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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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ヴィオラ・ジョーイ

 展示会などではよく見かけるヴィオラ・ジョーイです。比較的に知名度がある外来種であり、整った姿をしていますので、好んで交配親に使われるようです。ところが、これまでは意外に接点が少なくて、じっくり観察する機会が多くはありませんでした。栽培を得意とする方々には笑われてしまうかも知れませんね。
 今春、改めて雑誌やインターネットで情報を集めてみたのですが、決して情報が豊富という訳ではないようでした。なんとか、写真を見つけ出して比べてみると、この展示会に陳列されていた個体は葉の色が淡い型のようですね。花についても、唇弁が白っぽい例は多くないようです。少し変わった型だったのかも知れません。


<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

<参考> 用途別に! 日本のスミレ増補改訂  スミレハンドブック
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ヴィオラ・ワルテリ

 エゾノタチツボスミレに似た花を咲かせているのは、北米産のヴィオラ・ワルテリです。萼片と葉の裏面が海老茶色をしているようですね。ヴィオラ・ワルテリは匍匐茎が伸びて新しい芽が生じる性質があるそうですので、自生地では群生するのではないかと想像しています。
 葉の表面に独特の紋様と斑が見えていますが、もっと斑が強い印象で、"Silver Gem(銀の宝石)"と呼ばれている美しいシルバーグレイの葉を持つ個体群が流通しています。グランドカバーとして育てられることもあり、観葉植物という側面もあるのでしょう。米国のブログですが「地方のナーセリーで(その宝石に)見た時、恋に落ちた」と書いてありました(笑)。同時に、そのブログにはアラバマ州で自生している型だと記載されていました。


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ヤクシマスミレ

 花が咲いていないヤクシマスミレです。残念ながら、まだ自然界では観察できていないのですが、イシガキスミレやヤエヤマスミレと良く似た姿をしているそうです。自生地でしっかり観察できたヤエヤマスミレの葉と比べると、ヤクシマスミレの葉は丸くて基部がしっかり心形をしている点が大きく違っているようです。ただ、自生地で見かけたら区別できないかも知れませんね。
 ヤエヤマスミレを観察したのはジャングルの滝壺に近い岩場で、激流で岩が削られていました。ヤエヤマスミレは渓流沿い植物ということでしょう。一方、ヤクシマスミレもほぼ同じ自生環境なのですが、比較的に流されやすそうな葉の構造をしています。やはり、ハブは怖いけれど実際に自生地を観察しないとダメですね。交配親として利用される所以である美しい花もじっくり観察したいところです。


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コスミレ(白変種)

 真っ白い花を咲かせるコスミレです。ではシロバナツクシコスミレなのかというと、あれは白っぽい花ですから、これはコスミレ(白変種)と呼ぶのが最も妥当なのだろうと思います。蛇足ながら、シロコスミレという名前は別種に命名済であるという事情もありますね。前回のアオジクコスミレ(俗名)同様に葉は両面が緑色をしていて、花は丸弁ながらよじれて先の方が尖って見える姿をしています。
 白変種は多くの植物で見られるもので、元々、遺伝子の中に備わっていながら眠っている特性が、関連するホルモンの活性化などの何らかのきっかけで発現するものと言われています。残念ながら、自然界でコスミレの白変種を観察したことはありません。これが野原一面に花を咲かせていたら感激することでしょうね。


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コスミレ(アオジクコスミレ)

 さて、引き続きコスミレの登場ですが、アオジクコスミレ(俗名)として展示されている花が青紫色で花茎が緑色、葉についても両面が緑色をしている系統です。花弁は丸いようですが、スミレサイシンンのようによじれて先の方が尖って見えるようですね。
 花の青紫色は独特の色合いで、おとなしい印象ではないでしょうか。実は野山を歩いていますと、このような色合いの花は時々見掛けます。ですが、花茎や葉の両面が緑色をしている個体は、普通、白っぽい花がほとんどです。おそらく、青軸であるということは紫系の色素が少ないということだと思われるのですが、それなのに花にある程度の色があり、かつ、青軸であるということは珍しいのかも知れませんね。


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コスミレ

 花も葉も植物体全体がほんのりと赤味を帯びたコスミレで、ベニバナコスミレ(俗名)として展示されていました。コスミレは自生環境が似ているスミレやアカネスミレ、ヒメスミレなどと混在することも多くて迷うこともありますが、慣れてくると分かりやすいすみれです。
 花の色は赤紫系や青紫系と、それらの濃淡型、それから白または白っぽいシロバナツクシコスミレまで幅があります。葉の裏面は一般に茶褐色を帯びていますが、関東では普通に淡い緑色をしている個体も多く見かけますね。たまたま、両面が緑色の個体を多く目に焼き付いてしまったので、そちらの方が普通だと思い込んでいた時期がありました。身近な型から観察を始めるのが当然なのですから、結果的に思い込みにならないように注意しようと思っています。


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エドスミレ

 端正なマスクの濃い紅紫色の花、深緑色の葉、これはスミレとエイザンスミレの自然交雑種であるエドスミレです。花色所以であろうベニバナエドスミレ(俗名)として展示されていました。エイザンスミレを片親にしていますが、フギレなんとかスミレという名前ではありません。スミレがもう一方の片親になると、命名に関する暗黙のルールがリセットされて、地名や人名などに由来する独自の名前になることが多いようです。
 さて、エイザンスミレの交雑種といえば葉の方も注目ですが、この鉢に関しては一般的な「菊葉」という感じではなく、どうした訳か粗い鋸歯を持つ矛葉という姿です。幾つかの鉢が並んでおり、菊に似た葉になっている株も見られましたので、個体差なのでしょうね。このような「変異の幅」を頭に入れておかないと、的外れの判断をしてしまいそうです。


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パルマスミレ

 今でも「八重咲きニオイスミレ」という名前で販売され続けているパルマスミレです。この状況はちっとも変わらないのですが、インターネット店舗に関する限りは「パルマスミレ」と表示されるケースが急に増えてきました。
 既に周知ながら、八重咲きと修飾しようともパルマスミレとニオイオスミレは別種です。両者はともに冬に店頭に並ぶ商習慣がありますが、耐寒性には違いがあるのだとか。因みに「宿根すみれ」という不思議な説明が施される Viola riviniana も冬に出回りますが、こちらは緯度が高く気温が低い北欧にも分布しますね。一方、パルマはイタリア、つまり地中海にある都市名ですから、特別に強い耐寒性を求めてはかわいそうな気がします。


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春待草

 ほぼ毎年のように几帳面に返り咲きを見せてくれる『春待草』です。今、三つ目の蕾が膨らみ始めました。不確かながら1998年の春から育てていると記憶しています。種子ができない不稔の園芸種としては驚異的でしょう。
 勿論、春にも盛んに大きな花を咲かせます。春一番に咲き始めて、初夏まで、その状態を維持していることもあるのです。花自体は大きいという特徴がありますが、風貌や色合いは極く一般的と言えるでしょう。すみれの季節の間、いつも花を咲かせていて、なんだか親しみが湧いて来るような気がします。その上、秋にも返り咲きを見せてくれるのですから、大事にしようという気持ちになるのでしょうね。


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コスミレサクラ

 フリル咲きパンジーが写っている横で、こんもりと大株になっているのは何でしょう。実は、園芸種のコスミレサクラです。元々、シクラメンが植えられていた底面給水式のプラ鉢に飛び込んで育ち、ついには鉢全体を支配してしまいました。因みに、これは2株に過ぎません。それにしても、この大きさはどうしたことでしょうか。
 地中海性気候の代表的な植物であるシクラメンの夏越しには、水を与えずに根茎を乾燥させて休眠させる方法があります。ただ、それではコスミレサクラが枯れてしまいますので、今年は水を与えていました、結果として室内で夏を過ごした訳です。すると、夏を過ぎても育ち続けて、こんな姿になってしまいました。庭の棚に並んでいるすみれたちとはまるで異なる姿です。その上、右端に見えていますが、返り咲きをしようとしていますね。とんでもない曲者かも知れません。


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