趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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展示会では、余り目に触れない系統の外国種等が展示されていて嬉しくなってしまいますね。それでも、この大きい濃紫色のすみれは比較的良く見掛ける方なんですよ。これはガバナー・ヘリックと名付けられて栽培歴の長い交配種なのです。
20世紀初頭に米国で栽培されるようになったそうですが、一般的な交配種の常として不稔性です。どうやって、百年を越える期間にわたって栽培され続けてきたのでしょうか。残念ですが、ニオイスミレを片親に持ちながら芳香性は極めて弱く、もう一方の親であるソロリア系の性質を受け継いでしまったようですね。歴史の長さが混乱を生んでしまったのか、良く似た性質の選別品種が複数存在して、現実には区別できない面を持っているそうです。
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お気に入りの園芸種を持ってきました。なにしろ、タグに記載されていたベニバナナンザンスミレ '紅鶴'という言葉には「紅」という言葉が2回も出てきます。以前にも紹介しましたが、交配起源の園芸種なので、ナンザンスミレではないことになりますね。
ここでは「紅鶴」という表現を使用していますが、「紅つる」、「紅ヅル」、「ベニツル」等、いろいろ書かれちゃっています。品種登録(農水省)上では検索できず、実態としても、どれが正しいのか分からないので、名称を保護しようがありません。
園芸マニアには「こだわり屋さん」が多いのですが、花卉業界、種苗業者には大雑把な方が多いようです。
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シーズンオフを利用して、古い記録の再確認を楽しんでいます。
少し淡めのアケボノスミレに見えますが、花の時期にしては葉がしっかり展開しています。それから、空を向いた葉に光沢があって細長いですね。
これはアケボノスミレと近縁種であるナガバノスミレサイシンとの自然交雑種で、ナガバノアケボノスミレと呼ばれています。実は、目にする機会が比較的多いハイブリッドでしょう。近縁で交配しやすいというだけでなく、地下茎で盛んに増えるため、大きな群落が長く維持される傾向があるのだそうです。
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「花の写真館」と銘打っている訳ですから、やはり、花も出しておかないといけませんよね。ベニバナナンザンスミレは、昨年、各地のすみれ展で多く出展されていました。この鉢には「ベニヅルスミレ」という札が付いていたと思います。
当時、「ヒラツカスミレ'くれない'」という園芸種を育てていましたが、とてもよく似ていたのを記憶しています。残念ながら、三年目には芽を出してくれませんでした。以前にも書きましたが、少しずつ、微妙に由来の異なるよく似た園芸種があるようです。このような姿のすみれが好まれるということでしょうね。
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採り播きして双葉が出てから約2週間後の姿です。掌状複葉系の本葉が展開していますね。
ベニバナナンザンスミレについては情報が不足していた時期があって少し混乱していましたが、現在ではエイザンスミレの系統とする説が有力です。今でも学名としてナンザンスミレを意味する "Viola chaerophylloides" を使っている資料がありますが、ナンザンスミレの系統とされたことはないようですので、これは訂正されるべきでしょう。
ただ、こうして見ると、ナンザンスミレとエイザンスミレは全体的に似ているような気がしませんか。少なくても、ナンザンスミレとその品種とされるヒゴスミレよりも似ているような気がします。
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栽培は余り得意ではありませんが、それでも、お気に入りとか、気になる種は育ててみます。種子で更新できる方が楽で良いですねぇ。ただ、この紅色の花を咲かせる園芸種に種子ができて良いのでしたっけ?
特徴を具体的に知りたいと思って、春に苗を購入しましたが、株分け後に朔果ができて立派な種子が採れてしまいました。雑種でも近縁の組み合わせでは稔性を発揮するケースがあるのだそうです。
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日に日に平均気温が上がって、庭のすみれたちも汗だくの様子ですね(笑)。本格的な夏が訪れる前に、自らのDNAを残すための朔果を盛んに作っているところです。
ハイブリッドであるラインローザ・ジャイアントピンクも盛んに閉鎖花を上げているのですが、雑種植物体がゆえに、残念ながら、雑種不稔が生じています。時折、ハイブリッドでも組み合わせによっては種子ができるケースもあるのですが、このケースでは秕(しいな)さえ目にする以前に閉鎖花が枯れてしまいます。可哀想な気がしますね。
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昨年購入して、株が混雑する程に増えましたので、株分けをしたものです。見事な咲きっぷりで、道行く人たちがつい眺めてしまう素敵な色合いでした。
青系と簡単に表現されていましたが、コバルトブルーに近い希有な色合いです。北米原産のソロリアとランセオラータのハイブリッドですが、ともに丈夫で繁殖力が強い種で、その血を引くこの交配種も育てやすくて、鉢で育てるのにも適しているようですね。
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この写真はなかなか面白いと思っているんです。向かって、左側がエイザンスミレの葉、右側がヒナスミレ、そして中央が(ご想像の通り)オクタマスミレです。これを見ますと、なるほどねぇ、と思いませんか。オクタマスミレの葉の外形はヒナスミレ由来で、エイザンスミレの特徴がギュっと詰め込まれているかのようですね。
昨年見つけたオクタマスミレの自生地をもう一度訪ねてみました。時期が異なるので花は終わっていましたが、そこにはオクタマスミレの株がざっと十数株もあって驚いてしまいました。一つの花からできるタネが見事に全て発芽したと考えるのは不自然ですよね。
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変わったすみればかりを紹介しますと、すみれ展は珍奇種を展示しているのかと誤解されそうですが、決してそんなことはありません。単に「へぇ!」とか、「ほぉ~」とか、「あらら?」と印象に残ったものを紹介してしまうので、こんなことになっています。
今回も、山野では余り見掛けないハイブリッドのナゴウスミレです。残念ながら、普及している書籍やwebサイトにはほとんど情報がありません。参考まで「写真集日本のすみれ(浜栄助氏)」に埼玉で撮影された写真が掲載されています。
両親とも白くて丸いすみれですので、ナゴウスミレもすっきりと可愛い感じに見えました。ある資料に「距が白い」と記載されていましたが、展示されていた株は淡い紅色です。どうしても「変化」もしくは「幅」があるのでしょうね。
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