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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ヒナスミレ

 4月末、奥多摩に出掛けました。関東に住みながら、東京都だというのに余り足を踏み入れたことがなかったのです。情報を収集して泊まり込みで出掛けてみたのですが、さすが「奥」という形容詞が付く土地だけあるようでした。
 ぎりぎりまで車で登ってから歩き始めたのですが、途中で迂回するよう指示の札がありました。仕方なく、斜面を這うようにして崖道を歩いたのですが、その山道にヒナスミレとフイリヒナスミレが隣り合って咲いていました。少し大人しいイメージの花ですね。ところで、かなり危険な道が迂回路になっていたのですが、どうやら正規の広い道に2m程の崩れそうな場所があったのです。ただ、どちらが危険か、甚だ疑問でした。(-_-)ゞ゛


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
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ヒゴスミレ

 この淑やかな薄紅色のすみれは何者でしょうか。展示札に依りますと、(例によって俗称ですが)ウスベニヒゴスミレとあります。「え~、これがヒゴスミレなのかぁ!」と感嘆の声を上げてしまいそうになりました。確かにヒゴスミレには、花弁に滲むような紅色が入るものがあり、実際に肥後(熊本)で自生品を観察したことがあります。でも、これはなかなかの逸品ですね。以前、ここで展示されていた紅色系のヒゴスミレとも少し違う印象です。その時の個体は真綿のような地色の上に、もっと華やかな紅色が乗っていました。その花にもハッとさせられましたが、この花は優れて佳色だと感じます。

アリアケスミレ

 神奈川で開催された展示会の話が33回目に至っていますが、もう一度じっくり観察して情報を整理するだけでも勉強になりますね。新たに知得する情報は勿論、思い違いを発見したり、複合的に再確認が進む感じが気持ち良くて、もう一歩すみれたちが身近な存在になったような気がします。
 さて、今回のアリアケスミレは頬が紅色に染まっています。とても可愛いこともあり、ベニバナアリアケスミレという俗名が記載されていましたが、庭のプランターで育てていた中からソックリの花が出た経験もあり、特別なタイプではないと思っています。

アリアケスミレ

 ほぼ日本中で見ることができるすみれの一つ、アリアケスミレです。ところが、自生域は広いにも拘わらず、どこでもお馴染みという訳にはいかなくて、見掛ける頻度は低いすみれではないでしょうか。広く薄く分布しているのかも知れません。
 海外の分布域にオーストラリアが含まれています。オーストラリアに自生するすみれは4種のみだそうですが、その一つがアリアケスミレという訳ですから貴重な存在ですね。花色の変化がおもしろくて、多くは写真のように全体的に白い花ですが、濃いめの紅紫色が浸み出すように見える花もあって、なかなかに素敵なのです。

サクラスミレ

 更に移動して、高原を巡る旅の最後の自生地にやってきました。太陽が低くなってしまう前にすみれたちに出逢うことができるのか、ちょっとハラハラしながら、狭い山道を駆け上がって行きます。そして頂上付近で、なんとか咲き残っているサクラスミレに出逢いました。
 周囲に林があって、ちょっと太陽の光が不足気味ですが、幸いにもサクラスミレらしい色に撮れていました。環境が合えば大量に自生しているすみれですが、花期の尻尾にしがみついたようなもので、さすがに花は少なかったのです。ここは花のアップで、側弁の毛も忘れずに入れて撮っておきました(笑)。

ミヤマスミレ

 しばらく歩いて足腰がくたびれた辺りでミヤマスミレにも再会しました。観光地ですので人通りが多い道ですが、めげずに常に同じ辺りで咲いています。和名が示す通り、主に高山に自生するすみれですので、結果的に遅い時 期に目にすることが多い部類のすみれでしょう。
 花よりも特徴的な葉の方が覚えやすいと思います。顕著に丸いですね。白い花を咲かせるマルバスミレより葉の丸いのではないでしょうか。群生する性質で、タイミングが合えばたくさんの花をまとめて見ることができます。一斉に 咲き出してパッと散るタイプなのかも知れません。

オオバキスミレ

 平地なら5月の連休辺りに最盛期を迎えるすみれたちが、今、普通に咲いている尾瀬です。中でも目立っていたのが、山吹色の花を咲かせて群生するオオバキスミレでした。
 邪魔にならないように小さくなって撮影していると「これは何ですか?」と何度か尋ねられました。「大きい葉の黄色いすみれ、オオバキスミレですよ」と説明すると「なるほどぉ~」と喜んでくれました。音よりも漢字が持つイメージに訴えた方が分かりやすいようです。たくさん咲いていたのですが、コミヤマカタバミとの2ショットが気になって撮影してみました。物語だなぁ・・・と感じるのは私だけでしょうか。

エゾノタチツボスミレ

 エゾノタチツボスミレが花を咲かせ始めたばかりの姿です。これからどんどん草丈を伸ばして多くの花を咲かせます。花期が遅いすみれで、東北・北海道まで行かなくても、標高の高いエリアなら関東甲信越でもまだ花が見られるでしょう。
 土から芽が出た段階から「大きいすみれだなぁ」と感じさせるものがあります。大きさだけでなく、強烈な印象の托葉、側弁の剛毛、太い茎、二つに桃割れしたような筋が入った距など、区別する特徴には事欠きません。それから、何よりも数パターンの印象的な花を咲かせることが最大の魅力だと思います。

エイザンスミレ

 ほんの少しだけ環境が変わると、すみれのような植物の様子がガラっと変わることがあるようです。多彩なすみれたちが咲くので何度も訪ねた自生地から少しだけ登った山腹には、別グループの多彩なすみれたちが元気に咲い ていました。このエイザンスミレもその一つです。
 この個体はサッパリした面持ちをしていますが、すぐ近くには大きめでフリルのような花弁を持つ個体もありました。よく見ますと、花の中心部が黄緑色を呈していて、側に咲いていたマルバスミレに良く似ていたのです。個性的で おもしろいですね。

フイリヒナスミレ

 ほぼ毎年のように富士山麓の自生地に通っていますので、探索と言うより散策気分です。今年は少し上の方に散策範囲を拡げようと汗をかいてみました。
 登り始めのポイントに、今年は見逃してしまったと思っていたヒナスミレが綺麗に咲いていました。この斜面には明るい木洩れ日が差し込んで、更に磨きが掛かった色合いですね。一方、薄い斑入り葉には、その可憐な花に似 合わない白い棘のような毛が目立っています。実は、すぐ近くで、斑も毛も目立ない葉を持つ個体も見られました。遺伝子的には大きな違いではないのでしょう。

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