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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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 この少し濃いめな紫色で、印象的な菊葉系すみれって、記憶する限り、初めて目にしました。「マツバノジスミレ」という名前だそうです。撮影後にいろいろ調べてみたのですが、決して情報は多くありません。花数が多くて魅力的な姿をしていますね。
マツバノジスミレ
 ノジスミレとヴィオラ・ピンナータ ( Viola pinnata ) の人工交配種との情報を信じてみましたが、一次情報が見つかっていませんので、少し正確性に乏しい部分はあるものと理解してください。残念ながら、過去、この横文字の片親を観察する機会がなかったのですが、アルプス山脈周辺域に自生する複葉型の種とのことでした。写真ではノジスミレにも似ていました。葉の色合いが渋くて好感が持てます。

日中の気温は高いままですが、空の雲の様子が秋めいてきました。意外に忙しい日々が続いておりまして、少しバテ気味です。^^

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に!


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 鈴木進氏の作出により、すみれ園芸化の先駆けとなった「ラインローザ」の名を持つ「ラインローザ・ジャイアントピンク」が出展されていました。昔、栽培したことがあり、数年は維持しつつ、根伏せで株数を増やしたのですが、消えてしまいました。
ラインローザ・ジャイアントピンク
 ミヤマスミレとヤクシマスミレ、そしてナンザンスミレという3種の遺伝子が用いられた交配種だそうです。独特の花色を呈しており、実は2種類のカメラで撮影したのですが、どちらも少しずつ違う色合いで記録されていたのです。色調の調整には少し苦労しました。
 因みに、昨年、葡萄などの農産物保護強化のために改正種苗法が施行されましたが、前世紀、すみれは品種登録さえも稀でした。

「ラインローザ・ブラックベル」が農水省の品種登録DBに登録されていますが、残念ながら、こちらは見たことがありません。

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<参考> 用途別に!


 油断をして、札の文字を写し漏れたのですが、「紅鶴」という文字が記されていたと記憶しています。すると、「エイザンスミレxベニバナナンザンスミレ・紅鶴」でしょう。ただ、残念なことに、この長めの名前は使われないこともあります。1979年の交配で、その後、同系統の組み合わせによる交配は多く存在したでしょうが、それを「紅鶴」風な名称で流通させはしないだろうと、性善説的に期待しています。
エイザンスミレxベニバナナンザンスミレ・紅鶴
 一方、ヒラツカスミレの交配親を広義に理解することがあるようです。つまり、エイザンスミレ、ヒゴスミレ、ナンザンスミレ、ベニバナナンザンスミレ、大陸系の近縁種など、どれを親としてもヒラツカスミレと説明するグループ名的な発想で、それも考え方ですね。ただ、命名に関する国際規約も踏まえて、やはり、命名者の意向は、ある程度尊重された方が気持ち良いと思っています。

この季節は、すみれの展示会などで観察させていただいた展示品や、栽培棚の栽培品などの情報整理をしています。

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<参考> 用途別に!


 一般のすみれについて、関東では、もうオフですので、今後しばらく、栽培品や展示会の記録を再確認する期間に当てています。
 今回のスズキスミレは、前回のフイリキソスミレと少し関連があります。「スミレ x ヒゴスミレ」を両親とする自然交雑種という側面もありますが、フイリキソスミレを作出した鈴木吉五郎氏によって、園芸目的で交配された「人工交配種の草分け的存在」という側面もあるのです。
スズキスミレ
 スズキスミレには白花種があって、園芸流通していたことを覚えています。フイリゲンジスミレには白花変種があり、スミレにも多くの型がありますから、同じ組み合わせでも、多彩な表現型があり得るということなのでしょう。特異な例になりますが、昭和初期の園芸家である鈴木吉五郎氏が作出した、スミレの葉変わり品種であるニシキスミレとの組み合わせは、トミオカスミレと命名されました。

山野草の神様と呼ばれた鈴木吉五郎氏が、キソスミレを無視して命名したというより、まだキソスミレの知名度が低かったようです。

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<参考> 用途別に!


 別の展示会の出典品から、今年3回目の登場となる人工交配種ヤクシマリュウキュウスミレです。名前が微妙なので、改めて説明しますと、両親は「ヤクシマスミレ x リュウキュウシロスミレ」とのことでした。リュウキュウコスミレの方ではありません。
ヤクシマリュウキュウスミレ
 上弁の縁にも紫色が滲むという性質は、展示品でも健在でした。花弁の色は真っ白ではなく、極めて薄めのベージュに見えますね。花の付き具合はとても良くて、個人的に、今年初めて目にした園芸品種ながら、お気に入りの一つになりました。ただ、このすみれの情報は決して多くありません。拙宅の棚では不完全稔性を発揮しましたが、この園芸品種の一般的性質なのか、いろいろ知りたいところです。

すみれ散策で出逢ったすみれたちのお話を中心に記してきましたが、今後は、栽培品や展示会の記録が中心になります。

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<参考> 用途別に!


 今春、ちょっと、扱いに困り、そのままになってしまった「ボーンマス・ジェム('Bournemouth gem')」という札があったすみれです。
 札にはニオイスミレと記載があったのですが、どうも交配種らしいとの情報もあり、改めて調べた結果、やっと正体が判明しました。あは、少し大げさですか(笑)。大輪化した代償に香りが弱くなってしまった『デヴォン・ヴァイオレット』という結果だったのです。
ボーンマス・ジェム
 要するに、これは交配種ガバナー・ヘリックの選別系統、Governor Herrick Type の一つでした。では、ニオイスミレではないことになります。それって、例えば、オクタマスミレをヒナスミレと一方の名前だけで呼んでしまうような状況で感心できませんよね。

 UKの君主にして複数国家の元首であるエリザベス女王の訃報が伝えられました。
気になったのは、事実上の国歌 God Save the Queen が Kingに変わること(低次元・・・)。

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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
エイザンスミレ x ベニバナナンザンスミレ・紅鶴

 昔の展示会で撮影させていただいた写真編もパート14になりました。さて、今回は「紅鶴」と表示されていた展示品ですが、実のところ、少し戸惑っています。この「紅鶴」とは、おそらく「エイザンスミレ x ベニバナナンザンスミレ・紅鶴」のことですよね、きっと(汗;)。
 知っている「エイザンスミレ x ベニバナナンザンスミレ・紅鶴」は、もっと濃い紅色で、シンプルというのか、端正な顔立ちを持ってる印象です。ただ、1979年の交配から既に40年以上が経過しています。安定した形質を維持しているグループも存在するとは思いますが、形質分離してしまったグループが存在することは、当然と言えば当然でしょうね。
 この交配種には稔性があって、長い間、苗だけでなく、種子でも一般流通しています。適切な形質維持のためには選別が必要ですが、それを不特定多数に期待する方が無理筋というモノでしょう。大きく捉えて「ヒラツカスミレ群」という見方もあるようですが、少し大きすぎるかも知れませんね。個人的には「紅鶴系」という系統があるという見方もありかなぁと・・・(再び、汗;)。

 今日は3月11日ですね。5月に目にした石巻周辺の瓦礫の山、打ち上げられた船や通電していない信号機などが脳裏に蘇ります。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ハツネスミレ

 3枚の写真について、それぞれ、補足しておきますね。
 1枚目は、ポット苗を購入後に株分した株の一つで、越冬2年目に当たり、主な茎が木質化しています。どうした訳か、大きな葉の前に、小さな花に似合わない大きな果実が見えていますが、実は、割ってみると空洞でした。こうした空洞状果実があちこちにできて、種子を作ろうという健気な気概が感じられます。

ハツネスミレ

 2枚目は、硬めの茎をカットして茎刺しで増やしている株たちです。水に刺しておけば簡単に発根するだろうと思っていたのですが、存外、時間を要しました。アジサイのようにはいかないようですね。
 最後の3枚目は、4月初旬に撮影した、元気に花を咲かせている頃の姿です。この株は5月半ばまで花を咲かせ続けて、通算、どれだけの花数に至ったのか数え切れない程でした。この交配種は、なかなかユニークかつ魅力的な性質を持っているなぁと思っています。

ハツネスミレ

 * 株分した残り株は、分けたの?という程の大株で、すみれ向けには最大径を持つ鉢に植えています。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ハツネスミレ

 茎刺しを試していたハツネスミレの「その後」です。
 向かって右側、少し疲れてる感じの方が購入した親株です。一方、向かって左側、全体に葉が大きくて元気な方が、茎刺しを試していた子株という訳です。あっという間に親株の大きさに追いついてしまいました。親の様子を見て、背の高い鉢に植えて正解だったようですね。
 この子株に少し遅れて、茎刺しを追加した弟株も大きくなっています(左右の小さめの鉢が弟株たち)。数株ずつ植えているのですが、余り大きくなっていません。タイミングや環境にも影響されるのでしょうが、成長の度合いは別として、茎刺し自体の成功率は100%でした。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ハツネスミレ

 今年、初めての栽培なので未確認ですが、原則として、異節間雑種であるハツネスミレに稔性は期待できないはずです。それで、半月程前、折れてしまった茎をカットして、茎刺しを試していました。爪楊枝の先並みの花芽があったことは認識していたのですが、ここ2~3日でスッと伸びて小さな花が咲いてしまいました。近接撮影して大きく見えていますが、この花、実は直径5mm程度しかありません。
 半月程で発根して、花を咲かせるだけの力を備わったとすれば、なかなか良い成績ではないでしょうか。親株は傘を拡げるように大きく伸長していて、いっぱい茎刺しができる状態ですが、まだ花が咲き続けていますので、もう少しだけ待ってみようと思っているところです。


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<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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