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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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サクラスミレ
 時間軸を約半月戻して、取りこぼしたくないすみれたちとの出逢いを「つぶやきの棚」に納めておきたいところです。とんぼ返りをした日の後半、路傍で撮影することができたサクラスミレの群落です。花が大きい上に、まとまって咲いていました。
サクラスミレ
 ここに来るまで、他でも少し見かけたのですが、陽光の具合か、他の要素なのか、この地の個体群が数も多くて、しっかりb咲いていました。図鑑で知る存在だったサクラスミレに、初めて出逢った場所は群馬だったと記憶しています。その後、長野でたっぷり観察でき、最近は山梨が多くなっています。実は、特に花の様子に地域特性があって、山梨産はキリッとした印象があると、個人的に感じています。
サクラスミレ

今回は山梨産のすみれのお話でしたが、今後は、あちこち、順不同で記述することになろうと思います。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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フモトスミレ
 不思議なもので、18年ぶりにやって来たというのに、ナエバキスミレとは全く別の場所に、フモトスミレが生育していたことを覚えていました。せっかく登ったのですが、今度は下りることになります。ただ、一帯の様子は、存外、変化していました。
フモトスミレ
 記憶を頼りに、かなり歩いてみましたが、環境のイメージが違うのです。まぁ、時間はある!と腹を決めて探索してみました。一休みして、再び歩き出したところで、やっと真打ち登場です。これは目立たない。周辺をジッと見渡してみると、ところどころ、疎らに生えていることが分かりました。なかなか可愛らしい姿ですね。ただ、この様子では、6月に来ていたとしたら、咲いていたでしょうか。
フモトスミレ

バタバタと花を追いかけた旅の話を続けてきました。今後は、取りこぼした分をゆっくりフォローします。

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ナエバキスミレ
 出席予定の会議を翌日に控えて、夜には千葉まで戻る日でした。新潟で目覚め、早朝から動き出したものの、のんびりと一般道を行きます。ここで標高を上げる選択をして、当初予定にはなかった黄色いスミレを期待して、標高約1,600m付近へ向かいました。
ナエバキスミレ
 まだ、少し早いかも知れないと心配していたのですが、18年ぶりにナエバキスミレと再会できました。過去に訪れたのは6月初旬と中旬で、どちらの日も咲いていたのです。今回の撮影は5月18日ですから、半月から一ヶ月近く早いことになります。太陽が燦々と降り注ぎ、暑いし、ピーカンだし、撮影には不向きでしたが、それでも嬉しくて、ウィンドブレーカーを脱いで、半袖で動き回っていました。
ナエバキスミレ

ヒトが多かったのですが、低い位置で満足する方と頂上を目指す方と。自分は、どちらにも属しません(笑)。

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ヘイリンジスミレ
 さて、もうダメ押しのような話題になってしまいます。一際大きく茂っている個体群が見つかってしまいました。上から、スマートフォンで撮影した写真は、コントラストの関係で見にくいのですが、周辺のスミレとの大きさの違いが分かると思います。
ヘイリンジスミレ
 花を覗き込むと、紫色の花弁の先端が小さく見えていますが、これ以上は開きそうにありません。更に観察すると、「秕(しいな)」っぽい蕾も見えていました。葉の形状からの推測では、ヒメスミレとスミレ、つまり、ヘイリンジスミレになるのだろうと思います。こちらは、葉がスミレ寄りかも知れません。多彩な出現形が出て当たり前ですが、余り離れていない場所で見られると驚いてしまいますね。
ヘイリンジスミレ

雑種の話ばかりになりましたが、この日、空模様が回復傾向で、多くの花に出逢い、舞い上がり気味でした。

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アリアケヒメスミレ
 植物体が大きいヒメスミレがたくさん見られ、観察していく内に、花の色合いが異なるグループがあることに気付きました。よく考えれば、スミレと交雑するなら、圧倒的に数が多いアリアケスミレと交雑しても、なんら不思議ではありません。
アリアケヒメスミレ
 そして、花弁にハリマスミレ風な白っぽさを持つ株に辿り着くに至って、見た目の判断に過ぎませんが、アリアケヒメスミレとして整理することにしました。実は、しばらく歩き回って探索した結果、白っぽい花の方が個体数としては多いことが分かりました。アリアケヒメスミレは栽培品を見たことがあるだけです。この地の個体群は、その栽培品と異なり、やはり、ヒメスミレ寄りの姿をしていました。
アリアケヒメスミレ

ヒメスミレ、スミレ、アリアケスミレは自生環境が似ています。過去、見逃していただけかも知れませんね。

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ヘイリンジスミレ
 一際大きい植物体を誇っているヒメスミレに見えます。なにしろ、周辺の個体群と比べてみると、葉も草丈も、そして一株が占める半径でも5から6倍の大きさです。「雑種強勢」とみるべきでしょうね。近くに生えているのはスミレとアリアケスミレです。
ヘイリンジスミレ
 微妙なところですが、もう一方の親はスミレであろうと思われました。すると、ヘイリンジスミレということになりますが、これまでに観察できたヘイリンジスミレは、もう少しスミレ寄りの姿をしていました。特に葉はへら状の披針形が多かったのですが、この地の個体群は、花といい、葉といい、ヒメスミレを大きくしたという印象が強いようです。少し離れた場所を含めて、5株程見つかりました。
ヘイリンジスミレ

両親のどちらに寄るか、つまり、似るかによって、全体のイメージが違ってしまうのでしょうね。

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ヒメスミレ
 遠目にも目立つ白いアリアケスミレの近くには、濃紫色のスミレと、比較すれば地味な方のヒメスミレも同居していました。陽光を遮る樹木などはなくて、そんな環境を好むすみれたちが集まっているという印象です。
ヒメスミレ
 上方向から撮影すると、元々地味なのに、周辺の葉っぱや苔がゴチャゴチャしていて、更に目立たなくなってしまいます。這いつくばって、横位置から狙うのですが、想定外に土壌水分が多くて寝転がる訳にはいきませんでした。まぁ、時間だけは、ほぼ使い放題という旅にしましたので、この近辺だけで、どれだけの間、キョロキョロとしていたのでしょう。完全に時間を忘れていました。
ヒメスミレ

今春までのように、小刻みに行事が入るということもなく、日曜日に帰れば良いという旅でした。

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ハリマスミレ
 この草原に足を踏み入れた時から、昨年の長崎を意識せざるを得ませんでした。海を隔てた二つの山で、似たような環境の草原に辿り着き、やはり、ここと同様に、真っ白いアリアケスミレと濃い紫色のスミレが入り交じって咲いていたのです。
ハリマスミレ
 ほぼ確信しながら、全体を見回すと、当たり前のようにハリマスミレが幾つか咲いていました。長崎で出逢った個体群は、ハッとするほどに美しいコントラストを呈していました。こちらは、何度か出逢ったことがあるオーソドックスな姿です。ただ、幾つかの派生が見られ、実は、三様のハリマスミレを認識して、その内の二様です。後の一つは、なんと朔果が膨らんでいました。稔性があるのですよね。
ハリマスミレ

ハリマスミレの稔性に関する報告が多くあり、実は、庭で継続栽培しています。ただ、三様目は確信が持てません。

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スミレ
 標高も意識しながら移動しますが、800mに満たないエリアで、多くのすみれたちが花期を終えようとしている様子から、山を越え、緯度も上げることにしました。すると、山を越えた辺りから、オオタチツボスミレに混じって、スミレが現れ始めたのです。
スミレ
 下界では、とっくに花が終わっている訳ですから、知り合いに再会できたような印象で見ていました。そして、ついにアリアケスミレが咲く野原に辿り着き、草丈が高くて元気なスミレをいっぱい目にすることができました。やはり、太陽の下が似合いますね。オオタチツボスミレに混じって、少し暗い路傍に咲いていたグループとは、草丈だけではなくて、葉を含む全体の雰囲気も違って見えます。
スミレ

借りている軽自動車で動いていました。近年、車両の大型化が著しく、国内市場は視野にありませんね。

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アリアケスミレ
 国境の長いトンネルを抜けると・・・、いや、長い峠を越えると、そこは、まだ春でした。もう少し、福島を歩いてみる予定だったのですが、予備案に切り替えです。新潟に突入して、目星を付けた場所は、まるで、昨年の長崎で見つけた高原のようでした。
アリアケスミレ
 緩い傾斜がある野原に、一面に咲いていた白い花はアリアケスミレでした。ところどころに見えている濃い紫色はスミレとヒメスミレです。水分が多いポイントにはニョイスミレも咲いていました。花が終わっているという旅の印象が一変しました。ご想像の通り、すっかり昂揚してしまい、長崎の楽しかった記憶が蘇り、時間を忘れて覗き込んでいました。でも、アリアケスミレは高原のすみれでしたっけ?
アリアケスミレ

奥の少し暗い林には、オオタチツボスミレと、花が終わったスミレサイシンが棲み分けていました。

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