趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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すみれ展には、時折、不思議なすみれが登場することがあります。これはムサシノスミレというそうです。よく見ると、あれっ、距がありませんね。いえいえ、更によく見ると、真ん中の花には極端に小さい距が見えています。
これはタチツボスミレなのですが、突然変異的に距が矮化して、時には花弁が多弁化するもののようです。ミドリタチツボスミレのように頻繁に目に留まるものではありません。でも、距が見えないというだけで、不思議なことにすみれらしくありませんね。
特に美しいものなら別ですが、突然変異を愛でるつもりはありません。でも、通常なら虚弱になり易いところ、鉢で多くの花を咲かせているのは育成術としてすばらしいと思います。
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今回から、やっと東京のすみれ展の話になります。この空色のすみれには感激しました。この魅惑的な花は、話として聞いたことがあるだけだったヴィオラ・ヘデラケアの'ベィビー・ブルー'です。数多く流通しているものとは随分イメージが違いますね。
ところで、'Viola hederacea 'という学名ですが、2004年には'V. banksii 'に変更されています。タイプ標本と流通品とが異なっていることがわかりました。コタチツボスミレの場合と似たような話ですね。現段階では多くの書籍やwebサイトが古い情報のままです。
気になるのですが、タイプ標本が示す本当のヘデラケアはどんなすみれなのでしょうか。
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まだ、すみれ展の話を伝え切れていませんので、ホットな自生地の話が終わったら、すみれ展の話に戻すようなことになりそうです。今回のすみれも神奈川のすみれ展で撮影させていただいたものです。説明では「ペダティフォリア」とあったのですが、調べた限りでは「ペダティフィダ」ではないかと判断してまとめています。
初見では、ちょっと変わったペダータ(トリアシスミレ)かと思ったものです。でも花がタチツボスミレ風で、よく見ると葉も幅が広くて雰囲気が違います。なかなか風情もありますので、タネでも取り寄せて育ててみようかという気持ちになるすみれです。
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引き続き、ヤエヤマスミレの変種であるイシガキスミレという沖縄のすみれの自生地のお話です。やはり、一面が濡れているのがお判りでしょうか。このすみれも常に水しぶきが掛かる環境に辿り着いて、命を繋いでいるようです。
確かに、ヤエヤマスミレより全体に少し小さめで葉に丸みがあります。生育条件が整っている場所は限られていて、狭い特等席はたくさんの株で混み合っていましたが、写真の株はゆったりと独占していました。
この日、自生地を見つけるのに存外苦労して、時間に追われる始末でした。でも、日頃の行いが良いのか(笑)、なんとか探し出すことができました。花が咲いていない時間帯だったようですが、まぁ、幸運だったと思います。
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細長い白い花が咲き、濃い緑色の葉がたくさん見えます。これはヤエヤマスミレという沖縄のすみれです。一面が濡れています。雨も降りましたが、常に水しぶきが掛かっている環境にやっと生きる場所を見つけて、細々と自生していると考えた方が正しいようですね。
沖縄島から更に台湾に近い亜熱帯は、草本としてのすみれには優しい環境ではないのでしょう。ただ、空中湿度が高く、常に気化熱が奪われることによって、ひんやりと気温が低い環境が生まれる訳です。
四苦八苦しながら、やっと辿り着いた地の様子に少し圧倒されてしまいました。やはり植栽だけでは分からないことばかり。もう少し自生地の訪問を続けよう、そういう思いに押し倒されてしまうような旅でした。
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東京都心部のすみれは、そろそろ終焉かと思っていましたが、いやいや、まだ絶好調かも知れません。なにしろ、あんな色やこんな色のスミレがたくさん咲いていたのですから。
日本で菫と言えば、異論もありましょうが、スミレ( "V. mandshurica")をイメージされる方が多いのではないでしょうか。一方、欧州では、やはりニオイスミレ( "V. odorata" )がイメージされる環境があると思います。
興味があって、日本の色彩に関する本を読みます。その色彩においても、日本の紫色は "purple"、つまり赤紫ですが、欧州の場合は "violet"、青紫なのです。言葉では意思疎通ができても、実は本質が伝わっていないということがあるかも知れませんね。
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明日から、ちょっと留守にします。申し訳ないのですが、掲示板の投稿などに対応できないだろうと思いますので、予め、ご容赦下さい。
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今年のすみれ展の多くは今週に集中してしまったようで、日曜日にはほとんどが終わってしまいます。興味のある方は、週末、近くの会場に出掛けられてはいかがでしょうか。
さて、この地味なすみれもスミレ(マンジュリカ)とフモトスミレのハイブリッドだそうです。この組み合わせですが、スミレは変化が多く、フモトスミレにはフイリフモトスミレもあり、かなり発現する形態に幅があることでしょうね。少なくても、写真だけでは同定できるような代物ではなさそうです。実際、フイリフモトスミレとの組み合わせがフイリバスミレと呼ばれていたこともあり、現在の学名にはフイリバスミレの発見者の名前が残っているように見えます。
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すみれ展は、なかなか出逢えないハイブリッドを目にする恰好の機会です。それから、勢揃いした多数の花々を見るだけで嬉しくなります。一方、すみれを育てている者なら、丹誠込めて育てた美しい花をたくさんの方に見てもらいたいものです。すみれ展は、そんな思いを持つ者が出逢う場所かも知れませんね。
エイザンスミレとヒカゲスミレのハイブリッドであるスワスミレが美しく咲いていました。葉の色が濃茶色系なので、最初はヒカゲスミレではなくてタカオスミレが片親だったのかと想像したのですが、どうやらエイザンスミレの方が、同様に展示されていた茶色い葉の大輪種だったのだろうと思います。
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熊本と東京ですみれ展開催中です。日照が不足がちな撮影者宅の庭でも、例年と違って、既に多くの花が咲いているのを見ますと、すみれ展に出品する鉢の調整がたいへんだったろうと思います。早く咲かせる方法はありますが、遅くするのは難しいのでは。
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明るい会場では白いすみれが映えて見えますね。これは高尾山の少し奥に位置する小仏峠で見い出されたことから命名された、アカネスミレの白花であるコボトケスミレです。先日のシロバナヒナスミレも高尾山が最初の発見地とされていますが、これは正式な発表が伴わないと発見とみなされないという事情もあって、先住民が居るのに新大陸が発見されたようなものですね。
同様、高尾山が初めての発見地とされたすみれについて、インターネット上にはアカコミヤマスミレ、タカオスミレ、ナガバノアケボノスミレが列挙されており、その複数の情報には「ヒナゲシオカスミレ?」というすみれも登場します。聞いたことがありますか?
実は「髭なし」+「オカスミレ」だったら、なかなかシャレてますね。
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すみれ展の話に戻して、また白いコスミレの話題です。これはコスミレの純白種(白変種)で、シロバナコスミレという札が付いていました。これが、また難物で・・・。
シロバナコスミレという名前が登場する書籍に、学名は "Viola japonica f. albida" と記載されていました。内容を示す正しい表現だと思いますが、一方で、この名前が登場しない書籍では、例のシロバナツクシコスミレに対して、この学名が使用されています。
両者は、色素の一部が欠落した個体と、花の色が極端に薄いという個体ですから、同じものではありません。「白花」も "albi -" も青軸の純白種だけに使用すべし!という論があり、とても正しいとは思いますが、名前の問題ではなくて、「タイプ標本がどちらであるのか」に依存するのだろうと思います。どちらなんでしょうねぇ?
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