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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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トヨコロスミレ(白花変種)
 もう3年半前になりますが、北海道南東部へ出掛けるキッカケになったトヨコロスミレのお話です。シロスミレの白花変種という、ちょっと、おもしろい属性を持つ品種を観察したくて、初めてLCCを利用して、お気軽気分で帯広へ飛んだ記憶が鮮明です。
トヨコロスミレ(白花変種)
 シロスミレと言えば、本州では標高2,000m級の草原に咲く端正なすみれですが、北海道の海岸に、その白い品種が見られるというのです。初めての自生地に辿り着き、下ばかりを向いて湿原域をうろうろと歩き回っていました。すると、その近くに、長いレンズを装着したカメラを持って、空ばかり見上げている方がいました。千葉県の鳥好きさんと分かり、以来、彼の所属グループの写真展に顔を出していました。
トヨコロスミレ(白花変種)

 あれから3回目の写真展に出向くと、彼の作品も、パンフに名前もありません。尋ねると、夏に他界されたとのこと(言葉を失いました)。

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 夏場は「徒然草(つぶやきの棚)」というコーナーの動きが減るため、しばらく更新されていないとの印象を呈してしまいます。実は、ほぼ毎日のようにサイト内の各情報を更新しているのですが、その旨を、例年のように説明している自分に気が付くのです。
シロバナコモロスミレ(スミレの品種)
 この季節は、庭や展示会で観察できた栽培品の様子や、過去に取りこぼしてしまった画像を持ち出したりして、少しずつ更新を再開するのが常です。写真は、今春、庭の棚で撮影したコモロスミレの白っぽい型です。昔、栽培していました。姿を消してしまって久しかったのですが、不思議なことに、混ぜ植えしていたプランターの中から、突然、しっかりした姿で復活してしまいました。こんなことがあるのですね。

 今年、時間などの制約から少し解かれたこともあり、沖縄から北海道まで、できるだけ動き回ってみました。問題は体力と気力ですね。

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ジンヨウキスミレ
 この季節に北海道を訪ねたのは避暑目的ではありません。この季節の高地で花を咲かせるすみれたちを観察したかったのです。一応、登山になる訳ですが、体力の許す範囲でノンビリ歩く基本スタンスです。慎重に検討して、無理なく、複数種を観察できるはずでした。
ジンヨウキスミレ
 雪渓を含む登山道をゆっくり進み、目標地点まで登ってしまいました。ここでは腎臓に似た形の葉を持つ黄色いすみれ、ジンヨウキスミレを観察できる予定だったのです。見逃したのかと落胆しつつ、ゆっくり下りることにしました。同行していただいた方が「これは違うよね?」と指さした先に咲いていたのが「正に、それです!」でした。他の植物と混生し、個体数は想定より少なくて、運が良かったと思います。
ジンヨウキスミレ

 腎形の葉を持つ植物も、黄色い花も多くあり、見逃しがちです。他の登山道でも観察できる想定が雨で崩れました。

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タデスミレ
 更に標高を上げるべく移動して、2,000m級の草原を往復4時間程歩いてみました。結果は、捜し物見当たらず!で、さすがに足が痛くなってしまいました。得たことは、しっかり下調べをしてから、頑張るべきだという教訓です。
タデスミレ
 雨が降る前に、迷いながら、予定外にタデスミレの自生地を目指すことにしました。話題にすることはあっても、敢えて、10年以上訪問しなかったのです。その前の訪問は20年前かも知れません。環境保持のため、保護柵を設置したとのことでした。目的は現状の確認だけですから、夕方になって構わなかった訳です。まぁ、動物を柵の外から見る感じでしょうか。仕方がないと思います。すぐ、その場を去りました。
タデスミレ

 絶滅時期が少し延びたのかも知れません。こぼれた種で増えたものらしい、幾つかの小さめの株に、果実ができつつありました。

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チシオスミレ
 長野県は大きいので、千葉県から一泊や二泊で移動できる範囲なんて、たかが知れています。ポイントを絞って、しっかり歩いたのですが、それでも四つの「市」をまたぐように移動したようです。二日目の午前中は明るい日差しで始まりました。
チシオスミレ
 この日、初日には出逢わなかったチシオスミレが咲いていました。アカフサクラスミレとか、マダラサクラスミレとは呼ばれないのですね。まぁ、名前というものは、理屈ではないということだろうと思います。古い時代に根付いてしまったことを、後でやって来た世代が、一貫性がないなどとゴネても仕方がありません。名前がやたらと多い訳でもありませんので、個別に覚えるしかないと思われます。
チシオスミレ

 昔、トヨコロスミレについてSNSで投稿しましたら、シロバナシロスミレですね!とリプライを受けて、困った記憶があります。

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サクラスミレ
 すみれ仲間と信州へ直接出掛けていたのは15年とか、18年前のことでした。最近では、連れて行ってもらって、気がついたら、信州だったということもありました。やはり、この地域で期待してしまう対象はサクラスミレですね。
サクラスミレ
 結論としては、記憶していた自生地では、余り多くのサクラスミレを観察することはできませんでした。地元情報を持つ方のお話では、少し前に咲き出していて、更に、今年は花が少ないように感じるとのことでした。確かに、既に果実ができつつある個体も、少なからず、目に入りました。一方で、小さな葉だけの個体も、少なからず、目に入り、到着が遅過ぎたという程ではなかったと思われます。
サクラスミレ

 昔の記憶に反して、サクラスミレは探して、やっと見つかる存在でした。運良く、スミレやシロスミレが咲く丘には、まとまって咲いていたのです。

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シロスミレ
 すみれの散策としては遅い五月半ばまで出歩いていながら、以前から、再訪したいと思っていた信州の高原に出向くチャンスを探っていたのです。避けられないスケジュールと不安定な空模様の合間を縫って、エイヤッと出掛けてみました。
シロスミレ
 移動時間が多い初日に向かった高原は、なんと、まるで様子が変わっていて、過去に何度か散策した草地に足を入れることもできなくなっていました。周辺を歩いて探索するものの、成果は上がらず、翌日に期待しながら、最後にあがいてみた丘の散策路で、貴重な幾つかの出逢いがありました。まずは端正なシロスミレたちです。期待していた翌日の高原では更に個体数は多くて、まさに満喫できました。
シロスミレ

 曇天とは言え、風が吹けば、雲が流されて、白い花を引き立たせる程度の陽光は降り注いでくれたのです。

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ダイセンキスミレ
 今年は、贅沢なことに、広島の山野を通算四日間も歩くことができました。昔、広島から鳥取を散策した際に観察できた種の全てについて、再度観察することができたことになります。その中で、ダイセンキスミレは印象に残る代表格です。
ダイセンキスミレ
 環境や時期が違うからなのか、花冠のサイズが微妙に小さいように感じたのですが、勿論、そんな驚くような違いではありません。ダイセンキスミレはナエバキスミレによく似ていて、植物体全体が矮化したような姿をしています。今回、林など、暗めの環境で出逢う機会が多かったこともあり、むしろ、草丈の方は比較的に高めです。3枚ある葉の下方へ伸びる茎が長くて、ミヤマキスミレ風でした。
ダイセンキスミレ

 今年は開花が全体に遅めとは言え、既に一番花は果実へと姿を変えつつあり、主に咲いていたのは二番花でした。

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サンインスミレサイシン
 サンインスミレサイシンが持つ、淡くほのかな青紫色を覚えていました。固有名詞は覚えられないのに、こういった色合いなどについては、忘れないものですね。そうは言っても、18年前に見た個体群より、色合いは淡くて、やや白っぽいかも知れません。
サンインスミレサイシン
 比較的に目にする機会が多かった東北のスミレサイシンと、自然に、頭の中で印象を比べていました。一般に、花も葉もほんの少し小さく、特に葉は細長い姿をしています。スミレサイシンはスペードの形に似ていますから、印象はかなり違います。到着した日の前半は、雨が残っていましたので、新鮮な花の唇弁は、霧を吹き付けたように透き通っていて、サンカヨウの花を思い起こさせました。
サンインスミレサイシン

 訪問した地は多雪地帯と言って良いそうです。日本海からやってくる湿った風が山々を越える際に、雪をもたらすのです。

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ツルタチツボスミレ
 なんとか、ツルタチツボスミレを観察したいと思っていました。場所を正確に把握できないのは、いつものことながら、標高が高く、花期も微妙な遠隔地に簡単に出掛ける訳にもいかず、むなしく時間ばかりが過ぎていたのです。
ツルタチツボスミレ
 詳しく説明しませんが、運の良い出逢いがあって、雨を覚悟で、今年二度目の広島へ飛びました。そこには繊細な印象のきれいな花が咲いていたのです。葉に比して花の数は多いとは言えません。一面に拡がる小さめの葉は、基部が切形か、浅い心形で、ケイリュウタチツボスミレに近い印象があります。スッと伸びた白い距と、細長い蕾が記憶に残りました。心から出掛けて良かったと思います。
ツルタチツボスミレ

 枯れ葉の上に露出した匍匐する茎で繋がり、要所で髭根を浅く下ろす姿は、オリヅルスミレのストロンを連想させます。

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