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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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スミレ

 懸賞で宿泊券が当たったホテルは、日向灘に面した町にあって、感じの良いホテルマンばかりでした。ここから、縦に長い宮崎県を鹿児島県近くまで南下していくことになります。
 さすが南国は温かいなぁと思いながら、気まぐれに横道に入りこむと、路傍にスミレが並んで咲いていました。華やかですね。見事な大株を中央に配して記念撮影をしていると「何をしてるの?」と声が掛かります。反対側で畑仕事をしていた野良着のおかぁさんです。「すみれを撮影してるんですよ」と答えると、へぇ~!と興味ありげなご様子。聞けば、昨今は20℃を超える陽気で嬉しい半面、元来であれば菜種梅雨が降って田植えをする頃。宮崎は昨年来の雨不足なのだとか。
 確かに気温が高いのに、すみれの種類も個体数も少ないと感じていました。明るくて乾燥した土壌が好きな種たちばかりが目につきます。やはり、山も畑も乾いているのですね。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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アソヒカゲスミレ

 多くの方のご厚意と、ホテルの宿泊券が懸賞に当たるという偶発的な好運に導かれて、またも南九州に来てしまいました。今回は熊本から宮崎ルートを辿ってみたのですが、関東と同様に春が遅くて、植物たちはまだ寝ぼけ顔です。このアソヒカゲスミレにもなんとか蕾が見えていますが、開花にはまだ時間が必要という姿でした。
 特徴のある葉ですが、まだらに焦げ茶の色が着いていて、瓢箪型というより軍配型です。全体としては、まだ色が緑だったり、形が卵型だったりする個体がほとんどでした。変色と変形というステップを経て、あの特徴的な葉になるのですね。考えてみれば、花は馴染みのヒカゲスミレと同様ですから、この時期の葉を観察できたことを幸運とみなすこともできそうです。ご案内いただき、説明まで聞かせていただきました。ありがとうございます。


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ベニバナナンザンスミレ

 展示会で菫の鉢がたくさん並んでいても、このベニバナナンザンスミレは確実に人目を惹きます。交雑種系統も稔性があって、ベニバナナンザンスミレ・タイプみたいなグループができていると見るべきでしょうか。なかでも紅紫色の強い型に人気があるように思います。
 さて、長く続けた「展示会の花」ですが、これで今シーズン予定分は終わりです。実際の展示会が始まっていますので、しばらくお休みにして、また秋口から今年撮影分を加えて再開させて下さい。あちこちで花の便りが聞こえてきました。まだ少し早目かなと思いながら、あるご縁を得て、明日から南へ取材旅行に出掛けることにしました。多くの場合、なんとか自力で情報を集めて自生地を訪ね歩くのですが、一方で、折々、皆さんにご教示、ご協力をいただいてすみれの観察を続けてきたというご縁も少なくありません。深く感謝しながら大事にしていきたいと思っています。


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アオイスミレ

 この時期、裏高尾から入る林道はアオイスミレの天下です。花の色としては淡青紫色が多いのですが、稀に全体が乳白色の個体が見られます。写真の個体は、花びらの縁に向かって極めて薄い青紫色が水ににじむような入り方をしていますね。それから、どことなく、うつむき加減で元気がなさそうに見えるかも知れませんが、アオイスミレはこれで普通です(笑)。
 友人情報によりますと、既に花が見られるようになって最低でも半月が経過しようとしています。多少、花期の幅を考慮しても、そろそろ花が少なくなってくる頃でしょう。芽も出ていなかったタカオスミレ、陽だまりでちらっと目についたエイザンスミレなどの主力が本格登場して、花が充実して来るには最低でも1週間程度の時間を要する感じがしました。


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ヒメスミレ

 この写真をご覧になった段階で「ははん!」と納得された方は裏高尾の「すみれ通」らしいですよ(笑)。半分冗談、もう半分本気で、高尾の「石垣んとこにあるヒメスミレ」と表現したら、多くの方がピンと来るのではないでしょうか。
 最近の書籍でも紹介されていて、山田隆彦氏の「スミレハンドブック」に登場しています。もう有名かつ人気者ですねぇ。「高尾山3.19」と補足されているのですが、これは日付でしょう。おそらく、2006年の撮影ではないかなと思っています。なぜなら、その年の3月18日、つまり前日に、ほぼ同じと思われる株をほぼ同じ位置から撮影していました。今年については、まだまだ花数も少なかったのですが、この年はとても豊富で可愛らしく咲いていたのを記憶しています。同じ状況でも、その年の自然環境などによって大きく左右されるのですから、やはり一期一会を意識する気持ちが大事ですよね。


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ノジスミレ

 毎年、律義に同じ畑で花を咲かせるノジスミレも、まだ花芽が出たばかりの寝ぼけ顔でした。砂利混じりですが、太陽が良く当たって乾き気味、そんな畑の端っこが大好きという様子です。
 この自生地の個体は、葉の先端が丸くて尖っていません。ある資料で「葉は楕円状披針形、先端が細くなって尖る」という記述があるのに気が付き、改めて自分が撮影した個体も含めて見直してみましたところ、確かに丸いものと尖るものの両方があると分かりました。最初に目にした型、調べた資料がもたらす印象はとても強く、異なる型を目にしたとしても、頭に張り付いた印象を消すまでに至らない、そんなことでしょうね。観察の回数を重ねることはとても大事なことですが、一方で観察に慣れてしまって、気付かずに見過ごしてしまうこともありそうです。これは意識して避けなければいけないなと、つくづく思いました。


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シロバナツクシコスミレ

 高尾山に行って来ました。1週間前に出かけた友人から、限られたすみれしか見られないと連絡があったのですが、この日も余り進展しておらず、山道はアオイスミレばかりです。一方、下のバス通りにはノジスミレやコスミレ、ヒメスミレが咲いていました。この道の石垣などの方が陽光を確保しやすいという事情があるのです。
 高尾「通」諸氏の話によると例年に比べ2週間の遅れだとか。早々に判断して上の方まで登ってみることにしました。なぜ、上なのか。実は頂上付近に麓よりも早く花を咲かせる一角があるのです。太陽が差し込む角度が重要なのでしょうね。そこにはシロバナツクシコスミレがまるでブーケのように白い花を咲かせていました。すぐ横に多数の葉に囲まれて薄紫色の花が咲いていましたが、可能であれば後日再度調べてみようと思います。手前にはエイザンスミレが蕾を膨らませていて、まさに三つ巴状態でした。


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ツクシスミレ

 このツクシスミレの可愛らしい花を見ていると、やはり鹿児島で探し当てた最初の花を思い出してしまいます。それまでに葉だけの株を幾つか見かけたのですが、まだ花が見られません。少し早かったかなぁと、諦めかけた頃、なんとなく車を止めた町はずれの路傍に最初の花は咲いていたのでした(ここでポップなBGM!)。正直なところ、なぜ、あそこで車を止めたのか全く分かりません。すみれの匂いがするとか、ヤマ勘の世界ですね。その3日後に、多くの株が見られる坂道を探し当てて、にこにこしながら帰路に就きました。
 鹿児島だから繁殖できるのかというと、東京の植物園でも得意顔で一面に茎を伸ばしています。では、どうして自生地が限定的なのでしょうか。長い長い時間の積み重ねの結果として、関東辺りまで自生地を拡げていてもおかしくないような気がするのですが。


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ヤエヤマスミレ

 1枚目はヤエヤマスミレの葉です。マウスを画像上に移動しますと、(一般のブラウザでは)イリオモテスミレと並んだ写真に切り替わります。多くの場合、葉の基部はえぐれているのですが、逆に張り出して菱形風なのですから、すみれとしては変わりものの類いでしょうか。ケイリュウタチツボスミレでも、ここまで張り出している個体は少ないと思います。
 一方、イリオモテスミレは基部が真っすぐな切形か、少しえぐれた弓なりです。観察した限り、多くの方がおっしゃる通り、他の相違点は見当たりません。この程度の差異で区別すべきかと議論になる意味がわかりますね。まぁ、品種ですからね!考え方として、若干の色相の違いや毛の量の多寡に比べれば菱形の葉は珍しい訳で、区別のポイントと見なしても不自然ではない、ぐらいに押さえては如何でしょうか。


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アオイスミレ

 地震、それに伴ういろいろなことがありましたけれど、少しずつ少しずつ落ち着いていかなくてはいけないのでしょうね。個人的には町内会のお仕事もなんとか治まり、ガソリンを確保して出かけてみました。この春は気温が低めですが、例年より極端に遅れることなくアオイスミレやタチツボスミレが咲き出していました。
 ちょっと、花びらが波打っているのはアオイスミレです。それほど縦長でもなく、ミッキーマウス耳でもなく、柱頭の先が折れてもいませんが、確かに「アオイスミレですってば!」と一生懸命に主張していました。手前に見えている葉には毛が密生していて丸いので、信じてやって下さい(笑)。意地になって早く咲き出したいところなのでしょうが、この自生地ではいつもタチツボスミレが先んじて花を咲かせ、早咲きすみれの面目丸つぶれです。


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