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いろいろな名前で園芸流通しているヴィオラ・リヴィニアナにも、独特な色合いの立派な果実ができました。『銅葉すみれ』などという和名というか、流通名もあるのですが、確かに銅の表面のような色合いですね。葉、萼、花などは同源だそうですので、色素の構成要素はほぼ同じなのでしょう。ところで、この種には『雅すみれ』という流通名もよく見掛けます。おかげさまで、まるで国内種のような印象ですが、分布の中心は欧州です。 |
<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています
<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂 スミレハンドブック
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この春に購入したヴィオラ・ソロリア(八重咲き)が景気良く繁茂してしまいましたので、株分けを試みました。この系統は日本すみれ研究会の女性会員宅で枝変わり的に生まれたもので、稔性はありません。その会員さんから、茎挿しで増やすことができると教えてもらっていました。今回は株分けが適切と判断して、大きく3鉢に分けてみました。試みは成功。夏の暑さで参らないように育てられれば、来春、楽しい光景が見られそうです。 |
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スミレサイシンにも立派な果実ができていました。赤茶褐色で飯店があり、とても大きいものです。果実の長さは20mm、幅は10mmに至らんとするサイズです。幾つかできた果実は花茎が丸まって下を向き、地面に密着していました。でも、さく(草冠に朔)果の特徴である「炸裂」が起こる時期には再び立ち上がるのです。最終的には、普通に上を向いて心皮(果皮)が裂開すると、内側には淡い象牙色の大きい種子が詰まっていました。 |
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ニシキスミレ(都吹雪)に立派な果実がたくさんできました。その模様は、ご覧の通り。葉だけでなく、萼や果実も都吹雪なのですね(笑)。ただ、迂闊だったと思うことがあります。花が咲いている頃には、花にばかり目が行って、萼の模様まできちんと観察できていなかったということですね。観察する目を鍛えないといけないのだと痛感します。因みに、果皮の内側にある種子は普通の茶褐色でした。 |
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今年、注目しているのは、緑色の葉に戻ってしまったフイリハグロスミレです。まぁ、ヒカゲスミレと説明した方が早そうですね。比較的に大きくてしっかりした果実です。途中でポッキリと折れている花茎も見られる通り、既に種子を収穫していますので、来春、種子を蒔こうと思っています。春の葉が緑から焦茶色、黒褐色と変化して、また緑色に戻る過程を観察できる可能性がありますね。 |
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花の時季が終わり、真夏を迎えるまで開放花、閉鎖花由来を問わず、果実が上がる時期です。こちらは、交雑種なのに大きな果実を付けるキクバノジスミレ・春爛漫 です。 |
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暑いぐらいの気候の方が調子が良いヒバントゥス・コミュニスです。敢えて種子を管理しなくても、勝手に種子がこぼれて発芽します。その苗を晩秋に拾って室内で育てます。それで、ずっと維持できていますので、育てる苦労は特に感じていません。何年か前のことですが、種子が一夏累計で1,000粒程度収穫できたことがあります。その後、そこまでの数で種子ができることはないようです。豊作の理由は何だったのでしょうか。 |
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今年二度目の登場になります。小さくて淡いクリームイエローの花を咲かせているのはヴィオラ・アルベンシスです。手前の別種の葉と比較すると、花がとても小さいことが分かりますね。 |
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栽培品も含めて、平地で花はもう終わり!というところですが、四季咲きとされるヤエヤマヤクシマスミレは4月の頃より花が増えて、ご覧の通り。果実はできませんので、しおれた花柄を引っこ抜きます。でも、次々に新しい花芽が上がって来るのです。真夏には休止するのだろうと推察しますが、気温が下がり始めると、また花を咲かせ始めるとのこと。実際に育ててみて、これはスゴイと思いました。ところで、いつ株分けをしたら良いのでしょうか。 |
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多彩なフモトスミレについて、過去に取り上げた個体も含めて再度見比べてみたのですが、長くなりましたので、この辺りで終わっておこうと思います。印象の幅がこれだけ広い種は珍しいと思っています。近縁種との境界線が怪しかったり、もしかしたら自然交雑種ではないかというケースもあるのでしょう。ただ、基本的に発現形の幅が広いので、基準というか軸が定まりません。結果として「これもフモトスミレなのだろうか?!」で終わってしまいます。観察回数をもっともっと増やして、目を肥やしていくしかないのでしょうね。 |
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