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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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イブキスミレ

 さて、中盤の五番バッターはこれですが、わかりますか?イブキスミレですね。このすみれについても、資料で広島県に分布していることは知っていましたが、実際に出逢うことになるとは・・・、ちょっと驚きました。
 既に朔果ができている写真を選びましたが、最後の花弁が落ちかけているという状況でした。周囲のすみれたちとの相対関係で見ると、どうやら関東甲信越とは「すみれカレンダー」が少しばかり違うようです。でも、前回のヒカゲスミレ(タカオスミレ)も同様ですが、いわゆる隔離分布で飛び地的に見られるのであって、その地方では珍しい種に出逢ったのは重なった偶然です。待っていてくれたような錯覚に少し嬉しくなってしまいました。

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タカオスミレ

 四番バッターはホームラン狙いではなく、意外性でタカオスミレにしました。こんなところで出逢うとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。
 でも、この葉の色ですが、とても渋い焦げ茶色ですね。高尾山のタカオスミレにも色の幅がありますが、もう少し明るめの茶色です。群馬県とか栃木県でも見ていますが、この鉄器の表面ような渋さは格別な気がします。この一角には多彩なすみれが自生していまして、例えば、手前の黄緑色の葉はマルバスミレですよ。この辺では余り多くないと思っていましたので、これもまた意外でした。

タチツボスミレ(山陰型)

 三番バッターには、ちょっと「訳あり」のタチツボスミレを選んでみました。実は、まだ学名が無く、裸名もない状態だというタチツボスミレの仲間です。仕方がないので、タチツボスミレ(山陰型)と説明しておくことにします。
 コタチツボスミレ(山陰型)とした方が理解しやすいと言う方もいらっしゃるかも知れませんが、コタチツボスミレではないことが分かったという事実から、説明上の混乱を回避したいと思うのです。葉の基部が切形か浅い心形で、葉脈が目立たず、花後に匍匐茎が伸びるという特徴があります。
 でも、偉そうに蘊蓄を並べていますが、最近までコタチツボスミレ自体がなかなか手強くて認識できなかったのですから、まぁ進歩したものです。o(^▽^)o

ダイセンキスミレ

 さて、二番バッターには、霊峰大山の名を冠する黄色いすみれを選ぶことにしましょう。これはオオバキスミレの亜種ということになっています。ただ、外見がそっくりであるナエバキスミレは変種と扱われているのですが、勉強不足で良くわかりません。
 比較で考えるしかないのですが、オオバキスミレとナエバキスミレとフチゲオオバキスミレにはハッキリ分かる違いがあります。でも、ダイセンキスミレとナエバキスミレには余り顕著な違いが感じられませんでした。根茎が余り伸びずにキスミレ風に地を這うイメージかと思っていたのですが、そういう個体もある・・・という程度です。平均的なサイズは確かに小さめで、葉の緑色や茎の臙脂色も心持ち薄めかも知れませんね。

ケイリュウタチツボスミレ

 すみれ目的では訪れたことがなかった広島、鳥取を走ってみました。総走行距離697.6Kmでしたが、残念だったのは、岡山をほとんど見ることができなかったことです。(ToT)
 一番バッターにはケイリュウタチツボスミレを選びました。好んで渓流沿いのご覧のような石灰岩の隙間に住みつき、端正な花を咲かせていました。奥の暗いところは川です。この岩は流水に削られて、このような形状になっている訳ですから、ここまで増水するということですね。葉が細いというのは憶測で、実際にそんなことはないそうです。でも、顕著な小型化(菱形化)は認められました。流れに逆らわず抵抗を減らす適応という訳です。

オトメスミレ

 これまで脇役で登場していたオトメスミレを主役に抜擢してみました。十分にフロントを張れるタレント(才能)だと思いますよ!
 ご覧の通り、一見、シロバナタチツボスミレかと思わせる風貌ですが、よく見ますと距が淡紅色だと分かります。
 この自生地を見て感じたことなのですが、植生環境や土の具合、風景を含む雰囲気全体が箱根の乙女峠に良く似ていました。オトメスミレと命名された所以の自生地ですね。でも、オトメスミレは広くどこでも見られるすみれですから、似ているのは単なる偶然に過ぎません。でも、すみれ好きは「ヒナスミレが臭う!」なんて意味不明なことを口して喜ぶ悪癖があるのです。o(^▽^)o

タチツボスミレとオトメスミレ

 撮影していた一角にはタチツボスミレとオトメスミレだけでなく、ニオイタチツボスミレやアカネスミレが身を寄せ合うようにして咲いていました。タチツボスミレとオトメスミレは、衣料品で言えば「色違い」程度の関係で、ともにニオイタチツボスミレとは交雑しやすいそうです。
 なぜ、混血してしまわないのでしょうか。いえいえ、このタチツボスミレは花の中央部が白く抜けていて、ニオイタチツボスミレのDNAがプンプン臭いましたよ(笑)。でも、タチツボスミレとオトメスミレは、これだけ近くに居るというのに、それぞれ自己を主張しているようです。ぎりぎりで自らの姿を維持(保全)しようとしているのかも知れませんね。

アカネスミレとオトメスミレ

 意を決して出掛けた茨城では雨は降らずに済んだのですが、早い時間帯からどんよりと曇って肝を冷やしました。同時に写真撮影にも微妙な影響が出る訳です。
 きっちり三脚を固定すれば被写界深度を確保することはできるのですが、コントラストまでは出し切れません。手前にアカネスミレ、奥にオトメスミレ、カエデの幼木が笠のように掛かっている構図を頭に描いて、じっくりシャッターを押したのですが、出来映えはこんなところです。こういう時には手作りの小道具で対応するのですが、何か良い工夫はないでしょうか。

フモトスミレ

 幾つか遠距離の旅を企画して動いていたものですから、うまく時間調整ができず、天候不順も手伝って、なかなか近中距離に出掛けることができなくなっていました。何とか雨は降らないという予報の土曜日、意を決して出掛けてみました。
 千葉から東京を通り抜けなくて済む茨城を選んで正解でした。時間を大幅に短縮できたのです。そこは、以前、コスミレを見た場所に近く、書籍ではナガバノスミレサイシンやフモトスミレが見られると記載されていた場所です。
 とても嬉しい誤算があり、上記2種の他、タチツボスミレ、エイザンスミレ、アカネスミレ、スミレ、マルバスミレ、ニオイタチツボスミレ、それから、とても可憐なオトメスミレに出逢うことができましたよ。(´ー`)

ナゴウスミレ

 変わったすみればかりを紹介しますと、すみれ展は珍奇種を展示しているのかと誤解されそうですが、決してそんなことはありません。単に「へぇ!」とか、「ほぉ~」とか、「あらら?」と印象に残ったものを紹介してしまうので、こんなことになっています。
 今回も、山野では余り見掛けないハイブリッドのナゴウスミレです。残念ながら、普及している書籍やwebサイトにはほとんど情報がありません。参考まで「写真集日本のすみれ(浜栄助氏)」に埼玉で撮影された写真が掲載されています。
 両親とも白くて丸いすみれですので、ナゴウスミレもすっきりと可愛い感じに見えました。ある資料に「距が白い」と記載されていましたが、展示されていた株は淡い紅色です。どうしても「変化」もしくは「幅」があるのでしょうね。

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