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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ヒゴスミレ

 この淑やかな薄紅色のすみれは何者でしょうか。展示札に依りますと、(例によって俗称ですが)ウスベニヒゴスミレとあります。「え~、これがヒゴスミレなのかぁ!」と感嘆の声を上げてしまいそうになりました。確かにヒゴスミレには、花弁に滲むような紅色が入るものがあり、実際に肥後(熊本)で自生品を観察したことがあります。でも、これはなかなかの逸品ですね。以前、ここで展示されていた紅色系のヒゴスミレとも少し違う印象です。その時の個体は真綿のような地色の上に、もっと華やかな紅色が乗っていました。その花にもハッとさせられましたが、この花は優れて佳色だと感じます。

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アリアケスミレ

 神奈川で開催された展示会の話が33回目に至っていますが、もう一度じっくり観察して情報を整理するだけでも勉強になりますね。新たに知得する情報は勿論、思い違いを発見したり、複合的に再確認が進む感じが気持ち良くて、もう一歩すみれたちが身近な存在になったような気がします。
 さて、今回のアリアケスミレは頬が紅色に染まっています。とても可愛いこともあり、ベニバナアリアケスミレという俗名が記載されていましたが、庭のプランターで育てていた中からソックリの花が出た経験もあり、特別なタイプではないと思っています。

ニシキスミレ

 スミレの多彩な変化を見ることができました。その変化が誰の目にも明確で、古い時代から栽培されているものには和名が付いていることがほとんどです。葉に黄色と淡赤色、部分的に白色の斑が入るニシキスミレは典型例でしょう。ある資料には江戸時代から栽培されていると記載されていますが、信頼できる情報なのか分かりません。いづれにしても、この形質は遺伝的に安定していて、交配しても発現するようですから劣性形質ではないようですね。近くで見ると美しい斑なのですが、花とセットするとキリッとしないイメージを醸し出してしまいます。なかなかうまくはいかないものです。

スミレ(紅花系)

 白花系のスミレの話が続きましたね。せっかくですので、この流れで紅花系のスミレも紹介しておきましょう。やはり、展示札にはベニバナスミレという俗称が記載されていましたが、この表現も誤解が生じますのでお奨めすべきではないのでしょうね。花弁がふっくらした優良株です。小豆色と呼ばれる色合いに近いかも知れません。もう少し鮮やかな赤味を持つ花を野山でも比較的多く見掛けますので、色としては「普通」の範疇でしょうか。
 シロバナスミレという表現を使う方がアカバナスミレと使ってしまうこともあるようですが、九州北部に自生するエイザンスミレに似た印象を持つ赤味の強いすみれを指す時と同じになってしまいます。ここはスミレ(赤花系)とでも記載しておきましょう。

スミレ(白変種)

 黄緑色の花茎に真っ白な花が咲いています。とても魅力的な花ですね。これはスミレの白変種ですからシロカネスミレと違って純白で、野山でも時々見られます。
 展示札にはシロバナスミレと記載されていました。そのような俗称で呼ばれることも確かにありますが、高原に咲くシロスミレや白っぽいアリアケスミレも全く同じ俗称で呼ばれることがありますので、お奨めできる表現ではないように思いますね。白変種という言葉は植物学用語で堅苦しいので、スミレ(純白)などと表現するのは如何でしょう。これなら、紫条が見られるシロスミレやアリアケスミレと混同されることは少ないかも知れません。

シロカネスミレ

 大人しいイメージで淡い白系の花を咲かせているのはシロカネスミレ(スミレの品種)です。以前にも、この展示会で見せていただいたのですが、相変わらず花弁がとても細いですね。園芸店や他の展示会では普通のスミレ並みの花も見ているのですが・・・。
 幾つかの資料を再読すると確かに花弁は細めと書いてありますが、多くの写真を見る限り、ここの個体はやはり細過ぎるようです(笑)。もしかしたら、細いというよりも長いのかも知れませんね。それから、白花というより、(ご覧の通り)細かい紫条がシッカリ入った白っぽい花と表現した方が相応しそうです。

ゲンジスミレ

 こんなふうに鉢で咲かせることができるものなのでしょうか。驚いてしまうのですが、今回登場しているのは、なんとゲンジスミレです。
 母種のフイリゲンジスミレは栽培しようとすると気難しさを発揮しますが、ゲンジスミレも似たようなものではないかと思います。育てたことはありません。自生品はポツリポツリと離れて咲くことが多いのですが、一方で繁殖力は強い方なのだそうです。鉢を放置すると思いもよらず場所から芽が出て来るという話も聞いたことがあります。いづれにしても、写真のように大量のこんもりとした花を一気に咲かせる技術は「素晴らしい」の一語に尽きますね。
 今日は2008.09.11、「9.11」という響きには心がとても沈んでしまいます。TV放映された悲劇だったから?確かに、もっと悲惨な出来事は少なくありませんが、余りにリアルだったからでしょうか。つくづく思い知るのは平和こそが何よりも大事だということです。

アマミスミレ

 唇弁に入る赤味の強い紫条が自慢げに見えるアマミスミレがたくさんの花茎を上げていました。とても小さい花を持つグループのすみれですが、花の訴求力というか、印象が鮮明で魅惑的ですね。
 鹿児島県の奄美大島だけに自生するという情報が発信されることもありますが、沖縄本島の北側、つまり、やんばるの森にもひっそりと自生しているようです。どちらも個体数が減少しており、絶滅が懸念される種になってしまいましたが、適した環境では苔のように一面に株を拡げる性質のすみれですね。できるだけ早い時期に逢いに行きたいところなのですが・・・。

コモロスミレ(白花系)

 今回登場したのは、植物全体としてもユニークな存在であるコモロスミレです。ご覧の通りの重弁咲き、いわゆる八重咲きになるスミレの品種ですね。通常、花は紫色ですが、園芸品種として白花系(濃い紫条が入る)や赤花系(全体に赤味が強い)も流通しているようです。
 ユニークというのは、スミレ属のような左右相称花で重弁となる例は余り多くないという点で、加えて、それでも種子繁殖できるという特徴が2点目になります。一般に重弁咲きは雄しべや雌しべが花弁化して起きる現象ですから、同時に生殖機能を失ってしまうのが普通です。ここで、スミレは閉鎖花で純系の種子を作る性質があることを思い出して下さい。閉鎖花による自家繁殖においては花弁化云々は無意味なのですね。

アソヒカゲスミレ

 かなり中途半端な写真で申し訳ないのですが、太い距を持って黄緑色を帯びた白い花、柔らかい微毛を帯びた茶褐色の葉となるとタカオスミレ言いたいところです。実は、じっくり見ないと分かり難いのですが、葉の形が瓢箪か鉾(矛)に似ているアソヒカゲスミレです。
 阿蘇近辺の限られた地域で限定的に見られる変種というのが一般認識ですが、「原色日本のスミレ」の浜栄助氏は1976年に「アソヒカゲスミレ広島県に産す」というリポートを発表しています。そして、その場所ですが、どうやら昨年の春にタカオスミレに出逢ったエリアのようです。知っていれば、もう少し丹念に探すところでした。事前調査はとても大事だということですね。

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