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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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キバナノコマノツメ

 今年の春(夏)最後の短いすみれ旅に行ってきました。当然、標高は高くなるばかりで2,600mを突破してしまいました。やぁ、いましたねぇ。出迎えてくれたのは、数え切れない数で一面に花を咲かせるキバナノコマノツメでした。
 ここは中央アルプスと呼ばれる山岳帯です。7月初旬に奥羽(北東北)の高山で出逢ったことを考えると、7月下旬であり、緯度を考え合わせると標高のすごさを痛感します。でも、よく考えれば、国内でも屋久島まで見られ、台湾や更に南方でも自生している訳ですよね。中国の資料では800m-4,100mに自生していると記載されていました。これはネパール辺りのことでしょうか。

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シロスミレ

 最後に辿り着いた自生地で待っていてくれたのは、高貴な雰囲気を醸し出すシロスミレでした。ポツンポツンと咲くものかと思っていたのですが、とても嬉しいことに、まとまって花を咲かせていました。頭の中で固まりつつあるイメージを変える出逢い、それは繰り返し通うことになっても大事なことだと思うのです。
 さて、高原を巡った旅のお話も、ここで最後になります。正確には、来年以降のためにもう一つの自生地に立ち寄ったのですが、すっかり薄暗くなってしまって、場所を見回しただけで終わってしまいました。まぁ、これはこれで是とするしかないでしょう。

タチスミレ

 曇天ながら、なんとか雨は降らなかった週末、気になっていた自生地に足を運んでみました。今日、四輪より自由が利く二輪で出掛けたのは、平地で真夏日にも花を付けるタチスミレの自生地です。
 ご覧の通り、なんと、まだ花を付けていました。でも、もう最終段階であることは明らかです。草丈の方は残念ながら1mには達していないようですが、90cm前後の株はそこいら中にありました。それから細長い黄緑色の朔果があちらでもこちらでも膨らんでいます。絶滅危惧種ながら、これまで同様の保守管理を続ける前提ですが、この自生地に関する限りは盤石だという気がしました。

タデスミレ

 また花期に間に合わなかったのは綺麗な緑色の葉が茂るタデスミレです。細長い朔果を膨らませていましたが、茎や葉に比べると何とも小さく見えますね。これは朔果が小さいというよりも、比べている植物体の方が甚だ大きいのです。
 事実上、世界中で自生地はここだけになったと言われて久しくなります。以前、ここで自然保護のためのパトロールをされている方々に出逢いました。あれから数年経っていますが、お陰さまで個体数も自生地の状態もは維持されているようです。ここを知る絶対人数は決して少なくないと思うのですが、嬉しい現象ですね。

イブキスミレ

 志賀高原から比較的に良く出掛ける地域まで一気に戻ってきました(忙しい)。標高で言えば、1300mから1600mをメインに動きましたので、やはり多くの種は花が終わっています。このイブキスミレは朔果が大きくなっていました。
 葉は一段と大きくなって、その基部の凹みに朔果がちょこんと乗るように顔を出している姿がなかなかひょうきんですね。これは春に咲いた花(開放花、普通花)ではなくて、閉鎖花由来の朔果です。イブキスミレは無茎種と見紛う春の開放花の時期を過ぎると、茎が伸びて2枚の葉が開き、閉鎖花ができて結実するという生活パターンで、開放花から結実することは稀だと言われています。確かに学名の如く「不思議」ですね。

オオバタチツボスミレ

 さて、いよいよ高層湿原らしいすみれの登場です。花色が濃くて花弁全体に紫条がきりっと走っているのはオオバタチツボスミレですね。花弁の大きさでは最大級というところでしょう。
 花期には少し早かったようです。株自体は多数確認しましたが、開花株は多くありませんでした。なかなか都合の良い位置・向きで咲いてくれないので撮影にはいつも一苦労です。この時、後方の枯茎を除こうかとも思ったのですが、湿地に入り込むのは避けたいところ。自然のままで撮影することにしたのですが、今思えば、一脚の先でちょいと押せば良いだけだったなぁと思います。(^^*)

タチスミレ

 日差しが強くなった初夏、なんとかスケジュールを遣り繰りして、比較的良好という天気予報を信じて出掛けてみました。予定を1日超過して、高原の「涼」を求めるように走り回った走行距離は1,000Kmを越えてしまいました。
 夕方に近い時間帯に出発する暴挙に出た初日は、平地でタチスミレの様子を見て行くことにしました。いつものポイントは背丈を遥かに超す葦に覆われて手も出ないかと思われたのですが、ちょっと足を出して(笑)踏み分けたら、たくさんの花がそこで待っていてくれました。まだ草丈は60cm前後でしょう。注目すべきはタチスミレの花柄が寄りかかっている6枚の輪生葉です。もしかしたら、絶滅危惧種のハナムグラではないでしょうか。

キスミレ

 ここは富士山周辺にしてはキスミレが高密度に自生している方だと思いますが、自然状態では余り目立たないことをお判りいただけると思います。野焼きで真っ黒になった土が露出した山一面に、覆うように花を咲かせる九州のキスミレとは好対照かも知れません。何しろ、すぐ横の整備された道路は人通りが多いのですが、このすみれたちに気が付いている方はほとんどいないようでした。
 キスミレ探しに何日もツーリングをして、ついに諦めた年があったのですが、ある年、一度見つかると次々に見つかりました。人通りの多い場所にも咲いていることが分かって唖然としたことがあって、実はここもそんな自生地の一つなのです。

ゲンジスミレ

 ゲンジスミレは個体数が少ないだけでなく、とても目立たないすみれです。いつも気にしながら野山を歩くのですが、残念ながら、なかなか見つかりません。ここは知っている数少ない自生地ですが、個体数が増えているのではな いかと感じました。
 最初に見つけた時、この一帯は樹木が切り倒されて、新たに植樹が行われたばかりでした。当然ですが、光の入り方は大きく変わったのだろうと思います。ここではスミレ、アカネスミレなどの明るい場所を好むすみれたちが元気 に増えていますが、徐々に植えた樹木が大きくなっていますから、いづれは復元して、また環境が変わるのでしょうね。

ケイリュウタチツボスミレ

 すみれの旅に出る時には、どんなすみれたちに出逢うことができるか、いろいろ想いを巡らすのですが、時に想定外が発生します。これは・・・?もしかしたら、ケイリュウタチツボスミレでしょうか。見つけた後で周囲を見回すと、確かに昨年見たばかりの自生地にそっくりだと再認識する体たらくです。
 この花が咲いている位置では、少しの増水で水を被ってしまうでしょう。中部以西に自生しているという思いこみがあって、全くの想定外でした。気合いを入れて調べますと、秋田県でも確認されていたのを今日になって認識しました(笑)。蛇足ながら、ここは調査が行われた記録のある十和田ではありません。

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