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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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スミレ
 以前、ホウフスミレがみつかったという高台に連れてきてもらいました。確かに、路傍にスミレが花を残していましたが、その周辺を歩いてみても、もう一方の片親であるシハイスミレが、どうも見当たりません。
スミレ
 聞けば、シハイスミレは山の反対側で見られるとのことでした。ポリネーターの飛行距離を考えれば、数百メートル程度離れていても問題はないそうです。この個体群は葉が細めで、裏面に少しだけ赤みがあります。帰宅して調べ直していた際、これと良く似た個体を、ホコバスミレとして紹介する資料がありました。ホコバスミレを何度か観察している立場では、その変種とは判断しがたいところでした。
スミレ

 残念ながら、ホウフスミレは栽培品しか見たことがありません。スミレの花とシハイスミレの葉を併せ持つ交雑種でした。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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ムラカミタチツボスミレ
 タチツボスミレの仲間が多く、特に自生数が多いオオタチツボスミレとの交雑種がたくさん見られました。正確には、どれもこれもが遺伝子交換をしているという印象で、いっしょに動いていた地元の方と「同定は諦めましょう」と話したものです。
ムラカミタチツボスミレ
 花の様子、特に距の色合い、それから、葉の形状などを基準にして、オオタチツボスミレやタチツボスミレを区分けしようと試みましたが、微妙な個体の方が多いぐらいです。なんとか、これはムラカミタチツボスミレと見えた個体を選び出して、記録撮影してみました。花の形状は中間的ながら、距は紫色で、葉は明らかにオオタチツボスミレ風です。典型的な特徴を持つ個体を拾い上げるような作業でした。
ムラカミタチツボスミレ

 典型的な特徴を持つ交雑種F1が両親と同居しているケースは助かりますが、稔性があったり、戻し交雑しやすいと、お手上げです。

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アケボノスミレ
 想定していなかったのですが、緩やかな山道で少数のアケボノスミレを見かけました。心なしか青っぽい印象を持つ花は新鮮で、咲き始めたばかりの段階に見えましたが、既に、葉の方はしっかり展開しています。
アケボノスミレ
 現地で、自生数は余り多くはないのだろうと感じて戻ったのですが、後日、前回入手した小田多美恵氏の「広島のすみれ」の記載を読むと、珍しくはないのだそうです。広島大学の標本情報に目を通したところ、自生地は岡山との県境や中国山地側、つまり、東側や北側らしいと読み取れました。改めて、現地情報を洗ってみると、やはり、西日本全般では比較的稀な存在との意見が多かったようです。
アケボノスミレ

 汗を流して、お金を掛けて、遠くまで出向く必要なしと揶揄されることがあります。価値観の違いに過ぎないのでは。

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 これはフモトスミレだろうと思っています。もう10年以上前のことですが、フモトスミレが余りにも多彩な姿をしていることに困り果てて、再確認の旅に出たことがありました。その旅の結果ですが、やはり、芳しいものにはならなかったのです。
フモトスミレ
 なんとか、ヒメミヤマスミレとトウカイスミレを区分できるようにはなりましたので、問題は解決したのかと言いますと、未だに、これってフモトスミレで良いのかと悩み混むことからは開放されていません。この画像の個体は、花茎があっさり淡い臙脂色で、その上、極めて長く、独特な姿をしていますが、フモトスミレとしています。もっと、花や花茎に赤みがあったら、分かり易いのかも知れません。

 広島編は二度にわたったので、結果的に長くなってしまいましたが、そろそろ、終盤となります。

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ニオイタチツボスミレ
 タチツボスミレの仲間が多く見られた山々でしたが、実は、そのほとんどがオオタチツボスミレで、局所的にツルタチツボスミレの個体数が多く、その他は限定的だったなぁという印象を持ちました。
シロバナタチツボスミレ
 ニオイタチツボスミレはボチボチと自生していましたが、例によって、微妙な姿が多くて、特に、葉の丸さが足りない印象があったのです。二日目、やっと、ニオイタチツボスミレで良さそうだという姿を見ました。また、ここは中国地方なので、ナガバノタチツボスミレは普遍種のはずなのに、少なかったことも不思議でたまりません。おまけですが、唐突にシロバナタチツボスミレが現れてくれました。
ナガバノタチツボスミレ

 なんとなく、シロバナタチツボスミレを見慣れているような気がしていましたが、実は、久しぶりだったのです。

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タチツボスミレ
 旅から戻って一週間が経過しましたが、どうも慌ただしくて、まだ記録したいことが残ったままです。実は、おもしろいなぁと思ったことがあって、一般には普遍種とされるタチツボスミレが、この地では少数派だったことですね。
タチツボスミレ
 幾つかの環境を歩くことができ、各地でオオタチツボスミレやニオイタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、ツルタチツボスミレなど、タチツボスミレの近縁種は多数自生していました。ところが、明示的にタチツボスミレと認識できる個体は意外に少なくて、最も多く見られた姿はオオタチツボスミレと、その交雑種らしい個体群だったのです。はっきりした特徴を認識できない場合も多々ありました。
タチツボスミレ

 花と葉の両面から、最もタチツボスミレらしい個体を選びましたが、それでも、花冠の様子などは微妙です。

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ダイセンキスミレ
 今年は、贅沢なことに、広島の山野を通算四日間も歩くことができました。昔、広島から鳥取を散策した際に観察できた種の全てについて、再度観察することができたことになります。その中で、ダイセンキスミレは印象に残る代表格です。
ダイセンキスミレ
 環境や時期が違うからなのか、花冠のサイズが微妙に小さいように感じたのですが、勿論、そんな驚くような違いではありません。ダイセンキスミレはナエバキスミレによく似ていて、植物体全体が矮化したような姿をしています。今回、林など、暗めの環境で出逢う機会が多かったこともあり、むしろ、草丈の方は比較的に高めです。3枚ある葉の下方へ伸びる茎が長くて、ミヤマキスミレ風でした。
ダイセンキスミレ

 今年は開花が全体に遅めとは言え、既に一番花は果実へと姿を変えつつあり、主に咲いていたのは二番花でした。

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ニョイスミレ
 山頂部の平坦で雨水が貯まりそうな環境には、多くのニョイスミレが咲いていました。5月中旬ですので、例年なら、当たり前のことですが、今年は全体に動きが遅く、特に、この地の標高が高くはない環境では、まだ、ニョイスミレの花は少なめだったのです。
ニョイスミレ
 誰しも、ニョイスミレとタチツボスミレには、なかなか、カメラを向けずに通り過ぎてしまうケースがあると思います。ただ、この二日間は少し状況が異なりました。前述の通り、まだ、ニョイスミレは大量には咲き出しておらず、稀に見かける個体群が、まぁまぁ、可愛らしく感じたのです。実は、淡い紅色の花を持つ個体も混じっていたのですが、ムラサキコマノツメと呼ぶには、少し抵抗がありました。
ニョイスミレ

 通常、普遍種であろうタチツボスミレですが、この地では、明らかに、そう呼んで良さそうな個体は限定的で、多いとは言えない様子でした。

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サンインスミレサイシン
 サンインスミレサイシンが持つ、淡くほのかな青紫色を覚えていました。固有名詞は覚えられないのに、こういった色合いなどについては、忘れないものですね。そうは言っても、18年前に見た個体群より、色合いは淡くて、やや白っぽいかも知れません。
サンインスミレサイシン
 比較的に目にする機会が多かった東北のスミレサイシンと、自然に、頭の中で印象を比べていました。一般に、花も葉もほんの少し小さく、特に葉は細長い姿をしています。スミレサイシンはスペードの形に似ていますから、印象はかなり違います。到着した日の前半は、雨が残っていましたので、新鮮な花の唇弁は、霧を吹き付けたように透き通っていて、サンカヨウの花を思い起こさせました。
サンインスミレサイシン

 訪問した地は多雪地帯と言って良いそうです。日本海からやってくる湿った風が山々を越える際に、雪をもたらすのです。

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ツルタチツボスミレ
 なんとか、ツルタチツボスミレを観察したいと思っていました。場所を正確に把握できないのは、いつものことながら、標高が高く、花期も微妙な遠隔地に簡単に出掛ける訳にもいかず、むなしく時間ばかりが過ぎていたのです。
ツルタチツボスミレ
 詳しく説明しませんが、運の良い出逢いがあって、雨を覚悟で、今年二度目の広島へ飛びました。そこには繊細な印象のきれいな花が咲いていたのです。葉に比して花の数は多いとは言えません。一面に拡がる小さめの葉は、基部が切形か、浅い心形で、ケイリュウタチツボスミレに近い印象があります。スッと伸びた白い距と、細長い蕾が記憶に残りました。心から出掛けて良かったと思います。
ツルタチツボスミレ

 枯れ葉の上に露出した匍匐する茎で繋がり、要所で髭根を浅く下ろす姿は、オリヅルスミレのストロンを連想させます。

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