趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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なかなか魅惑的な組み合わせの両親を持つハイブリッドはキクバワカミヤスミレという名前をもらいました。その両親とはヒゴスミレとマルバスミレです。
長野県や群馬県など、両親が多く自生する地域で稀に見られるようです。一方、エイザンスミレが片親ですとワカミヤスミレと呼ばれ、頭のキクバ(菊葉)がなくなってしまいます。でも、葉が菊に似ていることは変わらないのですよ。両者の写真を並べて見る機会があったのですが、キクバワカミヤスミレの方が少し花が白っぽいことと、葉の切れ込みが強いという程度の違いです。
ところで、「菊葉ワカミヤスミレ」という名称で流通する園芸品種の中には稔性がある系統があるのかも知れません。情報が少なくて四苦八苦です。でも、ハイブリッドは奥が深いですね。
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特徴的な距が目立ち、濃紫色の小柄な花を咲かせるヒメスミレです。アスファルトの隙間などから可憐な花を持ち上げる身近なすみれです。ただ、この鉢には「東日本タイプ」という注釈がありました。はて、東日本ですか・・・?
一部に東日本で見られる個体の方が小さめだという情報があることはありますが、この個体はそれ程小さくありません。逆に九州の個体が関東と比べて大きいでしょうか。見た限りですが、特にそんなふうにも感じられません。どの部分が「東日本タイプ」なのでしょうね。
因みに、更に西の台湾まで含めて比較してみますと、少し大きめのヒメスミレが自生しており、「小菫菜」と呼ばれているようです。
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ほぼ日本中で見ることができるすみれの一つ、アリアケスミレです。ところが、自生域は広いにも拘わらず、どこでもお馴染みという訳にはいかなくて、見掛ける頻度は低いすみれではないでしょうか。広く薄く分布しているのかも知れません。
海外の分布域にオーストラリアが含まれています。オーストラリアに自生するすみれは4種のみだそうですが、その一つがアリアケスミレという訳ですから貴重な存在ですね。花色の変化がおもしろくて、多くは写真のように全体的に白い花ですが、濃いめの紅紫色が浸み出すように見える花もあって、なかなかに素敵なのです。
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この春に鹿児島で出逢ったアツバスミレはスミレの変種ですが、この華やかな花を咲かせているのは、そのアツバスミレの品種として扱われているものです。実態としては園芸品種と考えた方が現実的でしょうね。種苗会社などからは主に「二色(咲き)アツバスミレ」という名前で流通しています。とても丈夫で、時折、街角で群生しているのを見掛けることがあります。
上弁がくっきりと白くて綺麗な個体があり、そちらの方が「二色咲き」と呼ぶに相応しいかも知れません。この写真のような配色なら、日本海側に咲く海岸性のアナマスミレにも見られ、一部に「パンダ咲き」などという呼び方もあるようでした。
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良く見掛ける外来の園芸種で、お馴染みのヴィオラ・ソロリア(プリセアナ)ですね。昔、すみれを栽培してみようかと思い立って花屋さんを捜し回った頃に買うことができた園芸品種の一つです。今も少しは栽培しているのですが、購入した株の子孫がまだ遺伝子を繋いでいるのです。プランターに植え込んだだけなのですが、厭地(いやち)の素振りも見せずに咲き続けているところがスゴイですね。
育てやすさ、繁殖力ならピカ一の系統ですから、環境の良い場所にタネが飛んでしまったら、一面にはびこってしまうかも知れません。今年もあちこちの野山でソロリアの仲間たちが元気に咲き誇っているのを見ました。嬉しいような、困ったような・・・。
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この春に鹿児島の自生地を訪ねたツクシスミレの亜種とされ、とても良く似た外観を持つヤマツクシスミレです。ツクシスミレと見比べて、すぐに分かる違いは花色が多少濃いめであることと、花茎に粗い毛が目立つこと程度でしょうか。今年も出展されていて嬉しい、私のお気に入りです。
この仲間は東南アジアに数種が知られているだけの小さなグループです。数少ない情報源が正しければですが、染色体数についてツクシスミレは2n=26という特徴的な値で、一方のヤマツクシスミレは2n=74という大きい値を示して差異があります。一般に亜種は環境的隔絶などによって生じる訳ですが、両者は東南アジアの隣接地域に自生するので何か違和感がありますね。
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すみれの展示会では、外来の園芸種などの鉢も並んでいます。これはお馴染みのヴィオラ・ソロリア(フレックルズ)ですね。白地の花弁に紫色の絵の具を霧状にして吹き掛けたような斑がチャームポイントです。小学校の図画工作の時間に、水彩絵の具で吹き掛けをやった記憶が甦ります。
斑点の大きさや密度には個体差が出ますが、概ね、上品なイメージを醸し出してくれます。このような模様を「吹っかけ絞り」と呼ぶようです。朝顔や椿、マラコイデスなどの園芸種で稀に見掛けました。他のすみれにも似た柄の花が咲くものがあるでしょうか。もし、あるようならば、フレックルズと並べて眺めてみたいものですね。
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実際に山で見つけたことがあるキリガミネスミレという交雑種です。両親のスミレとシロスミレは外見的に良く似ていて、遠目には花の色が濃紫色か乳白色かの違いに見えます。自生地で探索している時、葉や全体の姿では分かりませんので、判断ポイントは花の様子に集約されることになるのでしょうね。
山で見つけた個体は地味な花が一つ二つというパターンでした。シロスミレは一般に花が少なめですから、ポツリと咲く姿の方が自然なのかも知れないと思っていたのですが、後に「けっこう花付きが良いようだ」という話を知ることになります。展示会の個体はなかなか派手な紋様の花をたくさん咲かせています。このような花が高原に咲いていたら、楽しいのですけれども目立ってしようがないでしょう。
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カスガスミレに続き、スミレを片親とする交雑種ですが、無茎種同士の組み合わせであり、同時期に似た環境で咲いているので「想定の範囲」と言われそうなヒメスミレとの交雑種です。ヘイリンジスミレと名付けられました。両親は良く似ているのですが、スミレの顔にヒメスミレの特徴である白い距が覗く姿を見ると、なるほどなぁ!と思ってしまいますね。
資料によると、埼玉県岩槻市にある平林寺で見い出されたとされます。コモロスミレは発見地である海応院で今も見られるそうですが、これは例外であって、いつも見られる訳ではないのでしょう。でも、一般にお寺の境内であれば見られる可能性は高そうな気がします。ただ、見て判別できるか否かは別問題ですね。
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余りに見事なキバナノコマノツメでしたので、おまけの続編です。高山にある草原では、夏の一時に花を咲かせて子孫を残す植物たちが一斉に輝き始めます。このような場所を登山者たちは「お花畑」と呼ぶのですね。
ここでも多くの高山植物が花を咲かせていました。ご覧のコイワカガミの他にもチングルマ、シナノキンバイ、コバイケイソウ、ミヤマクロユリなどが一面に咲いている光景は確かに「お花畑」そのものでした。また出掛けてみたいと思っています。蛇足になるのですが、実は、別のすみれがもう一種自生していることを当日知ったのです。予定外かつ情報不足で、その日は無理をせず、楽しみが増えたと思いながら帰路につきました。
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