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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 この独特の葉の持ち主は、言わずと知れた、アソヒカゲスミレです。やはり、ヒカゲスミレの変種ですね。鉢と比べると、かなり大きな葉に化けていることが分かります。実のところ、果実の方も相当大きくなりましたが、その理由は分かりません。
アソヒカゲスミレ
 左の小窓内は同じ株の花期の姿です。葉の大きさだけでなく、色も違っています。これまでに観察できた個体の葉は、花期には茶褐色をしていました。花後に退色する訳ですね。昔、緑色の葉をしたアソヒカゲスミレの栽培品を見て、「退色するのだろう」と想像していたのですが、これで確認できました。2ヶ所の自生地を知っており、蕾まで観察できたのですが、なんとか咲いている姿を見たいところです。

種子をそれなりに確保でき、一部は採り播きにしました。親株は植え替えをしましたが、夏越しができるか、微妙な印象です。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に!


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 さて、三番手が問題のミヤマツボスミレですね。チシマウスバスミレと自生環境がほぼ一致して、まさに隣り合って咲いています。敢えて、ムラサキコマノツメ風な紫が強めの個体を持ち出しましたが、ニョイスミレとの垣根が微妙で、白系の個体は自生数が多いのです。
ミヤマツボスミレ
 葉に微毛があるという資料があり、見た目でも微毛がありそうな雰囲気ですが、当地の個体画像(6000x4000px)を拡大しても、毛は確認できませんでした。葉全体がスプーン状で鋸歯はおとなしく、すぐ隣のチシマウスバスミレと混じると戸惑います。有茎種と無茎種ですから、植物体全体が見えれば分かりそうですが、葉しか見えないと個体差程度の違いです。側弁が有毛である花の方を頼りにしましょうか。

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 さて、二番手は本丸のチシマウスバスミレです。これをしっかり観察することが主要な目的でした。ところが、湿地っぽい場所に自生して、背が低く、下向きに咲くため、花の撮影が極めて面倒です。ありがたいことに、花は終焉期に当たるようですが、良い被写体がいました。
チシマウスバスミレ
 実は、大きめのルーペで花柱付近を覗き込んでみました。柱頭を含む柱状部全体が棒状に見えたのですが、撮像を拡大してみると、やはり、ご覧の通り、小ぶりながら虫頭形です。持ち出した大きめのルーペが役立たずなのではなく、自分の眼が役立たずかも知れませんね。カメラに救われています(笑)。葉全体がスプーン状で、おとなしい鋸歯は判別しやすく、ウスバスミレとの二択なら、葉で分かりそうです。

本州でウスバスミレやチシマウスバスミレの季節は「梅雨」なので、出掛ける選択が難しい。でも、案内人が天気男だと安心!^^

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 ある日、リベンジのお誘いがありました。昨年のすみれ散策の際、その場でチシマウスバスミレに気付かなかったのです。ちょっと不思議に感じて撮影していた画像を後で見て判明、観察は不十分だったという主旨ですね。これは乗るしかありません。
ウスバスミレ
 一番手はウスバスミレの方です。チシマウスバスミレとの比較で語られることが多いようですが、実態として、自生環境が異なりますので、混在する個体群を見分けるという話にはなりません。ウスバスミレは土壌水分が多くて苔だらけの林下で散見されます。今回、開花株は少なめだったのですが、葉の深く湾入する基部と鋸歯の様子を観察できました。鋸歯は特徴的ながら、重なるという程ではありませんね。

目的地はもう一歩で新潟。千葉を朝5時前に出発、新幹線日帰りパターンです。更に長距離の運転いただき、お疲れ様でした

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 今春購入したポット苗の一つで、ヤクシマリュウキュウスミレという名前で陳列されていました。ヤクシマスミレとリュウキュウシロスミレという組み合わせの交配種と説明されていたもので、とても魅力的な花が咲き、個人的にはお気に入りの逸品です。
ヤクシマリュウキュウスミレ
 来春も咲いて欲しいとの思いで見ていましたが、ある日、秕(しいな)にしては大きいな!と鉢を持ち上げてみると、果実に厚みが感じられます。あれれっ、球体をしているじゃないですか。もう一つ、平べったい果実もあり、既に割れていて、覗き込むと種子が詰まっていました。不完全稔性があったのですね。もう気温が高めの環境ですが、取り播きに挑むことにしました。うまくいくでしょうか。

今年は季節の流れが独特で、少し忙しいこともあり、遠出の計画を進められないまま、6月を迎えてしまいました。

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 今春も、ホームセンターなどを巡って、幾つかのポット苗を購入しました。その一つ、アリアケノジスミレです。アリアケヒメスミレなら、栽培品を観察したことも、自然交雑種らしき姿を見かけたこともありましたが、アリアケノジスミレは初見でした。
アリアケノジスミレ
 この個体を眺めている時、存外、距が目立つことに気づき、ヒメスミレの距を連想してしまいました。もしや、何らかのハンドリングミスでアリアケヒメスミレが混入してしまったのではないか!と訝ったものでした。その一方で、花茎や葉に白い微毛が目立っており、この特徴は、アリアケスミレにもヒメスミレにも見られません。ノジスミレならば、この微毛については理解できます。
 余り、ノジスミレの特徴が表に出ていない様子ですから、この交雑種を野山で見かけても同定できるような気がしません。^^

流通している個体群は、交配・選別系統だろうと推測しますが、この組み合わせですから、自然交雑種に分類しておきます。

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交雑種(パルマータ x ソロリア 'パピリオナケア')
 狭い栽培棚には、育てやすい強健な種か、経過を観察したい少し珍しい種か、両極端なすみれたちが並んでいます。放っておいても、勝手に世代を重ねている外来の強健種ヴィオラ・パルマータが増えすぎて、小さいプランターにまとめ植えしていました。
交雑種(パルマータ x ソロリア 'パピリオナケア')
 「大輪のパピリオナケアが咲いているなぁ」、「あれっ、花冠が大きくて丸っこいパルマータかな?」、実は、どちらも違いました。所謂、鳥脚形の葉を持ち、パピリオナケア風な花を咲かせている大株が、ど~んとプランターを支配しています。鳥脚形の葉は、パルマータの3倍はあろうかという面積でした。これは「雑種強勢」ですね。一月半後、秕(しいな)が上がり、稔性のない雑種と確定しました。
交雑種(パルマータ x ソロリア 'パピリオナケア')

交配はしていませんが、稀に、自主的交雑種が現れます。短期間なら維持できるのですが、不完全でも稔性があると助かります。

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タチツボスミレ
 苔生した古木の途中に「お座敷」のような小さい樹洞(うろ)ができていて、そこにタチツボスミレが咲いていました。これは一個の種子が辿り着いて大きくなった、もしや、単独の個体なのでしょうか。時の経過を示すように、枯れた茎がたくさん見えています。
タチツボスミレ
 どうやって辿り着いたのでしょう。すみれは蟻散布植物という属性を持っていますから、蟻が顎に種子を咥えて、この高さまで運び上げたのかも知れません。すると、ここに蟻の巣があっても良さそうなものですが、その様子はありませんでした。実は、斜面の上から見下ろすように撮影しており、地面から樹洞の位置までは、人間の背丈ほどあります。3枚目の写真だけは、まだ、蕾もない時期の撮影です。
タチツボスミレ

来週、5回目のCOVID-19ワクチン接種を受ける予定です。最近はニュースになりませんが、それは良いことなのでしょうね。

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コタチツボスミレ(シーボルト型)
 今春、諫早から雲仙、島原近辺をうろついていました。早かった開花は仕方のない自然現象ですが、とにかく、楽しかったですねぇ。一人で知らない山を歩き回ったり、農作業を終えたおばぁちゃんと、しばらく話し込んでいたり、降ったり照ったり、凝縮された時間でした。
コタチツボスミレ(シーボルト型)
 その間、あちこちで見かけた葉が小さいタチツボスミレが気になっていました。その翌週、久しぶりに、いがりまさし氏と諸々話していて、例の「コタチツボスミレ(シーボルト型)」だと、やっと思い出しました。自生地で思い出すべきですよね(笑)。改めて、ライデン大学分館(オランダ)収蔵の標本画像(第四十六 as Viola canina)と比べると、葉の形状は総じて一致!でも、想定外に葉が大きいのですね。
コタチツボスミレ(シーボルト型)
 アケボノスミレが持つ花弁の地肌のソフト感は、距や萼の形は・・・。現場で詳細な観察が不可欠なパターンでしたね(反省)。

寂しいことに、もう、来年のことを考え始めました。すみれ旅は「旅仕舞」かなぁ。まだ、行けそうな気もしますけれど。

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 少し困って、後日、「これ、何ですかね?」と相談してしまった個体の話です。撮影者は、自生地で近くに咲いていたヒメスミレサイシンの白花変種だろうと理解していたのですが、同様に近くで咲いていたアケボノスミレの白花変種という意見がありました。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 同じ自生地に咲く同じスミレサイシン類ですから、こんなことが起こります。花が完全に開花していたら、もう少し分かりやすかったのかも知れませんね。自分の第一印象はヒメスミレサイシンでしたが、先ず、画像をめいっぱい拡大して眺め回した訳です。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 当地のアケボノスミレは側弁有毛型です。この白花変種は無毛にも見えますが、開花が不完全なので確認しきれません。どアップで見ると、葉裏面の白い微毛の密度が違うと言えば違いますが、決定打に欠けますね。鋸歯の様子はヒメスミレサイシンに近そうです。
ヒメスミレサイシン(白花変種)
 アケボノスミレが持つ花弁の地肌のソフト感は、距や萼の形は・・・。現場で詳細な観察が不可欠なパターンでしたね(反省)。

引率いただいた地元の方が追跡調査していただけるとのこと。修正する可能性ありです。時々、感じる「旅行者の限界」ですね。

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