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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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フギレミヤマスミレ(交雑種)
 花色が少し青めのフギレミヤマスミレを撮影できた場所から、余り遠くない明るい環境で、花色が紅色に寄った大株のフギレミヤマスミレがみつかりました。個体数も多いようで、もう夢中になって撮影していたものです。
フギレミヤマスミレ(交雑種)
 花の形態はほぼ同じように見えますが、葉から受ける印象が少し荒々しく感じられます。葉が閉じ気味で平開しておらず、鋸歯のとんがりが鋭いのだろうと思います。こんな開花状態の個体群と巡り逢うのは、もう「運」と語るしかないでしょうね。前後一日程度が許容範囲だろうと思われ、天候や太陽の位置、つまり、時間帯にも影響されます。基本的に野草との出逢いは「一期一会」に違いありません。
フギレミヤマスミレ(交雑種)

 今年は、カメラ設定として被写界深度を深めにして、説明口調の画像が多かったのですが、この時は少し浅めにしてみました。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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フギレミヤマスミレ(交雑種)
 この日の主役が、ミヤマスミレだったかも知れないと説明していました。それは、昨年、一面に葉を観察できたフギレミヤマスミレに、再開することができたためです。今年は、しっかり花も咲いていて、それも、出逢いは2ヶ所と言って良いでしょう。
フギレミヤマスミレ(交雑種)
 この花と葉を見れば納得できてしまいますが、ミヤマスミレとエイザンスミレの自然交雑種です。花は、ミヤマスミレっぽい面を多く持っています。一方、葉の方は、観察できる機会が多いと言われるオクタマスミレに良く似た姿だと思います。注目は、スマートフォンでざっくりと撮影してしまった3枚目の粗い画像です。左にフギレミヤマスミレ、右と中央にミヤマヒナスミレが写り込んでいますね。
フギレミヤマスミレ(交雑種)

 いつも、しっかり観察しようと心がけてはいますが、「少し違う?!」と感じつつ、ミヤマヒナスミレの存在認識は不十分でした。

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ミヤマヒナスミレ(俗称、交雑種)
 少し大柄なミヤマスミレでしょうか。でも、葉を見ると、所謂「披針形」というヤツで、先端が尖っています。お話を聞くところによると、ミヤマスミレとヒナスミレの自然交雑種と見ているそうで、なるほど、見事に両方の特徴が出ていますね。
ミヤマヒナスミレ(俗称、交雑種)
 ミヤマヒナスミレ(俗称、交雑種)と呼んでいるとのことなので、分かり易いですから、それに倣うことにしました。自生地は土壌水分が多いのに、陽光が遮られて暗いということはない環境で、周辺にはたくさんのミヤマスミレが同居しています。個体によってはミヤマスミレと似ており、当初、戸惑いもありましたが、早々に、花冠の大きさや形、葉の形態、そして花弁の色合いで見分ける術が身に付きました。
ミヤマヒナスミレ(俗称、交雑種)

 この地の場合、花弁の裏面に紫色の筋が、まるで葉脈のように浮き上がっていて、判別を手伝ってくれました。

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カワギシスミレ(交雑種)
 関東圏にも、シハイスミレとマキノスミレの中間的な個体群を、それなりの頻度で観察できます。また、エイザンスミレも自生数が多い方であり、その交雑種であるフギレシハイスミレやカワギシスミレとの出逢いは、早めに実現するだろうと思っていました。
カワギシスミレ(交雑種)
 ところが、なかなか実現することはなく、よく観察記録がある自生地を訪ねていたものです。そこに「咲き始めた」との情報がもたらされ、勢いで出掛けてみました。辿り着いた林下では、独特の葉がまとまって立ち上がっていました。周辺を探すと、若干、離れた位置にも見られ、少しずつ増えているとのことでした。多くの観察記録と生え方が良く似ています。ある方は「不完全稔性」を疑っているそうです。
カワギシスミレ(交雑種)
カワギシスミレ(交雑種)

 これまでに得た情報では「稔性はない」とのことでしたが、地下茎で増えているようにも見えません。

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 すみれの展示会が各地で行われていましたが、概ね、今日で終了です。こうした自然を相手にする展示会は、気候の影響を受けてしまいますので、今年などは、なかなか難しかったことでしょうね。出展者の皆さま、お疲れさまでした。
ニフイリゲンジシロコスミレ(交配種)
 展示会では、なかなか目にすることができない交配種なども観察することができます。葉や花の変異を含めれば、交配の組み合わせは数限りないとも言えますので、フイリゲンジシロコスミレのような分かりやすい単純な名前が助かりますね。
 さて、野山では、これから多くのすみれたちが咲き出すことでしょう。体力が続く限り、各地へ出掛けてみたいところです。
 所謂、ヒットカウンターの桁が一つ上がりそうです。一日に一回しかカウントしない性質で、設置から24年になります。

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 林下を探索していて、おっと声が出そうになることがあります。この時もそうでしたね。ここでエイザンスミレとヒナスミレの自然交雑種であるオクタマスミレを観察したのは、実は、この時で3回目ぐらいだったと思いますが、それでも声が出そうになるのです。
オクタマスミレ(自然交雑種)
 種としての組み合わせが同じでも、両親にもそれぞれに「個体差」というものがあります。色合いや形状など、独特な組み合わせの「妙」が現れるので、このような美しい色合いで、端正な形状を持つ個体に巡り合うと、嬉しくなってしまいます。ただ、珍しいはずの自然交雑種が、この一帯広域で良く見つかることが不思議でたまりません。稔性があるのか、地下茎で殖えるのか、相性が良すぎるのか、さて!

 できれば、また出かけたいところですが、その時間で、知らない山を歩きたい衝動にもかられるのです。

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 展示会で撮影させていただきました。天候や時間帯に依るのでしょうが、かなり暗めに写ってしまったので、記憶に頼って補正しています。春の順光下で、こんな感じに見えていました。人間の目って、まだ、カメラの自動補正能力を凌駕していますよね。
フイリゲンジシロコスミレ(交配種)
 資料を確認しましたが、名前の通り、フイリゲンジスミレとシロコスミレの交配種でした。一応、交配種と表現しますが、ともに大陸や朝鮮半島に分布の中心を置く種ですから、条件が整えば、自然交雑種が存在している可能性もありそうですね。葉の艶と濃さが全体を締めていて、シロコスミレに由来するであろう花茎の臙脂系の色合いが良いバランスです。更に、その強健種の遺伝子を引き継いでいそうです。

 そろそろ展示会情報が欲しいところですが、近年、各webサイトが更新されず、情報入手が難しくなっています。

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 各地で行われる春の展示会、できるだけ、あちこちに出掛けたいところですが、実は、日程が被ってしまうことが多いのです。また、遠方については、頻繁に出掛ける訳にもいかず、近年、1~2ヶ所に出掛けられれば「御の字」という状況にあります。
ハツネスミレ
 東京で行われた展示会からの1枚です。この鮮やかな紅色の花と、しっかりした丸い葉はハツネスミレでしょう。撮影画像の前後では、確認目的で名札も写し込むことが常ですが、ついつい、この交配種については大丈夫だと、高を括ってしまいました。実はお気に入りの一つです。栽培数が多い外来種のニオイスミレとニョイスミレから作出されました。この時期から地上茎が伸び続け、大きく変貌していきます。

基本的にアウトドア派ですが、ハツネスミレのように、栽培してみないと分からない性質もあり、少数ながら栽培を継続しています。

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 今年4月に撮影した後、追って整理しようと思っていた個体群です。この自生地には、狭い範囲にタチツボスミレとニオイタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレが同居しているため、関東なのに、ウスゲスミレであろう姿を確認していました。
マルバタチツボスミレ
 同行していた友人に「タチツボスミレ類は交雑種ができやすいと言われている」と説明していました。ここまでに登場した3種と1雑種で、困ったような顔になった様子を見て、その場では、突っ込んだ説明をしませんでしたが、おそらく、この個体群はマルバタチツボスミレです。花は完全に中間的で、葉の先端も指でつまんだような尖り方は少なく、多くは鈍頭という特徴を持っています。

マルバタチツボスミレは稔性を持つことがあり、浸透交雑が生じる結果、同定が難しくなる場合が多く見られます。

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アリアケヒメスミレ
 植物体が大きいヒメスミレがたくさん見られ、観察していく内に、花の色合いが異なるグループがあることに気付きました。よく考えれば、スミレと交雑するなら、圧倒的に数が多いアリアケスミレと交雑しても、なんら不思議ではありません。
アリアケヒメスミレ
 そして、花弁にハリマスミレ風な白っぽさを持つ株に辿り着くに至って、見た目の判断に過ぎませんが、アリアケヒメスミレとして整理することにしました。実は、しばらく歩き回って探索した結果、白っぽい花の方が個体数としては多いことが分かりました。アリアケヒメスミレは栽培品を見たことがあるだけです。この地の個体群は、その栽培品と異なり、やはり、ヒメスミレ寄りの姿をしていました。
アリアケヒメスミレ

ヒメスミレ、スミレ、アリアケスミレは自生環境が似ています。過去、見逃していただけかも知れませんね。

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