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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ケイリュウタチツボスミレ
 一度、広島編に戻ります。ご覧の通り、疑う余地もないケイリュウタチツボスミレの大群落です。すっかり有名になってしまっている自生地ではなく、辿り着くのに多くの時間を要しました。ご案内いただいた方の意向もあり、詳細情報は厳に控えます。
ケイリュウタチツボスミレ
 いかにも渓流であり、巨大な岩石そのものが流された痕跡満載でした。更に、最近、水没したばかりであろう泥だらけの個体群があちこちに生えているのです。花は決して小さくはないのですが、花弁は細めで、白っぽい距を持っています。葉は明らかに小さく、基部は、基本的には切形、一部に浅い心形も見られます。全国で群落を観察していますが、この規模は初体験でした。この話には続編があります。
ケイリュウタチツボスミレ

 平成18年の台風13号と秋雨前線による大雨の話だと理解していますが、それぞれの自生地は大きな影響を受けたのだそうです。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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エイザンスミレ
 この日に巡った山のエイザンスミレには期待していました。一般にエイザンスミレはきれいな花を見せてくれますが、時折、そっけない程に淡白な花が咲く自生地もあるのです。その点、ここでは滅多に「あらら~」と感じさせられたことはありませんでした。
エイザンスミレ
 花弁は薄紅色から白っぽい色合いまで、若干の幅はありましたが、概ね、大輪で、つい、シャッターを押す回数が増えてしまいます。花弁が白っぽいと、この地にはヒゴスミレも見られることがありますので、淡泊系の花弁を持ち、もし、葉が細めだったりした場合には、一瞬、混同しそうになることもあるでしょう。幸い、しっかり系の葉と大きめの花を持っており、ほとんど迷うことはありませんでした。
エイザンスミレ

 一般に、葉をしっかり観察して、まず、三分岐してから五分岐するとエイザンスミレだと言われます。ただ、微妙な場合も少なくありません。

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イブキスミレ
 イブキスミレを目にする機会があると、いつも、独特な分布をしているすみれだと感じます。今回訪ねた群馬県や山梨県、長野県などの主に山地に多く、千葉県などを含まない関東以北に自生します。そして、再び、広島で観察できたのですが、その中国地方の状況は「隔離分布」と表現するのが適切かも知れませんね。よく言われる”あるところには、いっぱいある”一風変わったすみれです。
イブキスミレ
 このイブキスミレという和名は、滋賀県の最高峰「伊吹山」から命名されました。ただ、「伊吹山周辺になら、そこいら中で咲いている」ということではなくて、この山で希少植物として限定的に見られるものなので、所謂「飛び地」のような分布と言えそうです。
イブキスミレ

 自生報告がない、または少ない地域にお住まいの方には、「憧憬のすみれ」というステータスを持っているようです。

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アカネスミレ
 この日は天候に恵まれて、野外での撮影では、逆に強めの陽光でメリハリが出すぎたり、葉がテカったりするため、状況によっては、陽光をソフトに遮るための白っぽい傘などを持ち出すこともありました。
アカネスミレ
 明るい草地や林下などを好むアカネスミレの場合、元々、花の色合いなどに微妙な個体差があるのに、更に、陽光の差し加減で与える印象が変わってしまいがちです。また、デジタルカメラは、それぞれに搭載された画像処理エンジンの性能や設定によって、色の再現結果が変わってしまうのですが、特に、アカネスミレの持つ赤紫色については、バラツキが出やすいような印象があります。
アカネスミレ

 あちこちでアカネスミレを観察できました。良く見ると、花弁の色合いだけではなく、形も微妙に違っているものですね。

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ヒカゲスミレ
 和歌山編も広島編も、まだ、まとまりきっていないのですが、編集上の都合もありまして、昨日、出向いた群馬編を始めることにしました。出逢った順番を意識せずに綴りますが、このヒカゲスミレは、最初に停車した場所に咲いていたものです。
ヒカゲスミレ
 乗用車とすれ違うにもヒヤヒヤする山道ばかりで、単独で再訪できるとは思えないのですが、この場所は記憶にあります。実は3年前に、この自生地を訪ねており、その際には、一面にヒカゲスミレが拡がっていて、この林下が白く覆われているかのように感じたものでした。今回は、林に分け入って探すような状況です。花が終焉期にあるというより、やはり、個体数自体が少ないようでしたね。
ヒカゲスミレ

 この日は、マイクロバスの運転手さんを含め、20年来のすみれ仲間も含む20人弱で、ワイワイと山を巡りました。

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ハグロヒナスミレ(俗称)
 今回のすみれ旅は、俗称でハグロヒナスミレと呼ばれる型を見たくて動き出したものです。3年前に、ハグロシハイスミレを探して、最終的に兵庫県を走り回っていた際に、いっしょに見つけられるかも知れないと思っていました。
ハグロヒナスミレ(俗称)
 結局、その年には見つからず、なんとかリベンジを目論んでいた訳です。幾つかの候補地を検討してみたものの、少し具体性がありません。やっと、少し具体性がある自生情報を得て、もう選択肢がなくなってしまいました。紆余曲折を経て辿り着いた路傍では、開花状態ピッタリの個体群が出迎えてくれました。今回は、頼もしい援護者の同行を得ていたのですが、嬉しくなって笑い合ったものです。
ハグロヒナスミレ(俗称)

 遠隔地に何度も出向く訳にもいきませんが、時期の違いも見落としもあるものです。状況が許せば、再訪したいですね。

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イブキスミレ
 ちょうど良い感じで花が咲いています。追いついて来たとは言え、まだ、開花時期が遅めなのだろうと思われ、その恩恵できれいな花を見ることができました。ただ、この日は正に晴天となり、真上から太陽が当たる路傍では日傘が必要な程です。
イブキスミレ
 大きくて丸い葉が目立ち、その葉脈に沿うように、深めに凹んだ皺が見えます。分かり易いイブキスミレの特徴ですね。開花したばかりの頃には、葉が筒状に丸まっているものですが、この日は、既に、ほぼ平開していて、遠目にも分かり易い姿を見せてくれていました。『こんなにいっぱいあったかなぁ?!』、前回は花も終わりかけていて、個体数も、もっと少なかったように記憶していたのです。
イブキスミレ

 大きな株が見られましたが、このイブキスミレは、環境が良ければ、こんもりと繁ってもっと大株になる性質です。

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ムラカミタチツボスミレ(交雑種)
 この自生地には、タチツボスミレの品種や近縁種とされる複数種が自生しています。既に登場したケイリュウタチツボスミレの他、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレを実際に確認しました。
ムラカミタチツボスミレ(交雑種)
 タチツボスミレの仲間は、比較的に交雑の壁が緩く、稔性が見られることが多いと言われます。この環境ならば、ムラカミタチツボスミレは高い頻度で見つかるでしょう。距が白くないオオタチツボスミレ風という姿が良く見られるのですが、逆に、距が白いタチツボスミレ風という出現形もあります。ただ、これは交雑種でなくても見られ、更に「戻し交雑*」が当たり前なので、極めて厄介なことになります。
ムラカミタチツボスミレ(交雑種)

 越前、越後と呼ばれる地方でも似た状況で、更にイソスミレなども参加して、厄介この上ありません。

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ケイリュウタチツボスミレ
 もう18年も前のことになるのですが、この自生地を訪ねた目的の一つが、ケイリュウタチツボスミレを実際に観察することでした。その後、タイプ標本の採取地を含む数ヶ所で観察していますが、最初の印象を頭にインプットした場所になりました。
ケイリュウタチツボスミレ
 渓流に流されてきた角の取れた大岩の上で、狭い隙間から這い出すようにして生を繋いでいる姿が、相変わらず「感動もの」です。現在は、ありがたいことに、他の自生地の個体群の特徴と比較できるようになりました。この地の個体群は花も葉も少し大きめで、葉の鋸歯が粗めだと思います。改めて、水への抵抗が気になってしまいました。タチツボスミレにしては、距は色合いが白っぽいようです。
ケイリュウタチツボスミレ

 河川へ下りる坂道に生える個体群をよく見ると、葉の基部が湾入していて、つい騙されそうになります。

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アソヒカゲスミレ
 突然ながら、広島編にスキップします。やっと、アソヒカゲスミレの開花株を自生地で観察できました。熊本でも観察できたのですが、少し時期が早くて、なんとか「蕾だけは目にすることができた」という状況だったのです。
アソヒカゲスミレ
 今回の自生地には、初めて訪れる訳ではありません。前回は18年前のことで、この地でアソヒカゲスミレが見られるとの情報が、まだ、浸透していない時期でした。ヒカゲスミレは確認していて、タカオスミレと呼ぶ方が素直かと思われる型が多かったことも覚えています。よもや、その中に瓢箪型の葉が混じり込んでいるとは、想定外だったという訳です。なんと、二種類の葉が同じ株元から伸びていますね。
アソヒカゲスミレ

 熊本の株でも、二種類の葉が同じ株元から伸びていました。元々、葉が変化する素地を内包しているのでしょうか。

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