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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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アソキクバスミレ

 大急ぎで撮影した写真群の最後はアソキクバスミレです。あの状況では、うまく撮れた方・・・かも知れません。この展示会ですが、従前は南阿蘇国民休暇村で行われていました。阿蘇に初めて訪れたのは1999年の3月。何と、雪に降られてしまったのですが、雪の中から懸命に咲くアオイスミレを見つけた記憶が鮮明です。
 その休暇村で佐藤武之さんの「阿蘇の野の花」3巻に巡り逢ったのですが、その第2巻にアソキクバスミレが登場します。佐藤さんは、このすみれを「深窓の乙女」と表現しました。いつか、阿蘇の山裾の萱野で、その乙女に巡り逢いたいと願っていますが、未だに成就していません。そして、その佐藤さんにもいつか会えるのではないかと密かに期待していたのですが、その7年ほど後、残念な知らせを知ることになります。


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スズキスミレ

 綺麗な色合いをしています。若干、ピントが甘いのをお許し下さい。少し暗くなってきた頃合いに大急ぎで撮影していました。葉がヒトツバエゾスミレ風ですが、スズキスミレ(赤)だそうです。スミレとエイザンスミレの組み合わせをスズキスミレと呼ぶのですが、スミレの変異に大きな幅がありますので、多彩な表情をしたスズキスミレが生まれる可能性があるという訳ですね。
 一方の親がエイザンスミレであることまでは想像できますが、説明札がなかったら、スズキスミレという名前は出てきそうにありません。野山で、こんな個体に出逢ったら、最低でも一週間は悩みそうですね(笑)。


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アサギスミレ(青系)

 横を向いた花のアップ写真をご覧になって、すみれに詳しい方はエゾノタチツボスミレかな?と思われたかも知れません。実は、北米に産する丈夫な種同士の人為的な交雑種です。どうした経緯か、アサギスミレという和風な流通名を与えられてしまいました。
 青い花と白い花の系統が流通していますが、この淡いコバルトを呈した花はなかなか魅力的です。花中央部の黄色っぽさは'Viola lanceolata'由来なのでしょうね。ところが、槍とも鉾とも呼ばれる特徴的な葉身の形を司る遺伝子は、この交雑種に余り影響を与えなかったようです。後方にあるスミレの葉は無視して下さい。花のそばに見えているのがアサギスミレの葉ですが、ごく一般的な形状で余り特徴がありません。
 入手してから数年経過しました。交雑種としての寿命は一般に数年間という通説もあるのですが、見た目の印象では元気です。こんな色合いの花を咲かせるすみれは少なく、気に入っています。もうしばらく目を楽しませて欲しいところですね。


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ベニバナハリマスミレ(俗称)

 二年目になるベニバナハリマスミレ(俗称)です。とても立派に育って、今年もきれいな花を咲かせてくれました。
 交雑種なのですが、しっかり稔性があって驚いたものです。ただ、昨年、取り蒔きした種子は気温が高すぎたのか発芽できず、春の蒔き時には種子が見つからなくて、そのままになってしまいました。今年、既に種子ができていますので、再度チャレンジしてみたいと思っています。
 とても元気で大株になりますので、少し大きめの鉢で育てたら、更に大きくなってしまって感心しています。実は半分困っているのかも知れませんね。因みに、花は決して小さくないのですが、相対的に小さく見えてしまいます。おもしろいことに、花茎を一生懸命に伸ばして、まるで、葉と花が競争をして絶対に葉の上で花を咲かせるんだ!と意地を張っているかのようです(笑)。


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ヒラツカスミレ

 艶やかな紅色の花びらが白い覆輪で縁取られ、とても品の良い花を咲かせています。ヒゴスミレとエイザンスミレの交雑種であるヒラツカスミレですね。写真は人工交配バージョンだろうと認識していますが、自然交雑バージョンが東京でも見られるそうです。両親は近縁なのに表現型が異なり、交配すれば稔性があるという独特な関係にあるのです。
 ヒゴスミレは、早春には陽光を得やすい草原に多く自生します。一方、エイザンスミレは、粗い林縁などですが比較的暗い環境で見られます。この2種を素材に系統解析して比較した若手研究者の発表が2009年に行われたそうです。人工交配でも、ヒゴスミレの花は白が基調でエイザンスミレは一般に淡い紅色なのに、濃い紅色の花を求めて交配するという不思議な魅力を持つ素材のようですね。


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カスガスミレ

 魅力的な園芸品種だと思います。これはスミレとツクシスミレの人工交配による交雑種でカスガスミレという名前をもらいました。ツクシスミレの自生地は限定的ですから、万一、自然交雑があったとしても稀有極まりないでしょうね。両親の良いところをいっぱい受け取って、可愛らしい花をたくさん咲かせてくれます。
 スミレが一方の親ですと、同じ組み合わせでも花色などに変化が生じてしまいがちですが、このすみれにも白い系統があるようです。残念ながら、写真で拝見しただけなので、是非、そちらも拝見してみたいものだと思います。流通に乗っているらしく、運が良ければ展示会でなくても目にする機会があるかも知れません。


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ヘイリンジスミレ

 似た交雑種の例として名前だけ登場していたスミレとヒメスミレの組み合わせ、ヘイリンジスミレです。確かに、そんな感じがしますが、スミレやヒメスミレ、ノジスミレやコスミレなどが雑然と咲いている原っぱで出逢ったら、現実問題として同定できるかについては微妙なところです。ヘイリンジスミレかなぁと悩んだことは何度かありますが、数種が混在している環境で、悩んで終わりました(笑)。
 気になって仕方がなくなると、這いつくばって、距やら翼やら、側弁の毛、葉の裏、萼片の切れ込みと、虫眼鏡を使う類いのにらめっこを始めてしまう訳です。ほんの稀なことですが、山道の路傍や、石垣の隙間で奮闘している方を見かけると、絶対にお仲間だなぁと遠目にチラチラ見た後で、姿が見えなくなると気になる対象を探してみたりします(笑)。もしかすると、この逆もあったかも知れませんね。


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エドスミレ

 今度は、エドスミレと呼ばれているスミレとエイザンスミレの組み合わせです。交雑種の中ではメジャーどころと言いますか、比較的よく知られているものですが、以外にも資料が少なくて、困っています。例えば、名前の所以という基本的な情報が不確かなままなのです。学名が「東京の」という意味を持つだろうことだけは明らかです。
 生育環境についても、現状は「不詳」のままにしていますが、スミレとエイザンスミレが出逢うところといえば、現代のお江戸(東京)では高尾山のようなところでしょうか。あれ、高尾山でこの2種が並んでいる姿を見たことがありましたっけ。少し人里まで降りて来ないと難しいかも知れません。引き続き、情報を探すとして、この花は花びらに白い絞りが入る、なかなか洒落た逸品です。花と葉も良く調和していて、鑑賞に堪える姿をしていますね。


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スズキスミレ

 交雑種が続いています。こちらはスミレとヒゴスミレの組み合わせですね。トミオカスミレと同様、鈴木吉五郎氏の交配として有名になりました。ただ、自然交雑種としても比較的よく見られるそうです。
 以前は「人工交配種」と「自然交雑種」と使い分けていました。「交配」と「交雑」は別のことなので正しいと思っていたのですが、後ろに「種」が続く場合、総じて「交雑種」とすべきらしいとの情報があったもので、全面的に書き換えを行いました。ただ、「交配種」という言葉は一般的に使われている訳ですから、余り、頑なにこだわる必要はないと感じています。
 スズキスミレは多彩な発現形があって、特に花の色合いは多彩で楽しくなります。写真の花は白が強いのですが、ヒゴスミレの白由来というよりも、白っぽいスミレを親に選んだのではないか、などと想像しています。


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アリアケヒメスミレ

 こちらはアリアケスミレとヒメスミレの組み合わせです。やはり、距が白っぽくて少しぽってりしているところがヒメスミレ譲りでしょうね。花だけを見るとハリマスミレやヘイリンジスミレにも似ているような気がします。葉はイメージが違いますが、フィールドでこうした違いを見極めるのは甚だ難しいと感じる姿でした。
 単純な話ですが、花の色やグラデーションの様子では判断が難しいと考えるべきです。特にアリアケスミレは花の色が柄が多種多様ですから。写真で同定できる達人がいらっしゃるのは尊敬に値すると思います。一年中、寝ても覚めても頭はすみれだらけなのですが、それでも分からないものは分かりません(笑)。ただ、そうした紛らわしい交雑種のグループ内で、このアリアケヒメスミレは(まだ)なんとなく分かり易い方ではないかと思えるのですから、観察の積み重ねとは不思議なものですね。


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