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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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テリハタチツボスミレ

 少し暗い青森ひばの林を通り過ぎると、唐突に丸い葉を持つすみれが一面に現れました。ちょっと驚いたのですが、あっ、これはテリハタチツボスミレのようですね。先ず、なすべき確認作業は葉を触ってみること。葉は厚くて堅く、デコボコとした手触りの葉脈でした。
 花は?頭の中に花の印象がありません。図鑑を取り出して調べる始末です。ご覧の通り、印象的な青紫色なのですが、地域差かも知れません。むしろ、気になるのは一面に拡がる個体数の方でした。匍匐茎でも増えるというので、根元の腐葉土を軽く除けてみたら、確かに地下で繋がっていたのです。

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イソスミレ

 初日から探していながら4日目にしてやっと巡り逢ったイソスミレ。実は出逢ったポイントは想定していなかったエリア内だったのです。でも、砂浜があってハマナスが自生しているような環境全体が過去に見た自生地にソックリだったので、触角にピコピコ感じるものがありました(笑)。車のハンドルを切って留めた、まさにそのポイントに咲いていましたので、この触角も捨てたものではありませんよね。
 ご覧の通り、花は終わりかけですが、一応間に合ったという印象です。それなりの株数を確認しましたが、周辺の海岸を見る限り、自生できる環境自体は余り多くなさそうでした。

シコクスミレ

 柔らかそうな緑色の葉を持つ白いすみれが林の端で咲いていました。なぜか、なかなか出逢うことがなかったシコクスミレです。
 標高は概ね1,000mですから、亜高山というところでしょうか。しっかり春だった山麓の雰囲気が少し変わった辺りですね。この日はワンポイントでシコクスミレを目指したようなものです。歩いて歩いて諦め掛けた時、小さめの群落 が見つかりました。シンプルに嬉しかったですね。

イソスミレ

 古い呼び方で地図を見ると、越前・加賀・能登・越中・越後と並んでいて、「越の国」が素直に並んでいないような・・・。でも、更に古い時代には、加賀と能登は越前に含まれていたのだそうです。
 背景が青い海と空ですから、それだけで正体が判ってしまいそうなイソスミレが咲き始めていました。外見的にはオオタチツボスミレに良く似ています。両者を比べると、その微妙な違いは機能に起因していると感じませんか。つまり、葉が厚くて光沢があるから海岸性の環境に適応でき、根が長いから水分を確保でき、寿命が長いから大株になることができるといった意味です。二つのすみれは同じ祖先を持っているような気がしてきました。

オリヅルスミレ

 鹿児島の話題を続けたいところですが、昨日まで神奈川で実施されていたすみれ展の話題を少し。会場までは二輪でも片道2時間以上掛かり、ドタバタと慌ただしく飛び回っているようですが、それでも昨年見損なったオリヅルスミレを観察したくて出掛けてみました。
 オリヅルスミレはすみれの展示場から離れた露天の盆栽コーナーに置かれていました。担当さんらしい方に、その理由を尋ねてみたところ、回答は盗難回避のため!なるほど、盆栽コーナーには竹の柵が設置されていて近づけません。野生絶滅した「悲劇のすみれ」という解説が会場のあちこちに貼り出されていましたが、他の仲間と隔離された理由もまた悲しいですね。

ツクシスミレ

 毎年のように出掛ける九州。今年は鹿児島でかわいいツクシスミレに出逢うことができました。先ず、丸い花弁は中央が黄緑色で周辺が淡いピンク色、そしてニョイスミレ並に小さい姿から、かわいいという言葉しか浮かんできませんでした。
 早咲きとは言え、桜前線予報を聞く度に、これは早すぎるかなぁという懸念が浮かんでは消え・・・。最初の訪問地で株自体は確認できていたのですが、移動した午後になってやっと花一輪を探し当ててホッとしました。県内を一回りして最終日にも同じ自生地を訪ねましたら、花が殖えていました。今回、3ケ所の自生地を確認できましたので、もう御の字というヤツですね。

タカネスミレ

 こんな砂礫地に生育するすみれも珍しいでしょう。ここは土壌の養分が乏しい上、凍結と融解を繰り返し、強風が吹き、一日の気温差が著しいという見掛け以上に厳しい環境の高山です。花期、下界は汗ばむ季節なのですが、ここは一瞬でガスに覆われ、激しい突風が吹き荒れました。そんな追いつめられたような地に咲く孤高のすみれがタカネスミレです。
 北海道、岩手山、八ヶ岳等に見られ、極端な隔離分布という見方もできますが、そこに取り残されたと理解した方が素直だと思っていました。高山植物全般に関わる資料で「氷河遺存種」という概念があることを知り、これに違いないと思っています。でも、氷河期とは斯くも厳しい気候環境だったのですね。

キバナノコマノツメ

 キバナノコマノツメが、これだけの大株でブーケのように花を咲かせている姿は比較的に珍しいと思います。一般的には、そちらにポツポツ、こちらにチラホラと長めの顔を見せている姿が多いような気がします。なにしろ、学名の "biflora" は「二つの花」を意味します。すみれの世界のニリンソウ(二輪草)ということでしょうか。
 一方、和名の話ですが、実は「コマ」が「駒」、即ち「馬」を意味することを下手に知っていたことが災いして、勝手に『馬面のすみれ』なのだろうと思っていました。「ツメ」が「蹄(ひづめ)」を意味することに気が付けば良かったのですね。葉の形状が蹄に似ていることに由来するのです。物事は最後までツメ(詰め)なければならないという落ちでした。(=^_^=)

キスミレ

 富士山周辺で可憐なキスミレに親しみながら、一方で「裏山一面に咲く」という阿蘇のキスミレに対する憧れが強くなっていました。一度、仕事帰りに阿蘇まで足を伸ばしてみたことがあったのですが、時期が早くて雪に降られてしまったことがあります(笑)。
 それから7年後、きちんと情報武装して、キスミレに出逢うことを主な目的として出掛けた阿蘇くじゅう国立公園一帯では、探すまでもなく、野焼きされた山々が黄色いすみれで覆われていました。近づいて撮ろうとすると足の踏み場もないという状況です。花の形状が微妙に違うように感じましたが、気のせいでしょうか。

キスミレ

 店頭で初対面を果たしたキスミレでしたが、次に黄色いすみれたちを見たのは展示会での鉢物でした。やはり自然の中で咲いている姿が見たくて、少ない情報をかき集めて東海地方まで出掛け、空振りに終わったことを覚えています。二輪でふらっと遠出するクセがついたのは、この時期ですね(笑)。
 やっと自然の中でキスミレと出逢うのは、すみれ仲間と富士山周辺に出掛けた時のこと。その後は次々と出逢いがありました。後で思えば、東海地方まで出掛けた帰路でも同じ時期に同じ場所を歩いていて、もしかしたらニアミスがあったのではないかと感じています。写真は何度も出掛けた富士山周辺のキスミレで、ポツリポツリと咲く傾向があります。

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