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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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オオバキスミレ

 実家の家族を連れて家を出たところまでは良かったのですが、標高を上げると霧と雨、「さきほど熊が出没!」なる張り紙まで出されて、少し粘ったのですが、まぁまぁのところで引き上げてしまいました。聞くと、子供の頃には認識がなかったのですが、ニホンカモシカまで実家付近を歩いているのだそうです。要するに、住む処を追われ、食べるものが減り、少しずつ深い山から降りるしかなくなったのかも知れないとのことでした。
 帰路に向かう翌日、やはり思いが残り、少し戻ってオオバキスミレが咲く最も近いポイントを訪ねました。随分前のこと、なんとなく入り込んでみた田んぼのあぜ道の突き当りです。ここでは、オオバキスミレとオオタチツボスミレが入り乱れて咲いており、その少し横にニョイスミレも見られます。おもしろいもので、いつもニョイスミレだけは数10cm離れて咲くんですね。このシーンにニョイスミレの白い花が混じったら、絵になるだろうなぁと思いながら撮影していました。


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オオタチツボスミレ

 東北地方を歩いていますと、標高や土壌環境などに余り左右されず、どこへ行ってもオオタチツボスミレに出逢います。花期も長いようで、春の旅で「オオタチツボスミレもそろそろ終わりだねぇ!」などと会話した記憶がありません。
 今回は、特徴がはっきりしていて分かりやすい個体を選びました。1枚目と3枚目は宮城県、2枚目は岩手県で撮影したものです。たまたま、2枚目は花弁の色が少し淡いようですが、白い距とコントラストが明確なので、遠目にもオオタチツボスミレかなぁと分かりますね。花茎が伸び出る辺りの茎生葉は特に大きくて柔らかい印象があり、花期にはまだ基部が巻いていて、拡げてみないと葉の形状を確認できないような状態です。稀に小さい個体も見られますが、一般に大柄で周辺の植物たちを威嚇するような姿で群生しており、すみれの仲間としては珍しい存在ですよね。


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ヒナスミレ

 旅の初日から関東各地には竜巻注意報が続出で、山頂が雲に覆われた第一目標地をいきなりパスせざるを得ませんでした。空の具合を見ながら、高速道路を降りた予備目標地で、既に花を終えたヒナスミレがこんもりと茂っています。その傍らで、こぢんまりと花を咲かせているのは、少しオオタチツボスミレの血が混じったとしか思えない距が白くて大柄の!タチツボスミレですが、それにしても、この大きさの違いはどうしたことでしょうか。
 写真2枚目で葉の具体的な大きさが分かります。突端から基部までで7cm程度はあるようですね。隣の県で撮影した同じヒナスミレの葉と比べますと、長さで3倍、面積なら10倍はありそうです。雑種強勢かと訝る方もおられましょうが、既に葉の下にはヒナスミレ独特の茶色で斑点のある果実ができていました。交雑種の線は考えなくても良さそうです。改めて、花後に葉が大きくなる種であると認識することにしましたが・・・。


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シハイスミレ

 雨に悩まされた旅から戻りました。まだ情報の整理ができていないこともあり、愛知県のシハイスミレの話を追加することにします。表示される2枚の撮影地は少しだけ離れています。1枚目はシハイスミレですが、さて、2枚目は・・・、かなり葉が長いですね。
 美濃加茂市が作成した「みのかものスミレ」によりますと、このエリアはシハイスミレとマキノスミレの混在地だそうです。花で見分けが付くような気がしません。葉の裏の色合いが参考になることになっていますが、花期に関する限り、大きな違いは感じられませんでした。こうした混在地でどちらかに決定しようとすれば、高い頻度で無理が生じます。見た目では2枚目をマキノスミレと呼びたいところですが、中間型と表現するのが無難かも知れませんね。


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キスミレ

 まだ、すみれ旅の報告を続けようと思うのですが、次の旅に出発しますので、一応区切りをつけましょう。キスミレに始まってキスミレで区切りということになった訳ですが、深い意味はなく、戻ってから改めて追加するかも知れません。
 最初に登場したキスミレは海が見える場所でしたが、ここは富士山が大きく見える場所です。では、ここが東限なのかというと、いえいえ、もう少し東にも自生していて、その東ではまだ出逢ったことがありません。その辺が東限なのでしょうか。話を戻して、写真の自生地周辺を散策すると、火山砂礫の上に真っ黒い土があり、そこに黄色い花が咲いています。未確認ですが、どうやら、ここでも野焼きが行われるのだと思います。ススキなどの丈のある草本や潅木を排除しないと、小さなスプリング・エフェメラルは生き残れません。いっそ、草木の生えない森林限界より上に行こうと決意した仲間がタカネスミレたちに進化していったのでしょうか。


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トウカイスミレ

 山の様子を見てルートを変更したため、予定外でしたが、富士山を半周してトウカイスミレの自生地にやって来ました。とても小さなすみれです。山歩きの最中に見つけられるのか、心配になってしまいますが、四国の山ではなんとか目に留まりました。
 トウカイスミレは裸名のまま。別の名前で呼びたい意見もあるようです。長くヒメミヤマスミレ(東海型)と呼ばれ、更に以前にはフモトスミレなどとの混同もあったとか。スミレ属は花柱の頭部形状とか、側弁の毛の有無とか、細かいポイントを観察する傾向が強いのに、その違いを超えて混同していたことになります。見た目もこれだけ違うのに何か納得のいかない不思議な現象ではありませんか。裸名でも学名はあるのですが、命名者にSugim.という略名が出てきます。「東海の自然」などを著した杉本順一氏でしょうね。すると、名前としては相当年季が入っていることになります。


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ニョイスミレ

 少し春の訪れが遅れたとは言え、4月後半に西日本に出掛けましたので、すみれの季節が終わっていないかと気をもんだものでした。なんとか、花の残りを追いかける感じではなくて済みましたが、ニョイスミレのような遅咲きのすみれたちも満開を迎えていたのです。
 ニョイスミレの咲き方は千差万別。湿地に薄く広がっているもの、大きめの株がポツンポツンと見られるもの、それから、こんもりと盛り上がって棒倒しに群がる男たち状態のもの。ここでは盛り上がった塊が幾つも見られました。なにか環境が良いのでしょうか。初夏に群馬県の高山帯でこんもり状態のニョイスミレ群を観察した記憶がありますが、今回の方がより多くの茎が密集しています。種子の発芽率が良く、尚且つ、生存率も良かったというような事情かもしれませんね。


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ニオイタチツボスミレ(葉黒型?)

 さて、今回、最も悩ましかったすみれの登場です。これは何でしょうね?花や全体の印象からすれば、ニオイタチツボスミレの葉黒型かなぁ・・・というところですが、実は、葉脈が赤くて、九州で見かけたマダラナガバノタチツボスミレを彷彿とさせる様子でした。さすがに困って、自生地である愛知県の研究家に問い合わせをしてみました。
 ナガバノタチツボスミレは茎生葉の上の方がもう少し尖る、花の形状や色合い、特に距が白い。ナガバノタチツボスミレは愛知県でも自生地が限定的であることから、ニオイタチツボスミレと見るとのこと。ふむふむ、そんなところでしょうか。実は、アップにすると花茎に微毛がびっしり生えています。もう一つ、この個体から1m程度しか離れていない位置に、一般的なニオイタチツボスミレがはるかに小さい姿で花を咲かせていました。これも戸惑いを誘う罠だったのかも知れません。


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ニオイタチツボスミレ

 この旅の途中、各地で出逢ったすみれの代表格といえば、ニオイタチツボスミレで間違いないでしょう。その幾つかを選んで紹介したいとおもいます。先ず、1枚目の明るい色合いの花は最終日に出逢った個人的なお馴染みさんです。自生地にに顔を出せば、いつも笑って迎えてくれます。モニターで繊細な色合いが出ているのか疑問もありますが、この感じが好きですね。
 その他、白っぽい花色から、ぐっと濃い色合いの個体まで千差万別な花を見掛けました。また、中央部が白く抜けていても、葉を見るとタチツボスミレと思われた個体群も多く、皆さんを惑わせているのではないかと思います。そんな時は、もし状況が許すならば、この可愛らしい花たちが放つ芳香をチェックしてみない手はありません。花の時期にも拠るでしょうが、概ね、芳香があります。よく似ていても、タチツボスミレにはありません。交雑種のマルバタチツボスミレは・・・。あ、以前見かけた際に確認するのを忘れていました。


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ツヤスミレ

 6日間の旅の一日は雨でした。運が良い方なのだろうと思います。この雨の日も観光に切り替えず、なんとか目的のツヤスミレを探しました。アップダウンの狭い道をノロノロ走って、行ったり来たり、そして坂道の途中でタチツボスミレがきれいな花をつけているのを見掛けました。
 茎生葉の中でも、茎の真ん中あたりから出ている葉は独特の横長です。タチツボスミレの葉は縦長かハート型が多いので、おもしろいなぁと思って見ていました。ところで、雨にぬれているため、今ひとつ、光沢の具合が判然としなかったのですが、1枚持ち帰った葉で確認してツヤスミレらしいと思っています。この海岸性の「品種」ですが、個体数が最多のタチツボスミレ集団の内、塩風に適応してクチクラ層を厚くした変異のどこから区別するのか、微妙なところがあります。一方、三浦半島や伊豆諸島で見られる大柄な「変種」と比べると見かけ上の違いはありますが、個体差の範疇にしか感じられません。


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