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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 亜熱帯域の亜低木に分類されるスミレ科の植物ですが、がんばって、気温が下がった今でも、少しだけ花を咲かせています。種子から栽培を始めて、もう18年になります。実生株の方が元気なのですが、冬は二階の出窓に移動して、越冬させることが常でした。
ポンバリア・コミュニス(旧属:ヒバントゥス)
 ただ、このようにコンクリートの隙間に根を張ってしまったので、もう見守ることしかできなかった訳です。ところが、意外なことに、路地植え状態で越冬してしまいました。ちっとも大きくはなりませんでしたが、これで二才木ということになります。この冬を越せれば、三年目に突入してしまいますね。前の冬には雪まで降ったことがありましたが、その土地の気候に馴れる「馴化」という能力でしょうか。

南米に自生する多系統の近縁種(属)について再検討が提示されて10年程になります。属の整理や学名の変更は日常茶飯事です。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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 大量にこぼれた種子から発芽した苗を、小さなプランターにまとめていました。その苗たちが秋までに成熟し、更に種子を飛ばしています。気温が下がった時点で、一つだけ返り咲きが見られました。この季節でも、独特の小豆色はきれいでしたね。
スミレ(ひむれ)
 これなら、近隣でも返り咲きが見られるかも知れないと、過去に見られた場所を巡ってみるのですが、実際には見当たりません。夏の猛暑に耐えかねて、一度、地上部が消えてしまい、晩秋に復活して、新しい葉を展開する二毛作的な生活をするスミレもあるのですが、今年はほんの少ししか展開していないようでした。期待を捨てずに待ちながら、春の展示会の様子などを中心に、冬の徒然草を綴ることにします。

常時、「すみれの部屋」個別ページや「四季の山野草」などは更新していましたが、「徒然草」の更新は久しぶりです。

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オオバタチツボスミレ
 オオバタチツボスミレの話題が多くなってしまって恐縮です。とにかく、感激してしまったのだろうなぁとご理解ください。個体数、花数、それらの密度に驚かされ、その上、花の咲き具合という点でも、丁度良い時期に巡り逢ったようです。
オオバタチツボスミレ
 つい、オオバタチツボスミレだけを見てしまいますと、草原に咲いているノジスミレみたいに見えてしまいますが、勿論、花も葉も一回り半程度は大きいのです。ただ、特にメートル単位の草丈になるコバイケイソウのそばでは、小さく見えるに違いありません。花の密集ポイントが幾つもありましたが、コバイケイソウと相性が良いのか、この一帯が特に凄くて、時間を忘れてしまいました。
オオバタチツボスミレ

もう少し、オオバタチツボスミレの話題と欲が出たのですが、そろそろ、まとめる頃合いのようで!

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ニョイスミレ
 オオバタチツボスミレとの出逢いについて、もう少し補足したいところなのですが、ここでニョイスミレの話題です。オオタチツボスミレやマイヅルソウに混じって、小さな白い花を咲かせており、稀に、微かに紅色が滲む花もありました。
ニョイスミレ
 この一帯は湿地や湖沼がとても多いエリアなので、土壌水分が多い場所を好むニョイスミレが多く見られます。ただ、一面に敷き詰められたように生えている姿は見かけませんでした。このような環境なら、もっともっと個体数が多くても良さそうなものなのになぁ、という目で見るものですから、つい、それにしては少なめだと感じてしまったのでしょうね。新潟の印象を引きずっているのかも知れません。
ニョイスミレ

オオバタチツボスミレについて、もう少し触れたいのですが、撮影から10日程度経過してしまいました。

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オオバタチツボスミレ
 主に走り回ったニセコの山々では、路傍に多くの車両が駐められています。この多くが、実は「たけのこ狩り」の方々で、小さなリュックを背負ったお客様は珍しそうに見られました。特に、この辺は主要な観光地から、少し外れているのかも知れません。
オオバタチツボスミレ
 藪に分け入ってしまう地元の方々と異なり、お客様は木道を歩くのですが、その木道沿いにオオバタチツボスミレがず~っと咲いています。個体数も自生密度も、個体ごとの花数も、本州の自生地とは比較になりません。これまで個体数が多いと思っていた自生地は、道東の海岸線に展開する海抜数mの「原生花園」とも呼ばれる海浜草原でしたが、少なくとも自生密度では凌ぐものがありました。(続く)
オオバタチツボスミレ

北海道や秋田で「たけのこ」といえば「根曲がり竹(千島笹)」という細めの竹の若芽です。

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オオバタチツボスミレ
 主目的であったフギレオオバキスミレを観察できてしまった翌日は、雨になってしまいました。そこは「のんびり旅」ですから、昔、何度か訪ねた余市から小樽まで足を伸ばしていたのですが、ちょっと晴れてきました。急遽、とんぼ返りをすることにしたのです。
オオバタチツボスミレ
 観光ガイドに歩きやすそうな湿地があり、地図に小さな文字でオオバタチツボスミレと補足があったことが気になっていたのです。まだ、15時ですから、時間的には余裕があるとゆっくり歩き出した途端、オオバタチツボスミレが目に入りました。前方を見ると、なんと、いっぱい咲いています。もっと歩を進めると、更にいっぱい咲いています。この地の個体数は、過去最大級のようです。(続く)
オオバタチツボスミレ

未だ、湿地の半分も歩いていなかったのですが、翌日、朝から来て、しっかり観察する選択をしました。

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ミヤマスミレ
 のんびり旅初日は移動日で、散策は2日目からです。雨は降らないだろうと空を見ながら出掛けました。遠くに高い山々が見えていたのですが、まさかナビが、その方向に誘導するとは・・・。でも、あっと言う間に、中部高原のような風景になっていました。
ミヤマスミレ
 運良く、標高を上げる度に雲が切れ、気温も上がったところで、軽く立ち寄った遊歩道の様な一画に、ミヤマスミレやオオタチツボスミレ、ニョイスミレが咲いていました。この後、あちこちで現れる3種です。ミヤマスミレはマイヅルソウと相性が良いのか、いっしょに葉を並べている姿を多く見かけました。室蘭や白老ではフイリミヤマスミレが多かったのですが、この旅では見かけていません。
ミヤマスミレ

実はフイリミヤマスミレの出現も期待していました。遠目には、別種のような印象ですよね。

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 今回の北の旅は、空模様に翻弄されてしまいました。週間天気予報では、概ね、曇天とのことだったのですが、この日、山を登れば登るほど、空は晴れて、目的地に近づくと、ほぼピーカンでした。さて、この白っぽい花が咲いている大きな塊は何モノでしょう。
オオタチツボスミレ
 実は、オオタチツボスミレです。艶々した黄緑色の葉が目立ちますが、よく見ると、マイヅルソウと渾然一体となっています。葉の色合いがほぼ同じであることが、少し不思議ですね。オオタチツボスミレの方が、濃い緑色である場合が多いように思いますが、葉表面の光沢も含めて似ています。オオタチツボスミレの葉は内巻きで葉脈が凹んでおり、マイヅルソウは真逆なので、なんとか判別できますね。

ちょっと、葉が黄色っぽい印象ですが、実際、このエリアでは、こんな色合いに見えました。

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 登場するすみれの順番と旅程とは、余り関連がありません。これは旅程の後半に見つけ出したもので、情報ではフチゲオオバキスミレということになっています。日本海側で見られるフギレオオバキスミレとは異なり、自生地は太平洋側に位置しています。
フチゲオオバキスミレ
 なんとか探し出した数はたった数個体で、ポツンポツンと隔離されたように生えていました。時期的に花は期待していませんでしたが、既に果実期を迎えており、草丈はもう伸びないでしょう。葉下部の茎が、兄弟分に比べて半分以下の長さでした。葉と花(果実)の位置関係は同じですが、問題は葉の縁や葉脈の微毛ですね。大きいルーペで丹念に観察しましたが、ほぼ見られず、変わり者との情報通りでした。

元々、縁の毛は極めて微少で、種名に冠する程の重みは感じませんが、室蘭産の個体群には存在していました。

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フギレオオバキスミレ
 昨日まで北海道におりました。今回のターゲットは、ご覧のフギレオオバキスミレです。位置付けとしてはオオバキスミレの変種で、道南と道北、ほぼ日本海側に限定して見られると思って良さそうです。なんとも大きくて、鋭い切れ込みがある葉を持っています。
フギレオオバキスミレ
 印象的な深い緑色の凸凹した葉は、直径10cm程度。故郷にも咲くオオバキスミレより、少し大きい葉を持っています。葉の形状が心臓の形というより腎臓の形に近いので、実際の面積では、より大きいのでしょう。多数がまとまって咲いていますが、この叢生のぐあいから、根茎で殖える性質であろうと思われます。余り遠くない太平洋側に自生するフチゲオオバキスミレとは、異なる性質の持ち主ですね。
フギレオオバキスミレ

動き出した日には撮影できましたが、自生地に辿り着くには苦労しました。後日、補足したいと思います。

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