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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ツヤスミレ

 オオタチツボスミレが一面に咲いている海岸沿いのアカマツ林に、妙にメリハリのあるタチツボスミレが咲いていました。花弁が丸くて、距が太くて白いのが気になったのですが、この一帯は交雑種も多いので記念撮影という程度 の気持ちで撮影したのです。でも、なによりも葉の光沢が強いですね。
 これは、典型品とは言えないかも知れませんが、ツヤスミレと呼ばれ、海岸に分布するタチツボスミレの一形態ではないかと思います。微妙な面を持っていますが、品種として扱われるもので、テリハタチツボスミレとは異なります 。

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ヴィオラ・アーボレッセンス

 ご覧のような不思議な風体のすみれ、ヴィオラ・アーボレッセンスを観察できて、へぇ~と感心してしまいました。すみれの展示会で撮影させていただいたのですが、このサイトでは3種目の木本スミレになります。タイトルはオーソン・ウェルズ主演の映画をパクったのですが・・・。(´`;)
 ヴィオラ・アーボレッセンスという読み方は展示会の説明書の記載に従っています。横文字の情報源から何とか調べてみましたら、珍しいことに欧州産の木本スミレとのことです。それも独特の気候環境で知られる地中海沿岸で見られる唯一の木本スミレだそうですよ。興味津々な姿をしていますね。

マルバタチツボスミレ

 すみれ好きさんなら、おそらく何度も出逢っているのではないでしょうか。両親がタチツボスミレとニオイタチツボスミレですから、とても良く見掛ける自然交雑種のマルバタチツボスミレですね。
 タチツボスミレの方は余り生育環境を選びませんが、ニオイタチツボスミレの方が明るく開けた環境を好むので、そんな場所で見掛けます。花も葉も出現形態にはとても幅があります。この個体の葉は「丸葉」という名に反して葉先が摘んだように尖っていますね。これはタチツボスミレの典型的な特徴と言われます。そんなこんなで同定に躊躇してしまうことが多いのですが、両親と揃って咲いていると判断しやすいようです。

マキノスミレかな?

 房総半島としては珍しいすみれの話、続編です。観察が大事という思いから、週間予報で雨は降らないとされた数少ない一日を利用して、もう一度自生地を訪ねてみました。前回は咲き始めたばかりだったので、別の時期にもう一度観察しないといけないと思っていたのです。
 シハイスミレとマキノスミレは兄弟分ですが、幾つか見た目の相違点がありますね。何しろ、見た目でしか判断できませんが、勝手に、最重要ポイントを葉の立ち上がり方だと思っています。そして、今回の観察対象は「ほぼ垂直に立ち上がってから斜めに下がる独特なスタイル」が大勢を占めていたのです。

イソスミレ

 古い呼び方で地図を見ると、越前・加賀・能登・越中・越後と並んでいて、「越の国」が素直に並んでいないような・・・。でも、更に古い時代には、加賀と能登は越前に含まれていたのだそうです。
 背景が青い海と空ですから、それだけで正体が判ってしまいそうなイソスミレが咲き始めていました。外見的にはオオタチツボスミレに良く似ています。両者を比べると、その微妙な違いは機能に起因していると感じませんか。つまり、葉が厚くて光沢があるから海岸性の環境に適応でき、根が長いから水分を確保でき、寿命が長いから大株になることができるといった意味です。二つのすみれは同じ祖先を持っているような気がしてきました。

オオタチツボスミレ

 まだ桜が蕾だった地域をパスして図らずも時間に余裕が生まれましたので、越中と呼び始めて良いであろう地域まで足を伸ばしますと、早速、オオタチツボスミレの群落が迎えてくれました。日本海側や東北地方では普通に見掛ける大輪のすみれです。
 急に気温が上がったのか、まだ低い草丈のままで一斉に花を咲かせていましたが、嬉しくなる鮮やかさでした。一般には、ここの花たちより淡いものが多いように思います。芽生えたばかりの青々とした草の芽たちとのコントラストが鮮やかさを際だたせているのかも知れません。

シハイスミレかな?

 これは何に見えますか?ちょっと迷いながらシハイスミレの可能性が高いかも?と思っています。大分のシハイスミレは葉の表面がツヤツヤしていて、広島のものは葉先が少し尖り気味、つまり、かなり変異がある種なのですね。ところが問題は、ここが房総半島だということです。最近まで記録されていませんでした。
 実はマキノスミレが自生しているという情報から辿り着きました。その写真を見る限りではマキノスミレかと思ったのですが、自生地で多くの個体を見た感想としてはシハイスミレの線が濃いかなぁと思っています。ただ、きちんとした確認が行われ、千葉県の「最重要保護植物」とされているそうですので、もう少し観察を重ねるべきでしょうね。

マキノスミレ

 ナガハシスミレの群落の側でマキノスミレが背伸びをしていました(笑)。このすみれとの出逢いはいつも唐突です。今回も想定外の嬉しい驚きでした。
 この個体は、最初に出逢った場所より少し奥まった山裾で撮影したものです。マキノスミレは一般に大きな群落を作らず、「あっ、ここにも、あそこにも」とぽつりぽつり咲いていることが多いように思います。そういう意味で、ここは比較的多くの個体が密に自生している方なのかも知れませんね。光沢のある濃緑色の葉が細長くて、多くは垂直に立ち上がり、裏面はシハイスミレより薄めの紫色です。典型品で良かったなぁと、つくづく思います。o(^▽^)o

ナガハシスミレ

 引き続き、ナガハシスミレのお話です。最近は注目種を設定して行動するのですが、今年はこの特徴的なすみれを念頭に置いていました。早速、たくさんの株に出逢うことができて嬉しいのですが、実のところ、まだ開花には時期が早いのではないかと思っておりました。(^.^)
 この旅で最初に出逢ったすみれです。想像してみて下さい。きっと歓声を上げていたことでしょう。その上、これまでに見たことがない数の群落でした。
 関東で終わりかけていた桜(ソメイヨシノ)が、この地域ではまだ一分咲き。後でまだ咲き出していないアオイスミレの葉を見ました。ここでは相対的に花期の早い種なのかも知れません。

ナガハシスミレ

 こんなすみれが咲いている地域を走り回ってきました。鹿児島のお話も、神奈川のすみれ展のお話も終わっていないのですが、最終日には別のすみれ展も拝見してきました。お話があっちこっちと飛んでしまいますが、軽い気持ちで読み流して下さいませ。
 この距の長いすみれは、お判りの通り、テングスミレことナガハシスミレですね。これまでに自生地で出逢った個体は距が白いものが圧倒的に多いのですが、ここの個体も同じイメージでした。典型品に近いものではないでしょうか。ただ、花茎の赤味が妙に強いのが印象的でした。

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