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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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シロバナリュウキュウコスミレ

 シロバナリュウキュウコスミレが可愛らしく展示されていました。こうして展示会で拝見すると、確かにノジスミレ系だなぁと思いました。ところが自生地である沖縄で観察した時とは違う印象なのです。ナゼなのだろうとしばらく悩んだのですが、いろいろ見比べてみて、やっと展示品の柄(花茎)が短いことに気が付きました。それから、葉もノジスミレ同様にふにゃふにゃしています。
 沖縄で観察したリュウキュウコスミレは、エナガスミレという別名を持つリュウキュウシロスミレに負けず、しっかり長い柄を持っていました。葉も、湾曲してはいますが、もう少し大らかなウェーブなので、ふにゃふにゃ感は減殺されている感じです。展示品もDNAは同じなのでしょうから、生育環境の違いか?それとも沖縄を離れて関東にいるという自分の位置を認識しているのでしょうか?まるでGPS搭載機器のようですね(笑)。


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ゲンジスミレ

 ゲンジスミレがこんな風に単独展示されているのは珍しいような気がします。栽培が難しく、特に移植を嫌うとされていて、展示会で拝見するとすれば、大きな平鉢に「種を蒔きました」という風情の大量展示が多かったと記憶しています。
 あちこち歩き廻ってもなかなか見つからないすみれです。なんとかして観察地を増やしたいと思っているのですが、思うに任せません。イヨスミレが保護されている自生地に出かける準備をしていた年は、春の訪れが早くてタイミングがずれてしまいました。幾つかの意味で展示会は大事な観察の機会です。野山で見る状態とは異なるかも知れませんが、見やすい位置から撮影しやすい角度で記録できる訳ですから、嬉しくなります。実際の自生地は乾燥していて、葉モ花も余り目立たない種なのに、更に地面にへばりつくように花が咲いていることが多いのです。


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ヴィオラ・ペルシシフォリア

 今年の春に蒔いた Fen Violet (ヴィオラ・ペルシシフォリア)が数株育って、その内2つが閉鎖花をつけて夏に果実ができました。その果実が開裂してみると、現れたのはかなり丸みのある小さい種子です。絶滅危惧種ですが、半年で次世代ができて驚いてしまいました。欧州の石灰岩質土壌の沼地に限定的に生育するという意味では変わり者です。そうした環境は減少しているという訳ですね。
 少し変わった葉を持っています。学名の通り、桃の葉に似ているかも知れません。茎も低木性の植物風ですが、いづれにしても、まだ幼くて、しっかりした特徴が出ていないような気がしています。ところで、種子が先になって、まだ正常花を見ていません。写真で拝見する限り、品の良さと可愛らしさを兼ね備えた花のようです。今は来春の開花を期待して、今は葉や茎を眺めていることにしましょう。


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ヒカゲスミレ

 引き続き、この写真は昨年の様子ですが、お気に入りのヒカゲスミレが大量に展示されていました。実は今年も大量展示されており、近くでタチツボスミレの色違いが数種並べて展示されていましたが、本来、こうした微妙な色合いの違いで名前まで変えようとするのは、余り科学的な立場ではないかも知れません。ただ一方で、微妙な色合いの違いに「紫苑」、「京紫」、「藤紫」、「江戸紫」などなど、きちんと名前を付けて区別していた日本人の色彩に対する感性がなせる技なのかと、別の感慨が沸き上がってきます。
 北海道や青森でベージュ系や中央部の黄色が強い型を見ていますが、これは全体に薄淡い黄色です。実際、野山でこのような色合いのヒカゲスミレが群落を作っていたなら、かなりの感動モノであって、写真を撮ったり眺めたり、そこに何時間でも留まっていたくなることでしょうね。


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ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'

 よく見かけるヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'です。街を散歩していると、路傍で花を咲かせていたりすることが多いのですが、それは、とても丈夫で育てやすく、増殖する力に満ち溢れているからでしょう。種子で増えるのは当然ですが、茎元にはコロッとした根茎の塊が、まるでユリ科植物の球根のように転がっています。どうやら、根茎でも増えているようです。
 花が大きいのも特徴で、国内に産する基本種で比肩できるものを探せば、オオバタチツボスミレあたりでないと無理でしょう。大きめのプラ鉢に植えっ放しにしても、しばらくは更新して代を重ねています。ただ、余りに長期間では「嫌地」という現象が起こってしまうようだと感じています。各地で'プリセアナ'を育てている庭に出逢います。そこで生育の様子を拝見する限りですが、どうやら地植えが最も適しているのかも知れませんね。


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春待草(登録商標)

 一部の個性派と北国の山岳部を除いて、すみれはシーズンオフになってしまいました。しばらく、今年のすみれ棚や昨年の展示会で撮影したすみれたちのリヴューをしながら、情報の整理をしていこうと思います。
 棚に咲くすみれたちの中で、最大級の花を咲かせるのは春待草(登録商標)のようです。ガバナー・ヘリック・タイプの一つということになりそうですが、結局、正体はわからないまま、一部の愛好家が育てているだけになってしまいました。サントリーの花事業部(現在は分社された)のリリースに依りますと、1997年9月に発売されました。そのリリースには『春になると紫のかわいらしい小花を咲かせ~』と説明されているのですが、「かわいらしい小花」という表現は間違いではないでしょうか(笑)。別の資料では単に「かわいらしい花」と記載されていたような・・・。1ポットの希望小売価格は580円(税別)と記載されていました。確かに、そんな価格で購入したような気がします。


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ヒバントゥス・コミュニス

 梅雨明け宣言が出る時期に庭で花を咲かせているのは、ヒバントゥス・コミュニスとヴィオラ・バンクシイ、それからパンジーの仲間などに絞られてきました。ヒバントゥス・コミュニスは、元々、主に亜熱帯地域に自生する亜低木タイプの木本種ですから、この時期が絶好調なのでしょう。そういう意味では、真冬から咲き続けているパンジーの仲間は「普通ではない」と考えて良いのかも知れません。
 樹高は無駄に高くなりませんが、管理上、成長点を剪定しています。それなりに長い期間育てていて感じるのですが、樹齢を重ねてくると花数が減って、全体に元気がなくなってくるように思います。結局、草本種とあまり寿命は変わらないのかも知れませんね。狭い庭ですから、増やそうとは考えていません。必要最低限の種子を手に入れて更新して、残れば、すみれ仲間や愛好団体に提供しています。


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アオイスミレ

 この存在感のある丸い葉っぱは何でしょうか?ニョイスミレなどの花の最盛期に大きな葉を展開していたのは、おそらくアオイスミレだろうと思います。葉の形状自体は、花が咲いている時期とほぼ同じですが、少し厳ついイメージに変わっているようですね。
 良く見かける種でも、花が終わった夏葉の時期に見掛けると戸惑ってしまうことがあるかも知れませんが、観察回数が増えてくると、一般に葉だけでも種を特定できるようになってくるものです。勿論、全く判断できないケースもあるのですが、経験を重ねることで徐々に分かるようになってくるものでしょう。各地の変異を多く観察できれば尚更だろうかと期待しています。
 先日、複数の種が混じってしまった鉢から一本の朔果が立ち上がり、割れて種子が見えていたのですが、花はなく葉も見えない状態でも種子の様子で何者か見当が付きました。人間の経験ってなかなかエライものです(笑)。


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ノジスミレ

 何度も出掛けている自生地では、いつも訪れる観察ポイントができるものです。このノジスミレが咲くポイントは路傍の畑ですね。畑にしてはゴロ石が多いのですが、畑の端っこで水仙が植えてあります。このノジスミレの咲き具合を見て、毎年少しずつ異なる花期のズレを把握しているところがあり、現地でバロメータにしています。
 一方、毎回のように訪れるポイントを幾つか回り終わると日が暮れてしまうというケースもあって、マンネリとは思いませんが、すみれたちとの新たな出逢いを逃しているのではないかという不安にかられます。それで、時々、脇道に入ったり、回り道をしてみたり・・・。でも、なかなか、お気に入りポイントは増えないもので、確実に観察を楽しめるポイントを回るか、ポイント開発にチャレンジするか、妙な選択に悩まされることがあります(笑)。


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シロバナツクシコスミレ

 端正な姿で乳白色の花を咲かせているのは、シロバナツクシコスミレと呼ばれているコスミレの品種です。ある友人にとって、コスミレは区別の難しい種の一つのようで、いつも悩んでいます。でも、この品種は分かり易いのではないかなぁと思うので、いつか尋ねてみましょうか。
 コスミレには葉が薄い褐色を帯びているなど、葉の変異も幾つかありますが、このシロバナツクシコスミレは綺麗な明るい緑色をしていますね。植物体全体について、赤系の色素が少ないのだろうと、勝手に思っています。
 コスミレを区別する際、花で判別が難い場合には葉の生え方にも注目したいところです。例外も多いのですが、一般に葉が四方八方に拡がる、つまり、放射状に展開する性質があると認識しています。コスミレと同定する際、花の様子と葉の形状、それから葉の展開する様子全体で区別しているような気がします。


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