こぼれた種でも増えて、本数が2桁に増えてしまう勢いのヒバントゥス・コミュニスです。花を眺めていて、あれ?少し色が違うなぁと小さな発見をしました。でも、右の写真で見られる通り、花の黄色い部分の周囲が少し赤みを帯びているという程度のことで、大げさな話ではありません。 |
<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています
<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂 スミレハンドブック
夏の太陽がジリジリと照りつける中で、そろそろ花を閉じようかと迷っているヒバントゥス・コミュニス、一応、スミレ科の植物です。天候が良い日には朝から咲き出して、お昼ご飯を食べてから観察すると、そろそろハンカチのような白い花びら(唇弁)を左右から巻き込む準備をしています。 |
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ヴィオラ・バンクシイには幾つかの変異があるのですが、それ以前に、一般流通している白と青紫のツートンカラーになる花を咲かせる型は不稔であり、独特な性質を持った園芸品種なのだろうと理解しています。当然ですが、自然界で不稔種が営々と命を永らえるのは難しいでしょう。 |
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熱中症を心配するような季節にも花を咲かせていたヴィオラ・バンクシイでしたが、10日間程、花を見ていません。葉は青々と茂っていますが、バテ気味らしく、ちょっと夏休みをとることにしたようです(笑)。四季咲きという説明がついていることがありますが、正確には春と秋の二季咲きというところでしょうか。 |
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増殖中の「幾夜の夢」は園芸品種としてのアドバンテージを多く持っていると思っています。ほれぼれする色合いを持つ整った大きめの花、次々に上がる蕾、早く咲き出して遅くまで咲いている花期の長さ。葉もきれいで余り大きくならず、株元から密に生えて放射状に拡がり、花後も全体の姿が乱れません。その上、稔性があって、発芽状況も良好です。 |
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実生床です。補足しますと、下段、向かって左側にはヒメスミレ(桃色、市販)、中央には「幾夜の夢」、右側にはヒュウガスミレを蒔きました。因みに、上の3コマには予想外に気温が上がったために何も蒔いていません。全て、この春に採取した種子を取り蒔きにしたものです。うまく、発芽してくれましたね。 |
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稔性はありますが、いわゆる「完璧稔性」ではないという感じがします。一般にスミレなどの場合、一つの果実で種子が30粒程度は詰まっているのではないでしょうか。「幾夜の夢」の場合、当初、一つの果実に種子が数個というケースが少なくありませんでした。現在でも余り多くはないのですが、15~20粒程度は期待できるようになりました。勿論、未だに数個の場合もあります。 |
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では、モデルさんにくるっと一回りしていただきましょう(笑)。正面は乳白色で、裏面は淡紫色の白覆輪、従って、蕾は先端部が白いひょうきんな姿をしています。2~3株ずつ植え込んでいますが、それぞれ花立ちが良くて、次々に蕾が上がってきますから、このような鉢姿で長く楽しむことができます。 |
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もう長く育てている稔性を持ったハイブリッドです。名無しでは面倒くさいので園芸品種名として「幾夜の夢」と名づけました。これまで何度か紹介してきましたが、南西諸島産のヤエヤマスミレに近い種とスミレの交雑種ではないかと思っています。当時、庭にあったのはイシガキスミレ、それから敢えて挙げれば、スイートフェアリーがありましたね。 |
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初夏に自生地を歩きますと、春に比べて格段に大きくなったアオイスミレの葉などを見かけます。ところが、コミヤマスミレやヒュウガスミレでは、葉の大きさも形もほとんど変わらず、株元から新しい葉がたくさん出てくるようです。太陽の光を受ける面積などを考えると、葉を大きくするより、賢い選択かもしれませんね。 |
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