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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 葉ばかりで、花を見つけられなかったフイリミヤマスミレは除外することにして、このスミレで北海道編を終えることにします。

 珍しく花冠部だけをアップにしていますが、それは、これがワカシュウスミレという側弁に毛がないスミレというものらしいからなのです。正直なところ、この品種に注目して探したことはありませんでした。一応、学名はあるのですが、俗称レベルで扱っています。
ワカシュウスミレ
 観察地の方が掲載したブログ(活動日誌)でたまたま見かけなければ、気づかずに終わっていたでしょう。全4日間の日程で、この一輪しか見ていません(笑)。また、辛うじてタチツボスミレは見ていますが、ノジスミレやヒメスミレなどは全く見かけませんでした。
 右側の写真が少し後ピンですが、ご容赦ください。記録撮影程度の心づもりで、この2枚だけをざっと撮影してしまいました(反省)。

 トリミングに耐える解像度は、全てフルサイズというカメラの性能の賜物ですよね。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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 初日は都市部に宿泊したため、移動に時間を要するのかと懸念したのですが、市街地を抜けると信号で停まる回数も減り、移動時間が大幅に短縮できてしまいます。ここは予定外に遠回りをして、ゆったりした森林公園に足を運びました。
ニョイスミレ
 結果として、初日に観察できた沿岸部の原生花園付近や、三日目の山岳部とは違う環境を歩いてみることができました。多くの山野草を見ることができましたが、すみれに関する限りはエゾノタチツボスミレとニョイスミレだけです。
 この地のニョイスミレは草丈が高く、かつ、しっかり立ち上がっています。亜高山帯で見られる変異に似ており、同時に、以前、道東で見たニョイスミレに似ているなぁと思いました。一報で、多くの点で道東とは様子が違っていて、面食らっています。

 この日だけで250Km以上走りますが、地元の方の走行スタイルが町によって違うんですよね(笑)。

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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
アポイタチツボスミレ
 いつか観察に行こうと思って四半世紀!23年前には、季節外れと知りつつ、近くまで足を伸ばしてみたアポイ岳に、やっと到達しました。残念ながら、当日は一日中「霧」で景観は望めませんでしたが、アポイタチツボスミレがたくさん咲いていました。
アポイタチツボスミレ
 情報としては知っていたのですが、実際に岩の隙間や礫石の間から生えている姿を目の当たりにしました。プレートの衝突で日高山脈が盛り上がる際に、最下層部のマントルが隆起したというアポイ岳の不思議な生い立ちを考えながら歩いていたのです。
アポイタチツボスミレ
 この山には、元々、マントルが冷えた幌満かんらん岩しかなくて、そこから生まれた土壌には、植物の生育を阻害する成分が多いそうです。地質も気象も厳しい、この地で生きる植物たちの生き様、咲く花たちの姿は、もう健気としか言いようがありません。

 五合目の少し上で登山道をエゾシカが横切りました。暮らしやすい環境ではないだろうなぁ。

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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
エゾノタチツボスミレ
 北海道初日の段階で、あれっと思ったことがありました。以前、網走から釧路まで抜けた際に目にした風景や植物たちの様子と違うのです。例えば、一面を白く染めるような印象を与えるオオバナノエンレイソウが、探して探して、やっと見つかるといった始末でした。
エゾノタチツボスミレ
 でも、エゾノタチツボスミレがニョイスミレと勝負する程に多いという点は同じですね。海岸沿いの湿地帯や山地へ行くことは決めており、なんとか、低山などの別環境を歩いてみたくて、少し遠回りながら、とある森林公園を歩いてみました。
エゾノタチツボスミレ
 運良くエゾノタチツボスミレが多く見られました。湿地帯の個体群とは異なり、とても新鮮かつ端正な姿です。ほぼ北海道全域に分布するとされますが、五十嵐博氏が述べる通り、道東の分布が濃い印象です。これでも、観察地付近は比較的少ない方なのだろうと思いました。

 実は、調べてみるとオオバナノエンレイソウ国内最大の群生地を通り抜けていたのですが・・・。

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トヨコロスミレ
 いつか観察に行きたいと思いながら、なかなか出かけられずにいたのですが、やっと(気合いで)出かけました。自生地については大雑把にサロマ湖畔や野付半島をイメージして、後は、出あたりばったりだったのです(笑)。
トヨコロスミレ
 到着して、本当にここなのかなぁ?どうやって探したら…と、半分途方にくれましたが、ここからは「いつもの勘」頼りで頑張るワケです。
トヨコロスミレ
 結果的にトヨコロスミレは母種となるシロスミレと混在していたのですが、先に出てきたのはトヨコロスミレの方でした。二日目にかけて、二か所の自生地を探索した結果ですが、数量的にはほぼ半々という意外な印象です。タチツボスミレとシロバナタチツボスミレが混在していることはありますが、半々ということはないですよね。因みに、ひょろ長い花茎が20cmに及ぶ個体もあり、興味深い品種です。

 初日、車で寝泊まりしながら、周遊して撮影に励む男性と知り合い、地元千葉の方だと判明。おもしろいものですね。

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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
 著者代表の山下俊之氏からのご連絡で『ふくしまスミレ図鑑』発刊を知りました。拙サイトでも図書の紹介を希望とのことでしたので、もう喜び勇んで引き受けました次第です。また、個人的に南東北は情報が手薄な地域なので、嬉しくなってしまいました。
 拙サイトの書籍・雑誌情報ページでは、自由に、独自の感想を記載させていただいております。そこで、このページでは、著者ご自身による図書紹介の方を(勝手に)掲載させていただきました(あっ、図書画像の使用につきましては、予め、許諾を得ております)。
ふくしまスミレ図鑑
(著者代表サイトより抜粋)

 このたび私たち夫婦と福島県植物研究会の会員で以前より親交のある遠藤雄一先生の共著で、『ふくしま スミレ図鑑』を歴史春秋社(福島県会津若松市)より出版しましたのでお知らせします。本書は私たちが福島県内を歩き回って撮りためたスミレの写真(変種と品種を含めて60種)をまとめたものです。自生している姿をとらえた写真とともに、それぞれの種の国内分布、生育環境、特徴、似た仲間との見分け方、また県内の分布を分布図とともに詳述しました。B5判で本文122ページです。

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オオバキスミレ
 今年、心の中では沖縄、九州または四国、北陸、北東北にも出掛けたかったのですが、地元圏を除けば、関西、関東2県に留まっています。慎重過ぎるでしょうか。今年、遭遇しないものと思っていたオオバキスミレ。関西の植物園にいっぱい咲いていました。
オオバキスミレ
 元々、人為的に導入されたものだろうと思いますが、よく育っていますね。おそらく、園内の環境がマッチしたのでしょう。外見的な印象に過ぎませんが、比較的に低地で見られるオオバキスミレと、立ち上がり方などが微妙に違うような気がします。
オオバキスミレ
 森林限界付近で見られる個体群と、低地で見られる個体群は雰囲気が違います。亜種や変種として扱われる場合もありますが、ここを見ると環境が違うだけでも雰囲気が違ってくるのかなぁ~などと、一般には答が出にくい疑問を抱いて楽しんでいます。^^

 本日、国会中継を見ていましたら、野党議員が「マスクを止めたらどうか!」と詰め寄っていました。

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 梅雨が目前の真夏日です。高原か、北の大地を目指すしかありませんね。そんな状況ですから、撮影したばかりという写真はありませんが、『撮影したけれど、タイミングを逃して、あらら、モッタイナイ写真』を使っておこうと思います。
フイリゲンジスミレ
 ここは、とある小さな旅館の玄関脇です。平日とは言え、お客が二人だけ、館側も二人だけ。この温泉郷は、自動車を想定していないとしか思えない斜面にへばりつくように建物が建ち、細かい道が入り乱れていて、ナビと勘を頼りに、やっと到着しました。
 玄関はここかな?と庭木の間を入って行き、ふと、置き石の間に咲く綺麗なフイリゲンジスミレに目が留まりました。この日、小雨も降ったため、逆に運が良くて、深緑色をした葉の表面にある白い斑にコントラストがキリッと出ましたね。

 近隣を散歩していみて分かるのですが、カラスウリやネムノキに蕾が出始め、もう初夏なんですね。

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オオタチツボスミレ
 撮影地は群馬県ですが、場所によって、主に日本海側に産するすみれたちが咲きます。ご案内いただいた方は「日本海要素」のすみれたちと呼んでいました。まだ、オオバキスミレなどは見られませんが、近くで交雑種が咲いていましたので、その話は次回。
オオタチツボスミレ
 花を見やすいようにアップにトリミングしてみましたが、葉っぱも植物体全体からも、明らかにオオタチツボスミレだと分かりますね。
オオタチツボスミレ
 現在、使用しているカメラは、一見、まさにコンデジなのですが、フルサイズミラーレス一眼カメラですので、トリミングに強いのなんの!ここまで写り込んでいるのか!と驚かされてしまいます。一応、小さい三脚も併用しますが、光学式ボディ内手ブレ補正機構を搭載していますので、撮影自由度が高いですね。画角と被写界深度などを意識すれば、一般撮影は問題なし。世の中、便利になったものです。

 長い間、ニコンの一眼レフでした。アングルファインダーで覗くスタイルは制約が多かったです。

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ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ
 おもしろいすみれたちが咲くエリアですよねぇ。おそらく、1枚目と3枚目はタチツボスミレで、2枚目はニオイタチツボスミレでしょうか。近縁種の間では遺伝子の相互浸透が起きていても全く不思議ではありません。
ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ
 花冠の中央部が白いとか、距が白くて細長いとか、葉の先端部が尖っているとか、丸いとか、花茎に微毛が生えているとか、図鑑では各々の種の代表的な特徴を列挙せざるを得ないのですが、結局、現場で総合的な判断をするしかないのだろうと思います。
ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ
 現地周辺で見られる各個体が持つ特徴を把握して、個別に照らし合わせながら、観察と推察を重ねることが順当なのでしょうね。

 現場主義とは言っても、その場で結論が出なかったり、気づかないことがあったり。

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