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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ナガバノスミレサイシン

 日影沢の流れは小さいので、岩をつたってひょいと越えることができます。ここはニリンソウが沢に沿って上の方まで小さな群落が続くような湿った環境です。
 タカオスミレが見られるかと少し歩いてみたのですが、目に入ったのはナガバノスミレサイシンでした。葉がまだ伸びておらず、花も咲いたばかりのようでした。もらった名前に相応しい姿になるには、もう少し時間が必要ですね。この界隈には、更に白っぽい花を咲かせるシロバナナガバノスミレサイシンも見られます。唇弁に紫条を残す型も含むのですが、稀に白変種である純白の花も見られます。二つの型は異なるものと言われながら、同じ名前で呼ばれていますね。ただ、近年、同一DNAでも表現型が異なる場合が多く報告されていますから、簡単に考えない方が良いかも知れません。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
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アオイスミレ

 ここから日影沢と呼ばれる沢沿いのコースを行きます。その名の通りに半日陰となり、湿り気味で木漏れ日がやんわりと差すような環境を好むすみれたちの領域に足を踏み入れる訳です。
 当然のように早咲きのアオイスミレが見られると思ってはいたのですが、いきなりの入口で珍しい光景に出逢うとは想定外でした。アオイスミレと言えば、伸び始めたばかりの草たちに混じって静かに咲くイメージではないかと思いますが、まるで石垣のヒメスミレ張りに日差しがしっかり当たる垂直面から芽を出していました。太陽が嫌いな訳ではありませんので、元気に多くの花を咲かせています。花が四方八方へ展開して、花火が跳び拡がっているようでした。


<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。
タチツボスミレ

 裏高尾の日影川沿いを歩いていると、多彩な花木も目にすることができます。サンシュユやミツマタ、紅白の梅などが目を惹き、のんびりとお弁当を広げてみたくなることでしょう。(=^_^=)
 ご覧の真っ赤な椿と淡い青紫のタチツボスミレという組み合わせは、昨年も別の場所で撮ることができました。その時も敢えてご説明を付したのですが、すみれの近くにこぼれた花を持って来るという演出はしていませんよ。うまい具合に落下したのか、そうでなければ誰かが運んだのか・・・。まぁ、そんな酔狂なことをする方はいないでしょうね。椿の花の状態を見ると落ちてから余り時間が経っていないように見えます。雨が降ったら花が濡れ、風が吹いたら構図が変わるとすれば、花の写真は一期一会というところでしょうか。


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ノジスミレ

 高尾山(東京都八王子市)の北側、日影川に沿った細い道筋は「裏高尾」という名前に反して、太陽が良く届いてぽかぽかと暖かい場所です。ここには日差しを好むすみれたちが早い時期から咲き出すのです。
 ヒメスミレに引き続き、畑の縁でノジスミレを観察することができました。少し昔の話ですが、背の低い雑草の中に埋もれるように花を咲かせていた記憶があります。今は、この畑のオーナーさんがノジスミレを大事に守っているのかも知れません。乾燥気味の粗い土からたくさんの花芽を上げて、とても元気な様子ですね。
 一日写真一枚のペースではタイミングが合わなくなりそうです。ちょっとだけペースアップしましょう。


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ヒメスミレ

 早咲きの自生地情報が聞こえて、我慢するまでもないと高尾山(東京都八王子市)に出掛けてみました。実は、前日に大船植物園(神奈川県鎌倉市)のすみれ展に出掛けて、そのまま前泊で時間稼ぎをしたのです。雨の中を出掛けたのですが、すみれ展と高尾山は晴天になりました。すみれ展の話題は後日として、気になる高尾山のすみれたちをお届けです。
 いつもの裏高尾方面に回り込むと、すみれ目的で高尾山に出向く方にはちょっと有名な石垣のヒメスミレがもう咲き出していました。真正面から太陽の光がたっぷり当たる環境で、アオイスミレといっしょに咲き出す早咲きです。撮りやすい高さに咲いていましたが、蟻がこぼれタネを運び上げるのだろうと思います。


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スワキクバスミレ

 薄紅色が滲み出ているような品の良い花を咲かせているのはスワキクバスミレと呼ばれるヒゴスミレとヒカゲスミレの交雑種です。上弁の裏側の濃い赤紫色、大きめで流れるような菊葉が魅力ですね。
 良く観察しますと、花の中心部が少し黄色掛っています。この辺にヒカゲスミレの血を感じますね。ただ、花の色で不思議だなぁと思いませんか。ヒゴスミレ、ヒカゲスミレともに白い花を咲かせるすみれなのに、この濃淡の紅色はどこから滲み出て来るのでしょうか。複数の情報から、もう少し浅い色の個体が普通なのかも知れません。それでも、滲むような紅色は共通している様子なのです。両社の共通点は他にもあって、花びらに入る条がともに赤紫色でした。花全体の雰囲気ですが、阿蘇で見かけた淡い赤紫色のヒゴスミレに似ているように感じています。


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ヤクシマコボトケスミレ

 これは分かりやすいですね。名前の通り、ヤクシマスミレとコボトケスミレの交雑種でしょう。自生地が被りませんので、人工交配種だろうと勝手に思っていますが、それぞれの特徴が出るものです。葉の様子は南西諸島に自生するすみれに共通する小さくて白斑が入った三角形、花は丸めの花びらを持つ型のアカネスミレ風・・・。でも、少し花の中央部の様子は違うかも知れませんね。(-_-)ゞ゛
 この組み合わせで葉と花の特徴が逆に出た状態を想像してみると、ふむふむ、いやぁ、この出方の方が良さそうです。それから、ヤクシマスミレの唇弁や側弁にある紫条は見当たりません。多彩なF1が出た中から選別したものなのでしょうか。交雑種を鑑賞することは交雑しやすいと言われるスミレ属の大きな魅力だと思います。


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チシオコスミレ(俗称)

 ご覧の通り、チシオコスミレ(俗称)という札があります。全体に赤系の色素が強くて、興味を引くすみれですね。葉脈に沿って赤斑(血潮斑)が入ったサクラスミレの一形態をチシオスミレと呼ぶことがありますが、チシオスミレとコスミレの交雑種かと勘違いをしそうになりました。そうではなくて、コスミレのチシオ型ということらしくて、「和名」というものは何とも厄介だなぁと感じます。
 良く知られている標準和名ではないにも関わらず、このすみれにはViola japonica f. variegata という学名もどきが存在するようです。いわゆる裸名(nomen nudum=nud.)なのでしょうが、この表現の方が、少なくても文字を目にする者に誤解なく伝達する能力というか、特性を持っているのかも知れません。ちょっとだけ、皮肉な話ですね。


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ツクシスミレ(中国産)

 すみれ展の話題も終わりに近づいてきて、一筋縄ではいかないすみれたちが登場します。この鉢には、どう見ても2種類のすみれが植えられていますよね。展示の札にはツクシスミレ(中国)と記載されていました。紅紫が強く、白い微毛が目立つので、こちらこそヤマツクシスミレっぽいのですが、中国のツクシスミレと言われれば、徐々にそう見えてきてしまいます(笑)。並べて置かれたら、判別する自信がなくなってきました。
 もう一方の青紫で中央部が白い花の方はよく分かりません。もう一つ札があって見逃してしまったのかも知れませんが、白い微毛や萼の様子が特徴的ですね。これからも多くの機会を得て観察することができれば、このすみれの正体が判明することもあるでしょう。そろそろ、今年のすみれ展が始まる季節です。


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ナンバンスミレ(ヤマツクシスミレ)

 淡いコバルト色の小さな花をたくさん咲かせるすみれです。ナンバンスミレと記載されていましたが、別名ヤマツクシスミレと呼ばれ、東アジアから東南アジアという少し広めの範囲に分布しているそうです。ただ、ちょっと困っているのですが、これまでに植栽品を観察してできあがったイメージと比べて、この個体の様子は「かなり違う!」のです。
 先ず、花の色ですが、淡い赤紫色が普通なのかと思っていました。ただ、色の違いは必ずしも大きな要素ではありませんね。もっと気になったのは、植物体全体に目立つ白い微毛です。この個体も確かに毛はあるのですが、印象がまるで違います。悩ましいのですが、現状、赤系の色素が少なくて茎も葉も白っぽいために白い微毛が目立たないのではないかと、ちょっと無理に理解しています。


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