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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 今年4月に撮影した後、追って整理しようと思っていた個体群です。この自生地には、狭い範囲にタチツボスミレとニオイタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレが同居しているため、関東なのに、ウスゲスミレであろう姿を確認していました。
マルバタチツボスミレ
 同行していた友人に「タチツボスミレ類は交雑種ができやすいと言われている」と説明していました。ここまでに登場した3種と1雑種で、困ったような顔になった様子を見て、その場では、突っ込んだ説明をしませんでしたが、おそらく、この個体群はマルバタチツボスミレです。花は完全に中間的で、葉の先端も指でつまんだような尖り方は少なく、多くは鈍頭という特徴を持っています。

マルバタチツボスミレは稔性を持つことがあり、浸透交雑が生じる結果、同定が難しくなる場合が多く見られます。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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ニョイスミレ
 草丈が低いままで咲いていたニョイスミレを観察してから、10日後、峠を越えて新潟に入った時に見かけたニョイスミレたちです。植物を構成する要素で見れば、個々には同じですが、全体として受ける印象は違いますね。
ニョイスミレ
 花や葉の柄がシュッと長く、小さい花が高い位置で咲いていて、開花初期と後期で印象が違うということでしょう。エゾノタチツボスミレやイブキスミレに似た変貌ぐあいです。また、初期から開花を継続したまま、後期になっても勢いは衰えず、結果的に、一株当たり、どれだけの花を咲かせるのだろうかと訝ってしまいます。小さな黒い種子を大量にばら撒く性質です。繁殖力は底知れませんね。
ニョイスミレ
ニョイスミレ

出掛けてから、それなりに時間が経過しつつありますが、もう少し、取りこぼしを拾っておきます。

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ニョイスミレ
 ふんわりとした苔の上に、草丈が低いままでニョイスミレが咲いていました。このような咲き方もするのですね。元来、もっと茎を伸ばしてから咲き出すところでしょうが、早めに花を咲かせておいた方が良さそうだなぁと判断したようです。
ニョイスミレ
 一般に、ニョイスミレは花期が遅めだとされています。ただ、標高が高いなど、すみれ全般に咲き出しが遅い地域では、他のすみれたちと、ほぼ変わりない時期に咲き出すことが少なくありませんね。結果として、かなり長い間、花を咲かせ続けてくれますが、ついつい、目が慣れてしまって、しっかり観察しないままで通り過ぎてしまうこともあります。
ニョイスミレ

見かける回数は多いのですが、時折、思い出したように取り上げる感じです。ちょっと反省!

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 渋い色合いを持つ緑色の葉に白い斑が入って、気品が感じられる印象のフイリフモトスミレです。このすみれについては、花の方がおまけになっていますね。実際、花は小さく細めで、余り目立った存在ではありませんでした。
フイリフモトスミレ
 どこかで見たような記憶があると思っていたのですが、やっと、情報が脳内で繋がった結果、それは西和賀で観察したフイリミヤマスミレの記憶でした。今、思い出しても感激が蘇ってしまいます。すみれの可憐さって、対象は花ばかりではないのです。さて、タイミングの問題だと思いますが、いろいろな角度から撮影できておらず、ちょっと反省しています。遠くの空に雨雲が見えていた頃でした。

不思議なことに、同じ自生地を同じ頃に訪ねてみても、同じような姿を見られるとは限りません。

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フモトスミレ
 おや、花がスリムですが、フモトスミレですね。葉の色合いの渋さが和風な感じで、個人的には、好ましい雰囲気を持っていると感じます。このフモトスミレは、出逢う度に少しずつ異なる印象を醸し出している困ったすみれです。
フモトスミレ
 もう10年程前のことになりますが、その年の前後に、あちこちでフモトスミレに出逢ってしまって、一気に並べて掲載してみたことがありました。紅色が強い花、白い斑が目立つ葉、花も葉もシンプルな印象を持つ個体群、逆に、花も葉もふわっとした印象を持つ個体群と、まさに千差万別だなぁと思います。ヒメミヤマスミレとの同定が苦手な理由が、その辺にあるのかも知れません。
フモトスミレ

「北限のフモトスミレ」とされる自生地を訪ねたことがありました。ここの個体群が、なかなかイケてます。

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サクラスミレ
 時間軸を約半月戻して、取りこぼしたくないすみれたちとの出逢いを「つぶやきの棚」に納めておきたいところです。とんぼ返りをした日の後半、路傍で撮影することができたサクラスミレの群落です。花が大きい上に、まとまって咲いていました。
サクラスミレ
 ここに来るまで、他でも少し見かけたのですが、陽光の具合か、他の要素なのか、この地の個体群が数も多くて、しっかりb咲いていました。図鑑で知る存在だったサクラスミレに、初めて出逢った場所は群馬だったと記憶しています。その後、長野でたっぷり観察でき、最近は山梨が多くなっています。実は、特に花の様子に地域特性があって、山梨産はキリッとした印象があると、個人的に感じています。
サクラスミレ

今回は山梨産のすみれのお話でしたが、今後は、あちこち、順不同で記述することになろうと思います。

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フモトスミレ
 不思議なもので、18年ぶりにやって来たというのに、ナエバキスミレとは全く別の場所に、フモトスミレが生育していたことを覚えていました。せっかく登ったのですが、今度は下りることになります。ただ、一帯の様子は、存外、変化していました。
フモトスミレ
 記憶を頼りに、かなり歩いてみましたが、環境のイメージが違うのです。まぁ、時間はある!と腹を決めて探索してみました。一休みして、再び歩き出したところで、やっと真打ち登場です。これは目立たない。周辺をジッと見渡してみると、ところどころ、疎らに生えていることが分かりました。なかなか可愛らしい姿ですね。ただ、この様子では、6月に来ていたとしたら、咲いていたでしょうか。
フモトスミレ

バタバタと花を追いかけた旅の話を続けてきました。今後は、取りこぼした分をゆっくりフォローします。

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ナエバキスミレ
 出席予定の会議を翌日に控えて、夜には千葉まで戻る日でした。新潟で目覚め、早朝から動き出したものの、のんびりと一般道を行きます。ここで標高を上げる選択をして、当初予定にはなかった黄色いスミレを期待して、標高約1,600m付近へ向かいました。
ナエバキスミレ
 まだ、少し早いかも知れないと心配していたのですが、18年ぶりにナエバキスミレと再会できました。過去に訪れたのは6月初旬と中旬で、どちらの日も咲いていたのです。今回の撮影は5月18日ですから、半月から一ヶ月近く早いことになります。太陽が燦々と降り注ぎ、暑いし、ピーカンだし、撮影には不向きでしたが、それでも嬉しくて、ウィンドブレーカーを脱いで、半袖で動き回っていました。
ナエバキスミレ

ヒトが多かったのですが、低い位置で満足する方と頂上を目指す方と。自分は、どちらにも属しません(笑)。

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ヘイリンジスミレ
 さて、もうダメ押しのような話題になってしまいます。一際大きく茂っている個体群が見つかってしまいました。上から、スマートフォンで撮影した写真は、コントラストの関係で見にくいのですが、周辺のスミレとの大きさの違いが分かると思います。
ヘイリンジスミレ
 花を覗き込むと、紫色の花弁の先端が小さく見えていますが、これ以上は開きそうにありません。更に観察すると、「秕(しいな)」っぽい蕾も見えていました。葉の形状からの推測では、ヒメスミレとスミレ、つまり、ヘイリンジスミレになるのだろうと思います。こちらは、葉がスミレ寄りかも知れません。多彩な出現形が出て当たり前ですが、余り離れていない場所で見られると驚いてしまいますね。
ヘイリンジスミレ

雑種の話ばかりになりましたが、この日、空模様が回復傾向で、多くの花に出逢い、舞い上がり気味でした。

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アリアケヒメスミレ
 植物体が大きいヒメスミレがたくさん見られ、観察していく内に、花の色合いが異なるグループがあることに気付きました。よく考えれば、スミレと交雑するなら、圧倒的に数が多いアリアケスミレと交雑しても、なんら不思議ではありません。
アリアケヒメスミレ
 そして、花弁にハリマスミレ風な白っぽさを持つ株に辿り着くに至って、見た目の判断に過ぎませんが、アリアケヒメスミレとして整理することにしました。実は、しばらく歩き回って探索した結果、白っぽい花の方が個体数としては多いことが分かりました。アリアケヒメスミレは栽培品を見たことがあるだけです。この地の個体群は、その栽培品と異なり、やはり、ヒメスミレ寄りの姿をしていました。
アリアケヒメスミレ

ヒメスミレ、スミレ、アリアケスミレは自生環境が似ています。過去、見逃していただけかも知れませんね。

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