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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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春待草

 いきなりの雪にみまわれてから2週間後、二年前の3月に改めて撮影した春待草です。大きくて深めのプラ鉢に植えています。これぐらいの方が多くの花を咲かせ、かつ元気に育つようです。現在、このような鉢が2つ、もう少し浅めの鉢が3つ・・・、小さい庭には限界でしょう。
 長く育てていますが、一般には寿命が終わるとされる時期にも関わらず、今年も元気に花を咲かせました。2~3年に一度、株分けをしているのですが、これが株を更新したことになるとは思えませんよね。お芋のように地面に転がっている太くてコロコロとした根茎も気になりますが、実は単に長寿なのかも(笑)。地植えにしたら、どうなってしまうのでしょうか。素晴らしい特性を持つ園芸種ですが、ビジネスの対象として成立するかどうかは分かりません。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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春待草

 「春の棚より」という見出しにしておきながら、いきなり雪が降っていますが、やはり二年前の2月に降った雪で驚いている春待草の様子です。温かい冬の終わりで、パンジーたちに負けず、多くのすみれたちが芽を出していました。そして、この丈夫な園芸種は勢い良く、多くの花を咲かせ始めていたのです。
 この「スミレ」という名前を持たない園芸種は、サントリーフラワーズが商標登録しています。ただし、現在は販売していません。これを残念に思う声が数年前までは聞かれましたが、販売を止めた経緯もわからないまま、現在では名前を聞くことも少なくなって来ました。交配選別種だろうと言われており、実際に趣旨はできません。一般的な知見では数年程度の寿命と言われ、当時販売されていた株は寿命が終わる時期に差し掛かっています。


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紅花ナンザン種?

 昨年購入した株が今春も咲いてくれました。ただ、購入時の名札がいい加減で『紅花ナンザン種 すみれ』という妙ちくりんな記載でした。そのベニバナナンザンスミレ自体、正体が判明したような、そうでもないような状態です。そのエイザンスミレ系との交配種では美しい系統が排出されていますが、稔性があったりするものですから、記録が混乱しがちであろうことは容易に想像できますね。
 印象としてヒラツカスミレと遺伝的な近さを感じる存在ですが、そのヒラツカスミレにも紅花の系統があって、両方を育てて見比べないと分からないのではないかと感じたことがあります。日本版のパンジーが生み出されることがあるとすれば、最も近い位置にある系統かも知れません。


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ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'

 日陰に明るい光が差し込んだ状態で撮影しましたので、暗いのか明るいのか分からない写真になりましたが、メインに写っているのはヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'、後方に見えているのは「春待草」です。大輪の「春待草」といい勝負をしていますから、'プリセアナ'の花もかなり大きいということですね。
 白い地色の花中央部から、青紫色の条(筋)を放射状に展開する独特の模様を持つ'プリセアナ'は園芸品種ですので、野生株から選別されて現在のユニークな姿になったのだろうと思っていました。原産地は北米のイリノイ州辺りという情報を頼りに調べてみますと、ほぼ現在の姿のままで自然の中でも花を咲かせているらしいのです。ちょっとした思いこみだった訳ですね。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ヒゴスミレ

 箱根最後のすみれは、街中の石垣であでやかに白い花を咲かせていたヒゴスミレです。まぁ、これは園芸種として市販されているもので間違いないと思います。
 丈夫で育てやすく、整った形の白い花をいっぱい咲かせてくれる優良なDNAを持ち合わせていて、山の中で見ても分かることでしょう。野山の自生品とは一線を画していて、ある意味では別の種なのかも知れません。そう言えば、自生品と交配を試みたという話は聞いたことがありませんが、不完全稔性を示したりしたものなら、笑ってしまいますね。
 たまたま友人は、都内で驚くほどに密集して群生するヒゴスミレを目にしていますから、ヒゴスミレは多花性だと記憶してしまうかも知れません。現実には、多くの場合、ぽつりぽつりと離れて生えており、花の数も決して多くはありません。
 さて、太陽が高い位置にある内に箱根を離れて、富士山を半周して、一番に登場したキスミレに出逢うことになります。次回は1週間後のお話です。


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ベニバナナンザンスミレ

 展示会で菫の鉢がたくさん並んでいても、このベニバナナンザンスミレは確実に人目を惹きます。交雑種系統も稔性があって、ベニバナナンザンスミレ・タイプみたいなグループができていると見るべきでしょうか。なかでも紅紫色の強い型に人気があるように思います。
 さて、長く続けた「展示会の花」ですが、これで今シーズン予定分は終わりです。実際の展示会が始まっていますので、しばらくお休みにして、また秋口から今年撮影分を加えて再開させて下さい。あちこちで花の便りが聞こえてきました。まだ少し早目かなと思いながら、あるご縁を得て、明日から南へ取材旅行に出掛けることにしました。多くの場合、なんとか自力で情報を集めて自生地を訪ね歩くのですが、一方で、折々、皆さんにご教示、ご協力をいただいてすみれの観察を続けてきたというご縁も少なくありません。深く感謝しながら大事にしていきたいと思っています。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ヴィオラ・ルペストリス 'ロゼア'

 一見、オオタチツボスミレのようですが、華やかな色合いをしています。広い地域に分布するタチツボスミレの近縁種 Viola rupestris です。こ の紅色の美しい型は変種として扱われたこともありますが、最終的には園芸品種として扱うべき位置づけのようです。
 基本種を実際に観察する機会に恵まれていないのですが、写真を拝見する限り、淡い青紫色の花に白い微毛が目立ち、日本にも自生するエゾノタチツボス ミレに風貌がよく似ています。資料では、ヨーロッパ、中央アジア、シベリアから北米まで分布域になっています。つまり、北半球の温帯域全体にまんべんなく自生してい ることになりますね。日本には自生していませんが、たまたま偶然に自生していないだけのような気がします(笑)。このロゼア(ばら色)と呼ばれる園芸品種は多く流通 していますが、おとなしい基本種の方は商品としての価値を認められていないのかも知れません。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック  すみれを楽しむ
ヴィオラ・オドラータ 'クレプスキューレ'

 こんな色の花を咲かせる植物は少ないと思いませんか。思い巡らせると、日本の野生植物では夏に鮮やかな橙色の花を咲かせるナデシコ科のフシグロセンノウを思い出します。クレプスキューレの方がソフトな印象の杏色という風情でしょう。庭というより、鉢で咲かせた方がかわいらしく見えそうな園芸品種らしさがありますね。
 フランス語の発音に詳しくないのですが、カタカナでは「クレプスキュー」と表記している例のほうが多いようですね。少数派としては気になるので発音を確認してみました。う~ん、「レ」と「ル」の中間、どちらでも良さそうです(笑)。一方、「クレスキュール」というカタカナ表記が見られるのですが、どうやら、'crépuscule'ではなく'crépescule'という綴りが散見されることに由来するようです。綴りはどちらでも良いのでしょうか?


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パンジー

 ずいぶん以前のことですが、「パンジーは真ん丸な顔で、やたら大きい」と否定的なイメージの記事を読んだことがあります。一方で「日本に自生するすみれは既に完成された美しさを持ち、品種改良の余地がない」というような締めくくりだったのですが、その双方を特別な意識なく好きなものですから、不思議なコメントだなぁとしか感じませんでした。
 日本(人)が持つ色彩やデザインに対する感性は優れていると思いますが、一方で西アジアや欧州を起源とする芸術的センスは我々には真似が難しく、尊敬に値すると思っています。こうした歴史が作り上げたイメージというものは、一方の価値観で判断できるような対象ではないでしょうね。舶来のパンジーを受け入れて、自らの好みに合うアレンジを行う!この辺こそ、日本の得意技です。


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パンジー

 街中にクリスマスソングが流れて、いよいよ年末なんて言葉が聞こえてきました。棚では幾つかの外来種が小さな花を咲かせるだけですが、パンジーさんの方は勢いがついて、いよいよミッドシーズン到来です。パンジ-の原種たちはスイス・アルプスを中心とした山岳地域でもしっかり花を咲かせる訳ですから、確かに耐寒性はあるのでしょう。それでも、晩秋から春まで咲き続ける極めて強い耐寒性があった訳ではないようです。
 長い時間をかけて世界中で品種改良が行われた結果、丈夫な性質、驚く程の多花性、見事な花のバエリエーションなどの園芸優位性を手に入れました。その園芸植物は色合いの小さな違いだけでも「品種」と呼んでしまいますので、品種数は数え切れないという領域に達しているでしょうね。まだまだ現在でも改良が進められていて常に新鮮感があり、見るたびに目を楽しませてくれる素晴らしい園芸植物です。


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