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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ミヤマヒナスミレ(俗称、交雑種)
 少し大柄なミヤマスミレでしょうか。でも、葉を見ると、所謂「披針形」というヤツで、先端が尖っています。お話を聞くところによると、ミヤマスミレとヒナスミレの自然交雑種と見ているそうで、なるほど、見事に両方の特徴が出ていますね。
ミヤマヒナスミレ(俗称、交雑種)
 ミヤマヒナスミレ(俗称、交雑種)と呼んでいるとのことなので、分かり易いですから、それに倣うことにしました。自生地は土壌水分が多いのに、陽光が遮られて暗いということはない環境で、周辺にはたくさんのミヤマスミレが同居しています。個体によってはミヤマスミレと似ており、当初、戸惑いもありましたが、早々に、花冠の大きさや形、葉の形態、そして花弁の色合いで見分ける術が身に付きました。
ミヤマヒナスミレ(俗称、交雑種)

 この地の場合、花弁の裏面に紫色の筋が、まるで葉脈のように浮き上がっていて、判別を手伝ってくれました。

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ミヤマスミレ
 まだ、各地のすみれたちを取り上げきれていないのですが、ここで山梨編を開始しなければ、撮影からの時間が経ちすぎてしまいそうです。さて、この日の主役は、このミヤマスミレだったかも知れないと思いました。少しずつ説明していきます。
ミヤマスミレ
 ミヤマスミレは、関東甲信越から北海道まで広く分布していますが、資料によりますと、ちょっと間が空いて、四国や中国地方でも見られるそうです。この地の個体群には、特に目立つ特徴はないように感じますが、時に花弁がフリル状にしなる個体が見られて、総じて、可愛らしい印象があります。環境としては、明るめながら、周辺に苔が生えているように、土壌水分が多い林下を好むようです。
ミヤマスミレ

 山梨には、20年位前と10年位前、二輪などで通ったものです。近年、また、電車で出掛けるようになりました。

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サクラスミレ
 この日に走り回っている地域は、自生しているすみれの種が極めて豊富です。今回もサクラスミレに出逢うことができました。明るくて土壌水分が多めの環境を好むと言われる通り、陽光をまともに受けて照り返しながら、元気に咲いていました。
サクラスミレ
 サクラスミレの特徴と言えば、花冠が大きくて斜め上向きであるとか、花側弁に白い毛が目立つとか、花の特徴がよく語られますが、実は、葉にも特徴があって、両面がきれいな緑色をしていて、立ちぎみにスッと伸びあがる傾向があります。マキノスミレ風とでも説明すれば良いのでしょうか。ところどころにポツンポツンと咲いていましたが、環境が合えば、群生する姿が見られることもあります。
サクラスミレ

 桜菫の命名の由縁には諸説ありそうですが、花弁の先端が少し凹むため説が有力だとか。命名者は洗練された風流人ですね。

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オトメスミレ
 基本的には、各地でよく目にする普遍種であるタチツボスミレの色違いに過ぎないのですが、オトメスミレという品種は、時にオヤっと声が出そうになる程、魅力的に見えることがあります。距の色合いの濃淡によっても、受ける印象が違うかも知れません。
オトメスミレ
 この日は、遠目に見るとシロバナタチツボスミレかと見紛うような、距の色合いが淡いものから、赤紫色が少し強めのものまで、多少の幅があって目を楽しませてくれました。陽光が燦々と降り注ぐ開けた斜面では、花弁が白く輝いて見えたものです。一方で、路傍の岩場に覆われるように咲いていると、花が咲く一画だけ、灯りがともったように、暗い背景から浮かび上がっていました。かわいらしい品種です。
オトメスミレ

 開花から少し時間が経ってしまうと、口さがない物言いで「薹(とう)が立った乙女」などと揶揄されがちですね。

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 別の自生地で観察できたケイリュウタチツボスミレ群落に関する続編です。その個体数の規模に驚き、且つ、感激して、観察していました。そして、改めて「そうそう、タチツボスミレなのに、距が白いんだよね」と頭で反復していました。
ケイリュウタチツボスミレ
 ところが、途中から、距が薄紫の個体群が現れました。花冠では距の色以外に違いはなさそうですが、葉は少し違う印象なのです。大きさは同程度ながら、全容が平坦ではなくスプーン状で、鋸歯が粗めです。問題の「葉の基部」ですが、ほとんどが浅い心形ばかりで、切形でさえ、探せばみつかるかも知れないという状態でした。全体の三割程度を占める、この個体群は、どう扱かったら良いものでしょう。
ケイリュウタチツボスミレ
 「渓流沿い植物」は激流に流されない形態へ環境適応したもので、各地で発生する可能性があるとされています。
ケイリュウタチツボスミレ

 個人意見です。水流への抵抗が少し大きいとは言え、一応、環境適応はできています。ここで、周辺のタチツボスミレとの浸透交雑が生じることは、極めて自然です。そんな個体群が、この環境で同居しているのではないかと考察してみました。ただ、いずれ、淘汰されるでしょう。

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ケイリュウタチツボスミレ
 一度、広島編に戻ります。ご覧の通り、疑う余地もないケイリュウタチツボスミレの大群落です。すっかり有名になってしまっている自生地ではなく、辿り着くのに多くの時間を要しました。ご案内いただいた方の意向もあり、詳細情報は厳に控えます。
ケイリュウタチツボスミレ
 いかにも渓流であり、巨大な岩石そのものが流された痕跡満載でした。更に、最近、水没したばかりであろう泥だらけの個体群があちこちに生えているのです。花は決して小さくはないのですが、花弁は細めで、白っぽい距を持っています。葉は明らかに小さく、基部は、基本的には切形、一部に浅い心形も見られます。全国で群落を観察していますが、この規模は初体験でした。この話には続編があります。
ケイリュウタチツボスミレ

 平成18年の台風13号と秋雨前線による大雨の話だと理解していますが、それぞれの自生地は大きな影響を受けたのだそうです。

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エイザンスミレ
 この日に巡った山のエイザンスミレには期待していました。一般にエイザンスミレはきれいな花を見せてくれますが、時折、そっけない程に淡白な花が咲く自生地もあるのです。その点、ここでは滅多に「あらら~」と感じさせられたことはありませんでした。
エイザンスミレ
 花弁は薄紅色から白っぽい色合いまで、若干の幅はありましたが、概ね、大輪で、つい、シャッターを押す回数が増えてしまいます。花弁が白っぽいと、この地にはヒゴスミレも見られることがありますので、淡泊系の花弁を持ち、もし、葉が細めだったりした場合には、一瞬、混同しそうになることもあるでしょう。幸い、しっかり系の葉と大きめの花を持っており、ほとんど迷うことはありませんでした。
エイザンスミレ

 一般に、葉をしっかり観察して、まず、三分岐してから五分岐するとエイザンスミレだと言われます。ただ、微妙な場合も少なくありません。

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イブキスミレ
 イブキスミレを目にする機会があると、いつも、独特な分布をしているすみれだと感じます。今回訪ねた群馬県や山梨県、長野県などの主に山地に多く、千葉県などを含まない関東以北に自生します。そして、再び、広島で観察できたのですが、その中国地方の状況は「隔離分布」と表現するのが適切かも知れませんね。よく言われる”あるところには、いっぱいある”一風変わったすみれです。
イブキスミレ
 このイブキスミレという和名は、滋賀県の最高峰「伊吹山」から命名されました。ただ、「伊吹山周辺になら、そこいら中で咲いている」ということではなくて、この山で希少植物として限定的に見られるものなので、所謂「飛び地」のような分布と言えそうです。
イブキスミレ

 自生報告がない、または少ない地域にお住まいの方には、「憧憬のすみれ」というステータスを持っているようです。

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アカネスミレ
 この日は天候に恵まれて、野外での撮影では、逆に強めの陽光でメリハリが出すぎたり、葉がテカったりするため、状況によっては、陽光をソフトに遮るための白っぽい傘などを持ち出すこともありました。
アカネスミレ
 明るい草地や林下などを好むアカネスミレの場合、元々、花の色合いなどに微妙な個体差があるのに、更に、陽光の差し加減で与える印象が変わってしまいがちです。また、デジタルカメラは、それぞれに搭載された画像処理エンジンの性能や設定によって、色の再現結果が変わってしまうのですが、特に、アカネスミレの持つ赤紫色については、バラツキが出やすいような印象があります。
アカネスミレ

 あちこちでアカネスミレを観察できました。良く見ると、花弁の色合いだけではなく、形も微妙に違っているものですね。

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ヒカゲスミレ
 和歌山編も広島編も、まだ、まとまりきっていないのですが、編集上の都合もありまして、昨日、出向いた群馬編を始めることにしました。出逢った順番を意識せずに綴りますが、このヒカゲスミレは、最初に停車した場所に咲いていたものです。
ヒカゲスミレ
 乗用車とすれ違うにもヒヤヒヤする山道ばかりで、単独で再訪できるとは思えないのですが、この場所は記憶にあります。実は3年前に、この自生地を訪ねており、その際には、一面にヒカゲスミレが拡がっていて、この林下が白く覆われているかのように感じたものでした。今回は、林に分け入って探すような状況です。花が終焉期にあるというより、やはり、個体数自体が少ないようでしたね。
ヒカゲスミレ

 この日は、マイクロバスの運転手さんを含め、20年来のすみれ仲間も含む20人弱で、ワイワイと山を巡りました。

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