趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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三番バッターには、ちょっと「訳あり」のタチツボスミレを選んでみました。実は、まだ学名が無く、裸名もない状態だというタチツボスミレの仲間です。仕方がないので、タチツボスミレ(山陰型)と説明しておくことにします。
コタチツボスミレ(山陰型)とした方が理解しやすいと言う方もいらっしゃるかも知れませんが、コタチツボスミレではないことが分かったという事実から、説明上の混乱を回避したいと思うのです。葉の基部が切形か浅い心形で、葉脈が目立たず、花後に匍匐茎が伸びるという特徴があります。
でも、偉そうに蘊蓄を並べていますが、最近までコタチツボスミレ自体がなかなか手強くて認識できなかったのですから、まぁ進歩したものです。o(^▽^)o
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すみれ目的では訪れたことがなかった広島、鳥取を走ってみました。総走行距離697.6Kmでしたが、残念だったのは、岡山をほとんど見ることができなかったことです。(ToT)
一番バッターにはケイリュウタチツボスミレを選びました。好んで渓流沿いのご覧のような石灰岩の隙間に住みつき、端正な花を咲かせていました。奥の暗いところは川です。この岩は流水に削られて、このような形状になっている訳ですから、ここまで増水するということですね。葉が細いというのは憶測で、実際にそんなことはないそうです。でも、顕著な小型化(菱形化)は認められました。流れに逆らわず抵抗を減らす適応という訳です。
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すみれ展には、時折、不思議なすみれが登場することがあります。これはムサシノスミレというそうです。よく見ると、あれっ、距がありませんね。いえいえ、更によく見ると、真ん中の花には極端に小さい距が見えています。
これはタチツボスミレなのですが、突然変異的に距が矮化して、時には花弁が多弁化するもののようです。ミドリタチツボスミレのように頻繁に目に留まるものではありません。でも、距が見えないというだけで、不思議なことにすみれらしくありませんね。
特に美しいものなら別ですが、突然変異を愛でるつもりはありません。でも、通常なら虚弱になり易いところ、鉢で多くの花を咲かせているのは育成術としてすばらしいと思います。
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明るい会場では白いすみれが映えて見えますね。これは高尾山の少し奥に位置する小仏峠で見い出されたことから命名された、アカネスミレの白花であるコボトケスミレです。先日のシロバナヒナスミレも高尾山が最初の発見地とされていますが、これは正式な発表が伴わないと発見とみなされないという事情もあって、先住民が居るのに新大陸が発見されたようなものですね。
同様、高尾山が初めての発見地とされたすみれについて、インターネット上にはアカコミヤマスミレ、タカオスミレ、ナガバノアケボノスミレが列挙されており、その複数の情報には「ヒナゲシオカスミレ?」というすみれも登場します。聞いたことがありますか?
実は「髭なし」+「オカスミレ」だったら、なかなかシャレてますね。
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すみれ展の話に戻して、また白いコスミレの話題です。これはコスミレの純白種(白変種)で、シロバナコスミレという札が付いていました。これが、また難物で・・・。
シロバナコスミレという名前が登場する書籍に、学名は "Viola japonica f. albida" と記載されていました。内容を示す正しい表現だと思いますが、一方で、この名前が登場しない書籍では、例のシロバナツクシコスミレに対して、この学名が使用されています。
両者は、色素の一部が欠落した個体と、花の色が極端に薄いという個体ですから、同じものではありません。「白花」も "albi -" も青軸の純白種だけに使用すべし!という論があり、とても正しいとは思いますが、名前の問題ではなくて、「タイプ標本がどちらであるのか」に依存するのだろうと思います。どちらなんでしょうねぇ?
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高尾山で、ちょっと嬉しいことがありました。ご覧いただいているのは、比較的高いところで咲くコスミレですが、かなり白っぽい花です。先日、九州で出逢ったシロバナツクシコスミレの説明からすれば、筑紫地方近隣でなくても使う名前とのことなので、これもシロバナツクシコスミレということになります。
実は、この自生地は乾燥のためか崩落が起こり、土砂がすみれたちの生えている一角を埋めてしまったのです。その現象は何年か続いて、少しずつ個体数が減っていました。でも、しぶとく生き残り、今年は逆に増えた上、こんな大きな株が見られました。
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天候と相談して、やっと高尾山に出掛けました。往復で190Km余あり、悪名高き首都高を斜めに突っ切る必要があります。
予想より人出が多いので、いつものルートを少し変えて半日陰の営林地を歩いていたのですが、「いろいろで難しいわねぇ」という声が聞こえました。そのグループの視線の先に目をやりますと、白いすみれが咲いています。
「これは?」
あらら、なんでしょうね。葉は明らかにヒナスミレですが、白くて概ね整った花が「らしく」ありません。すぐ隣でシロバナナガバノスミレサイシンがよく似た雰囲気の花を咲かせていますが、自然交雑種?あはは、そんな組み合わせは初耳です。どうやら高尾で最初に見つかったというシロバナヒナスミレらしいですね。
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神奈川のすみれ展には、ちょっとマニアックな品種も展示される傾向があります。余り意識したことがなかった照葉タイプのニオイタチツボスミレですね。海岸型と言われるハマニオイタチツボスミレとは別物でしょうか。
困った時には浜栄助先生の書籍を紐解いてみます。あれ、テリハ~は登場しますが、もう一方は出てきません。ご覧のように、実際、葉に光沢があるのですが、書籍の説明には「無毛または部分的に有毛のもの」とあります。それだけなら、ケナシ~と名前が付くパターンですね。ちょっと、情報が錯綜しているような気がする困ったすみれです。
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