趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
久しぶりになってしまった沖縄本島です。実際に動き出した二日目に、18年前の記憶をたぐりながら向かったのは、リュウキュウコスミレの白花変種が咲く市街地の公園でした。昔の地図とGoogle地図をにらめっこしながら、いつもの「勘」で辿り着いたのです。

実は、この一画で紫色系の花はみつからなかったと記憶していたのですが、今回、そうでもない区画があって、紫色系と隣り合わせで咲いている姿も目にしました。まぁ、沖縄でリュウキュウコスミレは「超」が付く普遍種ですから、長期間、そこいらじゅうで咲いています。元々、そう遠くない場所で咲いていたのでしょうね。『白花変種』は、花全体に紫色の部分がなくて、花茎も葉もきれいな緑色です。

昔、白花変種は新聞に載るような類いの存在だったらしいのですが、現在では自生範囲が拡がっているとのことです。
補足説明:「白花変種(albiflora, leucism)」:正常な遺伝子情報による白化個体。アルビノと混同されることが多いが、植物の場合、アルビノはクロロフィルを生成できないため、光合成が不可能となり、成長できない。つまり、成長したアルビノは存在し得ない。
補足説明:「白花変種(albiflora, leucism)」:正常な遺伝子情報による白化個体。アルビノと混同されることが多いが、植物の場合、アルビノはクロロフィルを生成できないため、光合成が不可能となり、成長できない。つまり、成長したアルビノは存在し得ない。
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林下を探索していて、おっと声が出そうになることがあります。この時もそうでしたね。ここでエイザンスミレとヒナスミレの自然交雑種であるオクタマスミレを観察したのは、実は、この時で3回目ぐらいだったと思いますが、それでも声が出そうになるのです。

種としての組み合わせが同じでも、両親にもそれぞれに「個体差」というものがあります。色合いや形状など、独特な組み合わせの「妙」が現れるので、このような美しい色合いで、端正な形状を持つ個体に巡り合うと、嬉しくなってしまいます。ただ、珍しいはずの自然交雑種が、この一帯広域で良く見つかることが不思議でたまりません。稔性があるのか、地下茎で殖えるのか、相性が良すぎるのか、さて!
できれば、また出かけたいところですが、その時間で、知らない山を歩きたい衝動にもかられるのです。
できれば、また出かけたいところですが、その時間で、知らない山を歩きたい衝動にもかられるのです。
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時折、展示会では珍しい、もしくは、久しぶりのすみれに出逢うことがあります。これはナルカミスミレと表示されていた鉢ですが、花心が黄色っぽいので、見た瞬間にはヒカゲスミレかと思いました。一方、昔、別の展示会で見せていただいた個体にも似ています。

鳴神山で観察できたヒトツバエゾスミレに、こんなに整った花は見られませんでした。その白花品ですね。稀に、純白である白花変種だけをナルカミスミレと呼ぶとの説明を見かけます。原記載に辿り着けていません。一般に、白花品とは、もう少し幅がある白っぽい花という場合が多いようです。シロバナヒトツバエゾスミレではなく、産地名が採用されました。分かり易さか、短い名前か、微妙なところですね。
白い花では、ナルカミスミレ、コボトケスミレ、トヨコロスミレなど、短い産地名の例が幾つか見受けられます。
白い花では、ナルカミスミレ、コボトケスミレ、トヨコロスミレなど、短い産地名の例が幾つか見受けられます。
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風が冷たいけれども、空が真っ青で日差しが綺麗な日です。ドライブに出掛けて、水鳥を眺めたり、梅を見上げたりしていて、ふと、近くにニオイスミレが咲く細い道があることを思い出して、ちょっと、立ち寄ってみたのです。

う~ん、辛うじて咲いていたというところでしょうか。周辺を丹念に探してみると、こんな感じの花が幾つか見つかりました。でも、ここは年々衰退しているなという印象です。元々、園芸品というより、ほぼ農産品として生産されてきた歴史があります。丈夫でしょうから、路傍に植えっぱなしでも平気なのだろうと思っていました。これから、もう少し咲いてくれるとは思いますので、期待しましょう。
地植えされていた場所を幾つか知っていたのですが、徐々に減って、なんと、ここが最後の砦になってしまいました。
地植えされていた場所を幾つか知っていたのですが、徐々に減って、なんと、ここが最後の砦になってしまいました。
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とても華やかなガーデン・パンジーですね。冬を代表する定番園芸品種として、すっかり定着しました。特に、近年、日本で育種されている数々の園芸品種たちは、変化に富み、とても繊細な美しさを持っていると思います。写真は見元園芸さんのオリジナルですね。

昨夕、いつもの散歩コースで、いつもの「鳥撮り」のお兄様方と合流しました。ここでは最年少です。藪にヒクイナがいたのですが、明るい時間帯でないと、あの独特の緋色を撮りきれません。唐突に「パンジーとすみれは違うの?」という質問を受けてしまいました。いやぁ、この話題は植物好きさん相手でも、適切には伝えきれません。元々は日本に自生しない、外来の交雑種と分かってもらうのが精一杯でした。
ビオトープから流れ出る小さな小川ですが、まだ、カワセミやコガモ、ハクセキレイなども食事中でした。
ビオトープから流れ出る小さな小川ですが、まだ、カワセミやコガモ、ハクセキレイなども食事中でした。
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展示会で撮影させていただきました。天候や時間帯に依るのでしょうが、かなり暗めに写ってしまったので、記憶に頼って補正しています。春の順光下で、こんな感じに見えていました。人間の目って、まだ、カメラの自動補正能力を凌駕していますよね。

資料を確認しましたが、名前の通り、フイリゲンジスミレとシロコスミレの交配種でした。一応、交配種と表現しますが、ともに大陸や朝鮮半島に分布の中心を置く種ですから、条件が整えば、自然交雑種が存在している可能性もありそうですね。葉の艶と濃さが全体を締めていて、シロコスミレに由来するであろう花茎の臙脂系の色合いが良いバランスです。更に、その強健種の遺伝子を引き継いでいそうです。
そろそろ展示会情報が欲しいところですが、近年、各webサイトが更新されず、情報入手が難しくなっています。
そろそろ展示会情報が欲しいところですが、近年、各webサイトが更新されず、情報入手が難しくなっています。
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展示会で、改めてツヤスミレを眺めてみました。葉に艶があるタチツボスミレの海岸型品種と言われますが、変種とされるシチトウスミレとどのように違うのかを確かめたくて、両方とも、自生地に見に行ったことがあります。実は、確かに異なる印象を見て取れました。

もう一つ、リュウキュウタチツボスミレとも呼ばれる型が、文字通りに、沖縄本島で見られるとの情報があったので、やはり、見に行こうと思い立ってから、個人的事情やコロナのまん延などもあり、もう何年が過ぎたことでしょう。現状、なんとか今年は出掛けたいと準備中です。追加情報を求めて検索すると、テリハタチツボスミレの話が出てきました。ただ、これは別種なので、徒に話を複雑にしそうですね。
今年も、次女家族に長女がジョインして、沖縄を満喫して戻りました。訪問回数では、既に追い越されています。
今年も、次女家族に長女がジョインして、沖縄を満喫して戻りました。訪問回数では、既に追い越されています。
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シーズン・オフとなる季節は、栽培棚や訪問した展示会で観察することができた栽培品、参加した講習会、書籍などの情報を整理しながら、振り返っています。結局、シーズン・オフでも「すみれの部屋」というサイトは、いつも更新を続けるようにしています。

今回は、白っぽい系のコモロスミレのお話です。八重の開放花に種子はできませんが、なんのことはなく、閉鎖花には種子ができますので、実生でも継続栽培することができました。丈夫で栽培が容易な部類の「スミレの品種」ですから、飛散した種子から発芽して、アスファルトの隙間から発芽してくれたものです。ただ、徐々に夏越しが難しくなり、昨年、遂に栽培棚から消えてしまいました。残念!
今年も、できるだけ出掛けたいと準備中ですが、膝の痛みで困っています。日課の最低でも5,000歩が良くなかったのか・・・。
今年も、できるだけ出掛けたいと準備中ですが、膝の痛みで困っています。日課の最低でも5,000歩が良くなかったのか・・・。
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展示会には、時折、渋めの花も登場します。実は、このような雰囲気の花も好きなんです。札には「フイリコマガタケスミレ」と記載されていました。すると、スミレとフイリフモトスミレの交雑種ということでしょうね。

過去に観察できたコマガタケスミレたちは、淡い紅紫系の花が多かったのですが、こちらは、花弁の形状はスミレに近く、花色は白地花弁に紫条が入った端正な姿でした。白系のスミレが使われているのかも知れません。花弁中央部が黄色掛かっていたら、もう少し可憐な印象だったかも知れません。ところで、コマガタケスミレの斑入品はフイリバスミレと称すべきですが、分かりやすさの都合でしょうか。
標本(1933採取)には、竹内亮博士が「ケナシフイリバスミレ」と命名(1965)、浜栄助氏が交雑種と補足(1965)した記録があります。
標本(1933採取)には、竹内亮博士が「ケナシフイリバスミレ」と命名(1965)、浜栄助氏が交雑種と補足(1965)した記録があります。
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