忍者ブログ
趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
<< 2025 / 09 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
[36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46]
アカネスミレ

 今年初のアカネスミレです。高尾山の話が長引き、登場が遅れましたが、3月末に観察していました。
 思惑では高尾山周辺でも、品種のオカスミレを観察できるつもりでいたのですが、目を凝らして探したものの、見つけ出すことができなかったのです。

アカネスミレ

 こちらのアカネスミレは、植物体全体に微毛が見られて、長めの距の様子なども総合して、典型品に近いのではないかなぁと思っています。
 花弁の色合いが赤紫の写真と青紫の写真があるように見えますが、実際には大きな差ではありません。この色の系統は太陽光の受け具体等に影響されやすい傾向があると同時に、マゼンタ系やエメラルドグリーンはデジタルカメラ泣かせという側面を持っています。

アカネスミレ

 少し時間に追われながら、それでも、すみれたちを見かける度にへばりついて撮影していました。^^


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
PR
スミレ

 長く続けてしまいました高尾山のすみれのお話は、一応、今回で終わりにさせていただこうと思います。
 一時間に一本しかないバスに乗れず、駅から徒歩になった往路で見かけた風景です。石垣の隙間に咲くスミレですね。こんな植物たちのおかげで、長い距離もあまり苦痛になりませんでした(復路は、かなりキツかったのですが…)。

スミレ

 この辺では石垣のヒメスミレが有名になっていましたが、すみれたちが石垣の下部ではなく、途中から生える不思議について、小学校低学年向けの「スミレとアリ」という書籍に説明されていたと記憶しています。
 答ですが、スミレ属の多くが「蟻散布植物」という性質を持っていることでした。補足すれば、アリが種子に付着するエライオソームという栄養価のある物質を利用しようと巣へ運び、不要になると、周辺にポイっと捨ててしまうのです。少しでも種子を遠くへ運んでもらう戦略なのでした。

スミレ

 また、新型コロナの新規感染者が増えてしまい、残念ながら不用意に動けませんね。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
タチツボスミレ

 こちらも、頂上に至る途中で撮影したタチツボスミレですから、軽く赤みを帯びた色合いになっていますが、実際に、肉眼で見える様子には近い景色なので、ご了承を!
 高尾山のタチツボスミレは全体に丸っぽくて、花序の中央部分が白く抜けていることが多いように思います。近縁種であるニオイタチツボスミレと交雑したマルバタチツボスミレの特徴を持っている、そんな印象を持っている方が多いのではないでしょうか。

タチツボスミレ

 もちろん、これらはタチツボスミレに違いありませんが、タチツボスミレ類は交雑種に稔性があるケースが多いので、結果的に浸透交雑しやすいグループと言われます。外見的に分かりやすく特徴が出ているということかも。
 春早い時期に気温が上がって、慌てて開花したという風情ですから、まだ、茎が立ち上げっていません。その状況で、もう果実が膨らみ始めていて、今年を象徴していますね。

タチツボスミレ

 もう街路ではハナミズキが咲き出し、公園の藤棚が紫色を帯びています。早すぎる!

タチツボスミレ

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ナガバノスミレサイシン

 繰り返しになりますが、白っぽい個体がとても多く見られたナガバノスミレサイシンです。でも、過去には、そこまで極端ではなかったような気がするのですが…。
 黙々と歩いて、ほぼ山頂近くまでやってきたところ、淡い青紫の個体群が目に入ってきて、なんだか、安心しました。実は、もう夕日が差し込む時間帯になっていて、波長の長い光で写真がオレンジっぽい色合いになっていますね。

ナガバノスミレサイシン

 あー、これはこれで温かみのある雰囲気がいいなぁと思いながら、じっくり撮影をしていた訳ですが、ふと考えると、こんな頂上付近で夕日が差し込んでいて大丈夫でしょうか。
 後ろ髪を引かれる思いで、この一角を後にしたのですが、ほんの少し歩くと、今度は愛らしいヒナスミレがまとまって咲く一画に遭遇してしまって、ちっとも前に進んでいかないのです。更に続く、エイザンスミレの話は省略(笑)。

ナガバノスミレサイシン

 さて、そろそろ、まとめに入らないといけませんね。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ナガバノスミレサイシン

 3月末に訪れた高尾山はナガバノスミレサイシンで溢れていました。それから、特徴的だったことは、白っぽい個体が極めて多かったことでしょうか。
 元々、ナガバノスミレサイシンの個体数は多かったことも事実ですし、白っぽい個体が多めだったことも事実ですが、こんな極端ではなかったような気がしています。

ナガバノスミレサイシン

 微妙な話になりますが、シロバナナガバノスミレサイシンという訳ではないんですよね。よく分かっていません(^^)。なにしろ、この長い名前が白花変種に対して与えられたものとは見られていないのです。使い方は悩ましいですね。
 更にややこしくなる情報ですが、高尾山には極く白っぽい個体群と白花変種(所謂、純白種)の両タイプが見られると言われています。残念ながら、高尾山で白花変種を観察できていません。写真を拝見する限り、この両タイプ、見かけは良く似ていますが、「異質」というべきでしょうか。

ナガバノスミレサイシン

 淡い青紫色の個体群も撮影していましたので、次回、使わせていただこうと思います。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
マルバスミレ

 高尾山におけるマルバスミレは「まぁ、あることはある」という認識でした。余り、目に入らなかったのでしょうね。
 この日、とにかく、駅から山頂を経て、また駅に戻るまで歩きに歩いたものですから、いろいろな環境を目にすることになりました。その結果、存外、マルバスミレも咲いているものだと再認識したという訳です(笑)。

マルバスミレ

 明るい場所とか、暗い場所とか、乾いた土壌とか、湿度が多い土壌とか、余り、環境を選んでいないような印象です。マルバスミレというと、崩壊した法面などに、ふっと現れ、時が経過して周囲に植物の姿が増えてくると、いつの間にか消えていくパイオニア植物という側面があります。
 ハイカーが歩く山道の路傍って、余り安定感がありませんよね。もう何度も通っていますが、道が崩れていたり、工事されていたりする様子をよく見かけます。次に訪問した時、同じ場所でマルバスミレを見られるとは限りませんね。

マルバスミレ

 予定より遠くまで来てしまったので、余り深追いをせず、帰路に就こうと考えつつ、お話はもう少し続きます。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
オクタマスミレ

 キスミレが咲いているということは、それに見あうだけの平均気温に達していたということですよね。それなら、もしかすると…、ということで、もう一つの自生地まで出向いてみることにしました。
 わぁ、オクタマスミレが咲いているじゃないですか!
 少し雲が出て太陽が隠れたため、差し込む弱い陽光を待ちながら撮影しています。この一画にはオクタマスミレであることを示す独特の葉が多かったのですが、結果として、この一画でしか見つけることができませんでした。

オクタマスミレ

 その周辺で両親であるヒナスミレやエイザンスミレの姿がたくさん見られたことに気を良くして、丹念に探してみたのですが、残念ながら、見つけることができませんでした。
 以前、もう少し多くの個体を観察できました。おそらく、出揃うには、もう少しの時間が必要なのかも知れませんね。今回、これで満足すべきでしょう。

オクタマスミレ

 予定より遠くまで来てしまったので、余り深追いをせず、帰路に就こうと考えつつ、お話はもう少し続きます。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
キスミレ

 あれ、これは!!勿論、ご覧の通り、キスミレに違いないのですが、実は、昨日、撮影したものです。開花が早すぎるような…、如何でしょうか。
 九重付近を除けば希少種に該当しますから、具体的な撮影地が分からないように写真選択を工夫していますが、分かる方には分かってしまいますよね。

キスミレ

 当初予定では、「まだ早いだろう」という思いから、この自生地付近まで足を延ばす予定はありませんでした。一方、散策を予定していた自生地へ「冬季閉鎖」で踏み込むことができなかったのです。
 意図しなかった「偶発的な」もしくは「不思議な」状況が導いた邂逅(出逢い)でしたが、その場に導かれた者にしてみれば、とても嬉しいドラマになりました。^^

キスミレ

 予定より遠くまで来てしまったので、余り深追いをせず、帰路に就こうと考えつつ、お話はもう少し続きます。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
エイザンスミレ

 踏破したルートでは、御多分に洩れず、エイザンスミレも白っぽくて、かなり面食らっています。

エイザンスミレ

 確かに、白っぽい個体が少ない訳ではありませんが、一般には花弁全体がふわっと薄紅色だったり、花弁裏側に紅色の筋が入ったりするものだという印象ではないでしょうか。
 観察できた個体の多くは、ご覧の通り、花序中央部が黄色掛かっているものでした。これってヒカゲスミレなど、白い花を咲かせる種に多く見られる性質ですね。まるで、以前に見せていただいた栽培品のシロバナエゾスミレを彷彿とさせるものありました。

エイザンスミレ

 勿論、シロバナエゾスミレは、所謂「青軸品」ですから、この個体群とは根本的に別モノですが、遠目に与える印象はとても似ていました。
 この日、観察したすみれたちは、概ね、こんな様子でして「紫」を意識したのはタチツボスミレだけだったかも。

エイザンスミレ

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
ヒナスミレ

 高尾山のすみれたち Part2 ですが、今回は、ヒナスミレを選んでみました。

ヒナスミレ

 写真をご覧いただくとあれっと思われるかも知れません。花弁は細めで白っぽく、ヒナスミレらしさ!が足りていない印象です。それでも、葉っぱはヒナスミレだよ!と主張しており、パーツ単位で見ると顎や距の特徴も同様です。
 半月前の Part1 で登場した個体の方が、まだ、らしさ!があったなぁと思います。ネット上では「高尾すみれ便り」がいっぱいなので参照してみるのですが、皆、丸くて薄紅色の花弁で、らしさ!満開。さて、どうしたことでしょうか。

ヒナスミレ

 今回、観察できた株の数は自分史上で最多でした。歩いたコースの問題というより、山全体がすみれなどの花々で溢れかえっていて、どのコースを選んでも、それなりの個体数を目撃できるのではないかと思います。
 まだ3月。可能な方、出掛けてみるのもよろしいかと。

ヒナスミレ

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
最新コメント
[01/01 アッキーマッキー]
[05/26 ぐーちゃん]
[05/25 ぐーちゃん]
[05/10 ぐーちゃん]
[03/21 KLX]
最新トラックバック
ブログ内検索
プロフィール
HN:
NYAN
性別:
男性
自己紹介:

すみれ大好き人間やってます

忍者あど
登録サイト
カウンター&アクセス解析


忍者ブログ [PR]