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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ヴィオラ・オドラータ 'スルフレア'

 昔の展示会で撮影させていただいた写真編もパート11になりました。今回は、ニオイスミレと呼ばれ、人気の外国種ヴィオラ・オドラータから、その数多い栽培品種の一つ 'Sulphurea(Sulfurea、スルフレア)'で良さそうだと思います。
 国際規約で園芸品種名を示す後半部分は、学名のようにラテン語に限定されません。どうやら、'Sulphurea' はスペイン語やフランス語にもある言葉です。意味は、原子記号 S(元素番号16)の「硫黄」、つまり、花びらの色が硫黄色、これが命名の由来ですね。ただ、栽培の歴史が長くて栽培品種が多いため、 'crépuscule'のように似た色合いの系統も多く見られます。個体差も出やすいのではないでしょうか。
 頼りの "Violets: The History & Cultivation of Scented Violets(Roy E. Coombs)"では、芳しくも黄色くもないと語られています。^^

 かっこいい名称 'Irish Elegance' は 'Sulphurea' の別名もしくは愛称なのでしょうか?この辺が確認できません。  ところで、戦争が始まっちゃったのですか・・・!えー、どちらに大義があるのかは別として、時代感覚が変ですよね。絶対!


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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アマミスミレ

 昔の展示会で撮影させていただいた写真編パート10。また、種を示す記録が見当たりませんが、どう見てもアマミスミレですよね。
 「渓流の妖精」と呼ばれるとの情報を目にしつつ、実際には栽培品を見るだけの存在です。自生地を見る、これが基本なのですが、いやぁ、ちょっと怖くて足が向きません。妖精的な存在だと勝手に思っているシレトコスミレも同様ですが、しっかり怖い守護神が守っています。絶滅危惧種には簡単に近づけない環境があって然るべしと思いながら、「どこでもドア」が欲しいと切に望む自分もいますね。^^
 現状、詳細を把握していませんが、事実上、自生地は一カ所に減ってしまったとの情報がありました(南海日日新聞)。別の情報では、沖縄本島のやんばるの森の中にも、稀にしか開花しない群落があるとのこと。事故と環境保全の両面について検討しつつ、悩みながらの話ですが、(細心の注意を払う前提で)自生地観察をしてみたいところです。

 * 人生初の入院を経験した頃、「シレトコスミレを見に行こう」と誘われ、泣く泣く辞退したことがありました。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ホソイスミレ

 昔の展示会で撮影させていただいた写真編パート9。これはホソイスミレで良さそうだと思います。
 撮影時にミスっていますね。明るさも司る露出を「花」に合わせてしまっていますが、「葉」の方に合わせるべきでした(汗;)。
 このホソイスミレについては、単なる葉の鋸歯が派手になっただけ!という見解も否定はできません。品種なんてシロモノは、まぁ、そんなものです。でも、実際に目にしてみると、花の色合いが濃い(淡い)や、赤みが強い(弱い)などの変異と比較する限り、別物感は少し強いと感じました。いずれにしても、程度の問題ではありましょう。
 タイプロカリティは越前今立郡岡本村、つまり、福井です。富山、石川、長野に自生記録があり、発見報告は群馬、山梨、栃木と南下して、ホントかウソか、我が千葉に至ります。補足すると、香川、熊本にも報告があり、複数発生した変異という可能性もありですよね。

 * 系統樹から、イソスミレは同じ日本海エリアで発生して、単一系統が拡がっていったとされています。


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シマジリスミレ

 今年も、すみれたちの花期が早い沖縄に行くことは諦めざるを得ない、困った悲しい状況です。いろいろな事情で沖縄に出かけられなかった期間にも、観察したい視点がいっぱい増えてしまいました(笑)。
 過去、シマジリスミレの自生地には2回訪問できました。詳しい説明は避けますが、独特な雰囲気を持つ場所です。日陰になりやすいこともあり、白い花をうまく撮影できず、それだけでも再訪動機になります。同時期にオキナワスミレの自生地も訪ね、両者がとても似ていることを再認識したものです。その10年程後のことですが、別分類群とされていた両者が、実は同一群と位置づけられました。

 シマジリスミレとオキナワスミレについて「しばらく育てていると違いが分からなくなる」と語っていた方は、栽培と鉢作りの達人でした。オリヅルスミレ等の苗を送っていただき、展示会の情報を提供いただいたことも忘れられません。
 * 同じ研究過程で、ナガハシスミレの日本産と北米産は「他人のそら似」と判明したのは10年程前のことです。


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フイリハグロスミレ(俗称)

 展示会でオグラスミレを拝見した数日後、フイリハグロスミレ(俗称)を見に出かけていました。8年前のことです。当時も気になっていたのでしょうね。そして、この画像を展示会と同じ編集用フォルダーに保管していましたので、後で利用する腹づもりだったと思われます。
 独特の葉に注視して撮影しており、反動で白い蕾の方に対するピントはボケボケですね(笑)。撮影地は東京の端っこに位置しており、少し気合いを入れれば、なんとか観察に出かけられる距離です。この数年後に、もう一度だけ出かけているのですが、その際には、一株も見つけることができませんでした。環境が大きく変わったようには見えなかったと記憶しています。
 この葉の裏面はくっきりとした緑色です。また、花後、しばらくすると、この褐色は薄れて渋い緑色に変わってしまいます。

 * 東京縦断になるのですが、状況が許せば!という条件付きながら、再観察に出かけてみたいと思います。


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フイリオグラスミレ(葉黒型)

 昔の展示会で撮影させていただいた写真編パート7。今回も交雑種フイリオグラスミレのお話で、少し、もの悲しい記憶に繋がります。
 若干ややこしい話ですが、ミドリフジスミレとヒカゲスミレのハイブリッドがオグラスミレで、一方、写真はフイリオグラスミレの葉黒型ということだろうと思いますので、フジスミレとタカオスミレの組み合わせと推定されます。葉が少し違うだけの兄弟分ですね。
 もう20年以上前の話ですが、故橋本保先生を囲む 日本植物友の会のツアーに参加の際、フジスミレの自生地で観察させていただいた個体群と同じ組み合わせです。ただ、俗にフイリハグロスミレと呼ばれるヒカゲスミレの一型と区別することは困難でした。その状況を知り、この展示会に両種が展示されると教えてくれた方に、今でも感謝しています。ただ、今は話すことができません。とても残念に思っています。

 * 私が動けなくなったら、このサイトをどうするのか?ある友人は「なんとかしろ!」との一言でした・・・。^^


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サツマスミレ

 昔の展示会写真編パート6。交雑種の話が多めですが、雑種強勢も手伝って、大輪だったり、珍しかったり、華やかな姿が多くて、展示会で目立ってしまう傾向があるからでしょうか。今回はカワイイ編です。
 ツクシスミレとニョイスミレのハイブリッドという変わり種ですが、花に関する限り、両親より可愛らしい印象ですね。ただ、残念ながら、展示会と店頭でしか見たことがありません。つまり、この写真のような姿しか見ていないということですね。
 両親のツクシスミレとニョイスミレは、別節(グループ)に区分されますが、花後に地上茎がぐんぐん伸びるという共通の特徴があります。この交雑種も両親の特徴を継承しているそうで、資料に依りますと四方にかなり伸びるとのことでした。
 同じニョイスミレを片親に持つハツネスミレを彷彿とさせますね。やはり、確認のために栽培してみる必要がありそうな気がしています。

 * オミクロン株による新規感染者がピークですか。何年後かに徒然草を読んで懐かしいと(軽めに)思いたいなぁ。


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スワスミレ(葉黒型)

 交雑種の話が続きますが、これもヒカゲスミレ(タカオスミレ)とエイザンスミレのハイブリッドと見ています。もう8年前の撮影でして、情報管理が不十分ですみません。まぁ、それなりに何度か観察してきた種ですので、間違いないだろうと思っています。
 改めて、情報を整理してみました。相変わらず、資料が少ないままですが、少し不思議な記載を見つけました。国内では Viola x miyajiana が正名とされ、海外DBでは Viola x polysecta が正名とされているのです。命名者は同時代の日本人研究者であり、発表も同じ植物学雑誌でした。何があったのでしょうね。異名はもう一つあって、発表は更に古い時代です。発表時期で決定という単純な図式ではないのです。
 まぁ、こんなことが気になる方は限られていますが・・・。『植物和名ー学名インデックス YList』または浜栄助氏の『原色日本のスミレ』の記載を利用させていただく原則を採っています。何か基軸を設定しないと、ふにゃふにゃになってしまい兼ねません。

 * 新型コロナウィルス第6波が急速に到来、抑えられない様子です。また、旅が制限されるのでしょうか。困る・・・。


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キクバノジスミレ・春爛漫

 冬場は古い展示会の写真なども整理しています。撮影機材は二世代前ですが、このサイズなら、まぁ、特に問題ないですよね。


 キクバノジスミレというヒゴスミレとノジスミレのハイブリッドとのことです。実は撮影時にはピンときていなかったのですが、これって、おそらく「キクバノジスミレ・春爛漫」ですね。今回、この画像の前後を確認したところ、札が二枚重ねになっている画像があり、後の札に「春」という一文字が見えていることが分かりました(笑)。浜島糸子氏の育種による交配種であり、長い間、一般流通しています。
 ふと、気づいたことですが、自然交雑種としてのキクバノジスミレには、野山でも展示会でも出逢ったことがありません。この園芸品種は、この系統に浜島氏が命名した選別種ということですよね。別系統のキクバノジスミレが幾つも存在して良いはずなのに、不思議です。因みに、すみれのハイブリッドでは一般的な命名パターンに依拠していて、片親がエイザンスミレなら「キレバ~」か「フギレ~」とされます。

 * エイザンスミレやヒゴスミレの交雑種に稔性が認められるケースが多いのはナゼでしょうか。


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ハマニオイタチツボスミレ(俗称)

 昔の展示会で撮影の写真整理編パート3。今回は、後方にうっすらと見えていますが、ハマニオイタチツボスミレがモチーフです。
 神奈川県内の海岸エリアである湘南・鎌倉・三浦半島周辺で見られるニオイタチツボスミレの変種とされています。調べた限りの話ですが、「神奈川県植物誌(1988年版)」に登場して以来、未だに裸名扱いのままだと思われます。
 一方、同植物誌にも関与されている高橋秀男氏は、この個体群について1980年の「神奈川県のスミレ」でテリハニオイタチツボスミレという名前を使用して説明しています。ただ、「~単なる無毛品ではなく、あきらかに海岸に適応した一型であり~」として、無毛品に対して与えられたテリハニオイタチツボスミレという名前を、仕方なく『海岸性の変異』にも使っているという氏の意向が伝わってきますね。
 確認できる情報が得られなくて勝手な想像の域を出ませんが、名前が二つ存在する理由が分かったような気がしました。

 * 無毛なので光沢を感じる変異には(別名の)ケナシニオイタチツボスミレを使用する選択肢もあります。


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