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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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オオバタチツボスミレ
 主目的であったフギレオオバキスミレを観察できてしまった翌日は、雨になってしまいました。そこは「のんびり旅」ですから、昔、何度か訪ねた余市から小樽まで足を伸ばしていたのですが、ちょっと晴れてきました。急遽、とんぼ返りをすることにしたのです。
オオバタチツボスミレ
 観光ガイドに歩きやすそうな湿地があり、地図に小さな文字でオオバタチツボスミレと補足があったことが気になっていたのです。まだ、15時ですから、時間的には余裕があるとゆっくり歩き出した途端、オオバタチツボスミレが目に入りました。前方を見ると、なんと、いっぱい咲いています。もっと歩を進めると、更にいっぱい咲いています。この地の個体数は、過去最大級のようです。(続く)
オオバタチツボスミレ

未だ、湿地の半分も歩いていなかったのですが、翌日、朝から来て、しっかり観察する選択をしました。

<紹介> 花の写真館からすみれの部屋の一部コンテンツをブログで再現しています

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ミヤマスミレ
 のんびり旅初日は移動日で、散策は2日目からです。雨は降らないだろうと空を見ながら出掛けました。遠くに高い山々が見えていたのですが、まさかナビが、その方向に誘導するとは・・・。でも、あっと言う間に、中部高原のような風景になっていました。
ミヤマスミレ
 運良く、標高を上げる度に雲が切れ、気温も上がったところで、軽く立ち寄った遊歩道の様な一画に、ミヤマスミレやオオタチツボスミレ、ニョイスミレが咲いていました。この後、あちこちで現れる3種です。ミヤマスミレはマイヅルソウと相性が良いのか、いっしょに葉を並べている姿を多く見かけました。室蘭や白老ではフイリミヤマスミレが多かったのですが、この旅では見かけていません。
ミヤマスミレ

実はフイリミヤマスミレの出現も期待していました。遠目には、別種のような印象ですよね。

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 今回の北の旅は、空模様に翻弄されてしまいました。週間天気予報では、概ね、曇天とのことだったのですが、この日、山を登れば登るほど、空は晴れて、目的地に近づくと、ほぼピーカンでした。さて、この白っぽい花が咲いている大きな塊は何モノでしょう。
オオタチツボスミレ
 実は、オオタチツボスミレです。艶々した黄緑色の葉が目立ちますが、よく見ると、マイヅルソウと渾然一体となっています。葉の色合いがほぼ同じであることが、少し不思議ですね。オオタチツボスミレの方が、濃い緑色である場合が多いように思いますが、葉表面の光沢も含めて似ています。オオタチツボスミレの葉は内巻きで葉脈が凹んでおり、マイヅルソウは真逆なので、なんとか判別できますね。

ちょっと、葉が黄色っぽい印象ですが、実際、このエリアでは、こんな色合いに見えました。

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 登場するすみれの順番と旅程とは、余り関連がありません。これは旅程の後半に見つけ出したもので、情報ではフチゲオオバキスミレということになっています。日本海側で見られるフギレオオバキスミレとは異なり、自生地は太平洋側に位置しています。
フチゲオオバキスミレ
 なんとか探し出した数はたった数個体で、ポツンポツンと隔離されたように生えていました。時期的に花は期待していませんでしたが、既に果実期を迎えており、草丈はもう伸びないでしょう。葉下部の茎が、兄弟分に比べて半分以下の長さでした。葉と花(果実)の位置関係は同じですが、問題は葉の縁や葉脈の微毛ですね。大きいルーペで丹念に観察しましたが、ほぼ見られず、変わり者との情報通りでした。

元々、縁の毛は極めて微少で、種名に冠する程の重みは感じませんが、室蘭産の個体群には存在していました。

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フギレオオバキスミレ
 昨日まで北海道におりました。今回のターゲットは、ご覧のフギレオオバキスミレです。位置付けとしてはオオバキスミレの変種で、道南と道北、ほぼ日本海側に限定して見られると思って良さそうです。なんとも大きくて、鋭い切れ込みがある葉を持っています。
フギレオオバキスミレ
 印象的な深い緑色の凸凹した葉は、直径10cm程度。故郷にも咲くオオバキスミレより、少し大きい葉を持っています。葉の形状が心臓の形というより腎臓の形に近いので、実際の面積では、より大きいのでしょう。多数がまとまって咲いていますが、この叢生のぐあいから、根茎で殖える性質であろうと思われます。余り遠くない太平洋側に自生するフチゲオオバキスミレとは、異なる性質の持ち主ですね。
フギレオオバキスミレ

動き出した日には撮影できましたが、自生地に辿り着くには苦労しました。後日、補足したいと思います。

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 今年4月に撮影した後、追って整理しようと思っていた個体群です。この自生地には、狭い範囲にタチツボスミレとニオイタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレが同居しているため、関東なのに、ウスゲスミレであろう姿を確認していました。
マルバタチツボスミレ
 同行していた友人に「タチツボスミレ類は交雑種ができやすいと言われている」と説明していました。ここまでに登場した3種と1雑種で、困ったような顔になった様子を見て、その場では、突っ込んだ説明をしませんでしたが、おそらく、この個体群はマルバタチツボスミレです。花は完全に中間的で、葉の先端も指でつまんだような尖り方は少なく、多くは鈍頭という特徴を持っています。

マルバタチツボスミレは稔性を持つことがあり、浸透交雑が生じる結果、同定が難しくなる場合が多く見られます。

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ニョイスミレ
 草丈が低いままで咲いていたニョイスミレを観察してから、10日後、峠を越えて新潟に入った時に見かけたニョイスミレたちです。植物を構成する要素で見れば、個々には同じですが、全体として受ける印象は違いますね。
ニョイスミレ
 花や葉の柄がシュッと長く、小さい花が高い位置で咲いていて、開花初期と後期で印象が違うということでしょう。エゾノタチツボスミレやイブキスミレに似た変貌ぐあいです。また、初期から開花を継続したまま、後期になっても勢いは衰えず、結果的に、一株当たり、どれだけの花を咲かせるのだろうかと訝ってしまいます。小さな黒い種子を大量にばら撒く性質です。繁殖力は底知れませんね。
ニョイスミレ
ニョイスミレ

出掛けてから、それなりに時間が経過しつつありますが、もう少し、取りこぼしを拾っておきます。

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ニョイスミレ
 ふんわりとした苔の上に、草丈が低いままでニョイスミレが咲いていました。このような咲き方もするのですね。元来、もっと茎を伸ばしてから咲き出すところでしょうが、早めに花を咲かせておいた方が良さそうだなぁと判断したようです。
ニョイスミレ
 一般に、ニョイスミレは花期が遅めだとされています。ただ、標高が高いなど、すみれ全般に咲き出しが遅い地域では、他のすみれたちと、ほぼ変わりない時期に咲き出すことが少なくありませんね。結果として、かなり長い間、花を咲かせ続けてくれますが、ついつい、目が慣れてしまって、しっかり観察しないままで通り過ぎてしまうこともあります。
ニョイスミレ

見かける回数は多いのですが、時折、思い出したように取り上げる感じです。ちょっと反省!

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 渋い色合いを持つ緑色の葉に白い斑が入って、気品が感じられる印象のフイリフモトスミレです。このすみれについては、花の方がおまけになっていますね。実際、花は小さく細めで、余り目立った存在ではありませんでした。
フイリフモトスミレ
 どこかで見たような記憶があると思っていたのですが、やっと、情報が脳内で繋がった結果、それは西和賀で観察したフイリミヤマスミレの記憶でした。今、思い出しても感激が蘇ってしまいます。すみれの可憐さって、対象は花ばかりではないのです。さて、タイミングの問題だと思いますが、いろいろな角度から撮影できておらず、ちょっと反省しています。遠くの空に雨雲が見えていた頃でした。

不思議なことに、同じ自生地を同じ頃に訪ねてみても、同じような姿を見られるとは限りません。

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フモトスミレ
 おや、花がスリムですが、フモトスミレですね。葉の色合いの渋さが和風な感じで、個人的には、好ましい雰囲気を持っていると感じます。このフモトスミレは、出逢う度に少しずつ異なる印象を醸し出している困ったすみれです。
フモトスミレ
 もう10年程前のことになりますが、その年の前後に、あちこちでフモトスミレに出逢ってしまって、一気に並べて掲載してみたことがありました。紅色が強い花、白い斑が目立つ葉、花も葉もシンプルな印象を持つ個体群、逆に、花も葉もふわっとした印象を持つ個体群と、まさに千差万別だなぁと思います。ヒメミヤマスミレとの同定が苦手な理由が、その辺にあるのかも知れません。
フモトスミレ

「北限のフモトスミレ」とされる自生地を訪ねたことがありました。ここの個体群が、なかなかイケてます。

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