いつもグっとくるものがあります。花期の葉は、地面から出てきたばかりか、丸まっていて余り主張しません。
アケボノスミレ
 花冠は極めて大きく、独特な地肌を持つ薄紅の花弁が特徴です。この地肌が醸し出すソフト感というのでしょうか、浮き上がるような厚みが唯一無二の存在感を与えていると感じます。言葉でもカメラの画像でも、うまく伝えきれませんが、実際の花をじっくり観察してくれたなら、微妙なソフト感を分かってもらえると思います。あれっと思ったのですが、この地の個体群には、側弁に白い毛があります。
アケボノスミレ

観察できたすみれを、一種一種、整理しながら更新しています。ただ、時間ばかりが掛かりますね。

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ミヤマスミレ
 今年の散策ではミヤマスミレに出逢う機会が多かったですね。土壌水分が多い落葉樹林などで、ある程度まとまって咲いています。自生地によって、それぞれに個性があるもので、ここでは葉の艶が強くて、花の色合いも濃いめの個体群でした。
ミヤマスミレ
 天候に恵まれたのは良かったのですが、個体が多かった場所が渓流添いの疎林下だったもので、陽光が強めに差し込む環境でした。カメラを向けて、あーだこーだと撮り方を検討していると、その画角内へ一匹のビロードツリアブが飛来して、吸蜜を始めたのです。もう、この自生地では、この一枚ですね!(何枚か撮影しましたが、結局、気に入った1枚を拡大率を変えて3枚にしています)。
ミヤマスミレ

すみれ旅だけで5回、すみれ展、野草散策、町会の行事、その他諸々。怒濤のように過ぎた約一ヶ月でした

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タチツボスミレ(山陰型)
 小さめの葉がのっぺりとしているなぁと思っていました。水木しげる氏のお話にも登場する「のっぺらぼう」の雰囲気です。鋸歯がしっかりしている葉も混じっていたので強くは意識しなかったのですが、前を歩く、いがりまさし氏が「ここにも、所謂、山陰型が自生している」旨の説明をされたので、自分で同定しなくて良いということは、こんなに楽ちんなことなのかと痛感しました(笑)。
タチツボスミレ(山陰型)
 葉の基部が切型から浅い心型で、先端が余り尖らず、葉脈が目立たないという特徴があるとされています。先週歩いていた長崎では、極めて葉が小さいタチツボスミレばかりだったと、いがり氏に話すと、シーボルト一行が採集したコタチツボスミレの話に繋がりました。
タチツボスミレ(山陰型)

戻ったばかりの諫早で観察していたコタチツボスミレと、期せずして(偶然)、比較することになりました。

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オオバキスミレ
 いかに花が早く咲いた今春でも、西和賀を広域に走り回れば、オオバキスミレに出逢うことができると思っていました。ところが、花も葉も見つからず、既に16時台になっていたのです。その時、ふと、思い出したのは、昔、なんとなく入り込んだ場所でした。
オオバキスミレ
 もうずいぶん昔、ちょっと不思議な村落に入り込んで、ふわっとした葉が素敵なフイリミヤマスミレに出逢った時の記憶です。道路の様子が少しだけ変化していましたが、なんとか辿り着きました。オオタチツボスミレが多めに見えていた路傍に車を駐めて、ゆっくり歩いてみると、そこにオオバキスミレがまとまって咲く一画があったのです。後にも先にも、ここでしか見ることができませんでした。
オオバキスミレ

オオバキスミレって、この辺りでは、そう珍しい種ではないはず。勘違い?!狐につままれたようでした。

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オオタチツボスミレ
 半分は手続きのために出掛けたのですが、言い換えれば、半分は散策に時間を割くことができました。実は18年ぐらい前に訪れて、とても楽しかった西和賀を再訪したかったのです。秋田に接する奥羽の山々と仲良く暮らす山里で、地形的には縦に長い町です。
オオタチツボスミレ
 どこでも現れるオオタチツボスミレは、このエリアでは、タチツボスミレにもニョイスミレにも勝る最多普遍種だろうと思います。活躍する期間も相当に長そうで、更に標高を上げても下げても見つかるのです。移動日の初日と翌日の昼までに手続きに目処をつけて、二つの自生地へ向かいました。二拠点目の西和賀は、ほんの入口だけでしたが、嬉しいことに、花たちが群れるように咲き残っていたのです。
オオタチツボスミレ

「すみれたちの自生地」の多くはナビでは表示されない場所。記憶と勘で辿り着きます。^^

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シハイスミレ
 夜に降った小雨で苔生した岩だらけの道が滑り、山道を登るのに少し苦労しましたが、目標としていた地点まで辿り着くことができました。この一帯は、所謂、霊場であり、由来を調べれば、平安時代の空海(弘法大師)が登場します。参道が8Kmに及ぶ修験の山です。
シハイスミレ
 雨に濡れたシハイスミレの葉は艶々していますね。太陽の当たり具合に依るのか、既に果実ができている個体も見られました。この旅では、あちこち広域で見かけましたが、決して個体数が多いという訳ではなさそうでした。このような姿ばかりで、マキノスミレ風な個体は見かけていません。ところで、周辺にタチツボスミレの小さい葉が写り込んでいますが、コタチツボスミレ(シーボルト型)です。
シハイスミレ

明日から故郷に出掛けます。誰も住んでいない家を管理しなければなりません。もう「帰故」ではなくなってしまいました。

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