趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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すっきりしたタチツボスミレの白変種ですが、実は初めて自生地で見つけた時のものです。とても感激したことを覚えています。その撮影は1999年、つまり前世紀ということに・・・(=^_^=)。当時使用していたデジタル・カメラは初代の35万画素!メディアも高価でしたので標準画質で撮影するのが精一杯でした。ところが、この画像はまぁまぁですね。実はポジティブ・フィルムで撮影した原盤をデジタイズしたものです。
以前、フィルム・スキャナによるデジタイズ作業はかなり面倒で、DPEラボに依頼すれば高価でした。でも、安価な機材で比較的容易に処理できるようになりましたので、コツコツと手作業を再開しました。「すみれの部屋」を作り始めた頃の旅の映像も、少し綺麗な画質で紹介できそうです。
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この写真、実は茎先だけしか写っていません。下に25cm程度の太い茎がある大型種、これはエゾノタチツボスミレですね。
降雪地域の山地で、林縁に草丈が高くて太いすみれを見掛けたら、高い確率でエゾノタチツボスミレかも知れません。一応、葉柄基部にある托葉を確認してみましょう。一般に「櫛の歯状」と表現されますが、派手に切れ込んでいて容易に判断できます。
花弁基部の毛は特に多いようですね。時に書籍等には「花柱の先に突起毛がある」という特徴が記されていますが、花は普通サイズですから、現場で確認しようとしたら、ル-ペを使っても骨が折れそうです。
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白い花を咲かせるヒカゲスミレ、関東では身近なすみれですが、西日本では少ないようです。写真は焦げ茶色の葉が特徴のタカオスミレという品種で、命名の由来である高尾山で撮影しました。もう少しアップの写真なら分かりやすいのですが、花の中心部が黄色掛かって柔らかいイメージの個体です。
葉に現れた変化は他のすみれでも稀に見られますが、タカオスミレの場合、他の例に比べて個体数が多く、あちこちで比較的良く見掛けます。余談ですが、昔、葉の裏面の微妙な差異とかでハグロスミレ ( f. sordida ) という別品種に細分されてたのですが、現在では区別しない方が一般的な認識になったそうですよ。
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赤紫色のすみれが2列に並んで群生していますね。おもしろい現象ですが、先ず謎解きをしておきましょう。列と列の隙間を成している部分には、真っ直ぐにコンクリ-ト製で蓋のあるU字溝らしきものが埋まっていて、植物は芽を出せず、それに沿って生えているという訳です。
ここは日本海の海岸線から1km程度内陸に入った場所ですが、葉の特徴から咲いているのはスミレの変種であるアナマスミレのようです。スミレも同様ですが、一所にまとまって咲く傾向がありますね。一斉に咲き出しますので、残念ながらピークは短期間で過ぎてしまいます。この日はとても運が良かったのでしょう。
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毎年のように出逢っていたのに、今年、自生地では出逢うことができなかったすみれが幾つか在ると再認識しました。ナガハシスミレもその一つです。この写真は過去のものを引っ張り出してきました。
やはり、今年は西方中心になってしまったのでしょうか。沖縄に始まり、九州北部、中国地方、そして関東甲信越までで限界でした。一部、南東北も通過したのですが、オオタチツボスミレらしき大きな個体を見て終わってしまいました。でも、一つの収穫として、関東圏の海に面する地域でナガハシスミレが自生しているという情報があり、季節後ながら実際に歩いてみました。早い時期に確認したいと思っています。
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花の中央部がはっきりと白く抜けていますが、一応、これはタチツボスミレかなぁと思っています。葉も少し大きめですが、個体数が多くて多彩なタチツボスミレの一般的変化(変異)の範囲でしょうか。でも、同時にニオイタチツボスミレの遺伝子が滲んでいることも間違いないと思われます。
植物学の世界で滲透交雑( introgressive hybridization )と呼ばれる遺伝子の滲透現象で、特に近縁種では珍しくないと考えて良さそうです。近縁種の雑種は、当然、その両親と更に近縁である訳で、戻し交雑も容易なのでしょうね。稔性を保持していれば、分離して長い間にいろいろな特徴を持つ個体群の形成に繋がるという理屈でしょう。
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さて、夏真っ盛りとなり、すみれたちの姿に変化が少なくなってきました。そろそろ、これまでに撮影した写真のおさらいをしようと思います。実は、これが楽しくて早春から飛び回って来たようなもの・・・、と言ったら言い過ぎですね。
今年は、なかなか訪問できなかった中国地方をタップリと走ってみました。当然、目に付くのはナガバノタチツボスミレですが、葉脈に赤い斑が入るタイプが多めですね。このタイプには言い得て妙の名前、マダラナガバノタチツボスミレが与えられています。難と言えば、丸めの葉が多いことと、名前が長すぎることですね。
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比較的、という話ですが、暗めの環境を好むすみれが多いと思います。また、花の時期には明るくても、花後には樹上の葉が展開して少し暗くなるような環境に咲くすみれも多いのではないでしょうか。相対して、常
に炎天下であろう環境にしっかりと咲いているのはナエバキスミレです。
背の低い灌木が生える程度の亜高山南斜面に堂々と咲く姿は、なにか潔さのようなものを感じさせてくれます。真上から強い日差しを受けて、光沢のある深緑色が更に強く輝いて、随所に目立つ緋色も映えてい
ますね。母種であるオオバキスミレとはまるで異なるイメージではないでしょうか。
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渓谷ならではの深くて速い流れは真っ黒で、まるで白い石灰質の岩が浮かび上がっているようですが、その岩全体が丸く削り取られているのが分かりますね。甚だ小さくて分かり難いのですが、岩の窪みに緑色の葉と紫色の花を持つすみれが写っています。こんな場所に咲いているのは、やはりケイリュウタチツボスミレでした。
川沿いにわずかに残った砂場では見掛けません。増水したら、流されてしまうのでしょう。もう少し場所を選べば良いのに!と思わせるような岩肌の小さな隙間に根を下ろして咲いている株がほとんどです。
水分も栄養分も限られているはずですが、とても元気に花を咲かせます。一方、葉は小さな三角形または菱形で、水没しても水の抵抗が少ないという説明には説得力があるなぁと思いました。
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藍に近い深い碧色に白いさざ波、これは日本海の水の色です。長い砂浜があるのですが、細い灌木の奥に濃紫色のすみれが写っていますね。こんな場所に大量に咲くのはイソスミレか、このアナマスミレだけでしょう。
潮風が吹き、太陽を遮る木陰もなく、時には海水が押し寄せる過酷な環境に適応して勝ち残った海岸性のすみれたちですね。でも、海岸を見る度に思うのですが、砂浜が明らかに(あからさまに)減っています。せっかく勝ち残ったのに、その環境が急速に消失しつつあるというのは皮肉なことです。
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