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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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スミレ

 東京都心部のすみれは、そろそろ終焉かと思っていましたが、いやいや、まだ絶好調かも知れません。なにしろ、あんな色やこんな色のスミレがたくさん咲いていたのですから。
 日本で菫と言えば、異論もありましょうが、スミレ( "V. mandshurica")をイメージされる方が多いのではないでしょうか。一方、欧州では、やはりニオイスミレ( "V. odorata" )がイメージされる環境があると思います。
 興味があって、日本の色彩に関する本を読みます。その色彩においても、日本の紫色は "purple"、つまり赤紫ですが、欧州の場合は "violet"、青紫なのです。言葉では意思疎通ができても、実は本質が伝わっていないということがあるかも知れませんね。

 明日から、ちょっと留守にします。申し訳ないのですが、掲示板の投稿などに対応できないだろうと思いますので、予め、ご容赦下さい。

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コマガタケスミレ

 今年のすみれ展の多くは今週に集中してしまったようで、日曜日にはほとんどが終わってしまいます。興味のある方は、週末、近くの会場に出掛けられてはいかがでしょうか。

 さて、この地味なすみれもスミレ(マンジュリカ)とフモトスミレのハイブリッドだそうです。この組み合わせですが、スミレは変化が多く、フモトスミレにはフイリフモトスミレもあり、かなり発現する形態に幅があることでしょうね。少なくても、写真だけでは同定できるような代物ではなさそうです。実際、フイリフモトスミレとの組み合わせがフイリバスミレと呼ばれていたこともあり、現在の学名にはフイリバスミレの発見者の名前が残っているように見えます。

スワスミレ

 すみれ展は、なかなか出逢えないハイブリッドを目にする恰好の機会です。それから、勢揃いした多数の花々を見るだけで嬉しくなります。一方、すみれを育てている者なら、丹誠込めて育てた美しい花をたくさんの方に見てもらいたいものです。すみれ展は、そんな思いを持つ者が出逢う場所かも知れませんね。
 エイザンスミレとヒカゲスミレのハイブリッドであるスワスミレが美しく咲いていました。葉の色が濃茶色系なので、最初はヒカゲスミレではなくてタカオスミレが片親だったのかと想像したのですが、どうやらエイザンスミレの方が、同様に展示されていた茶色い葉の大輪種だったのだろうと思います。

 熊本と東京ですみれ展開催中です。日照が不足がちな撮影者宅の庭でも、例年と違って、既に多くの花が咲いているのを見ますと、すみれ展に出品する鉢の調整がたいへんだったろうと思います。早く咲かせる方法はありますが、遅くするのは難しいのでは。

コボトケスミレ

 明るい会場では白いすみれが映えて見えますね。これは高尾山の少し奥に位置する小仏峠で見い出されたことから命名された、アカネスミレの白花であるコボトケスミレです。先日のシロバナヒナスミレも高尾山が最初の発見地とされていますが、これは正式な発表が伴わないと発見とみなされないという事情もあって、先住民が居るのに新大陸が発見されたようなものですね。
 同様、高尾山が初めての発見地とされたすみれについて、インターネット上にはアカコミヤマスミレ、タカオスミレ、ナガバノアケボノスミレが列挙されており、その複数の情報には「ヒナゲシオカスミレ?」というすみれも登場します。聞いたことがありますか?

 実は「髭なし」+「オカスミレ」だったら、なかなかシャレてますね。

シロバナコスミレ

 すみれ展の話に戻して、また白いコスミレの話題です。これはコスミレの純白種(白変種)で、シロバナコスミレという札が付いていました。これが、また難物で・・・。
 シロバナコスミレという名前が登場する書籍に、学名は "Viola japonica f. albida" と記載されていました。内容を示す正しい表現だと思いますが、一方で、この名前が登場しない書籍では、例のシロバナツクシコスミレに対して、この学名が使用されています。
 両者は、色素の一部が欠落した個体と、花の色が極端に薄いという個体ですから、同じものではありません。「白花」も "albi -" も青軸の純白種だけに使用すべし!という論があり、とても正しいとは思いますが、名前の問題ではなくて、「タイプ標本がどちらであるのか」に依存するのだろうと思います。どちらなんでしょうねぇ?

シロバナツクシコスミレ

 高尾山で、ちょっと嬉しいことがありました。ご覧いただいているのは、比較的高いところで咲くコスミレですが、かなり白っぽい花です。先日、九州で出逢ったシロバナツクシコスミレの説明からすれば、筑紫地方近隣でなくても使う名前とのことなので、これもシロバナツクシコスミレということになります。
 実は、この自生地は乾燥のためか崩落が起こり、土砂がすみれたちの生えている一角を埋めてしまったのです。その現象は何年か続いて、少しずつ個体数が減っていました。でも、しぶとく生き残り、今年は逆に増えた上、こんな大きな株が見られました。

シロバナヒナスミレ
写真の上にカーソルを移動すると、もう1枚の写真が表示されます。

 天候と相談して、やっと高尾山に出掛けました。往復で190Km余あり、悪名高き首都高を斜めに突っ切る必要があります。
 予想より人出が多いので、いつものルートを少し変えて半日陰の営林地を歩いていたのですが、「いろいろで難しいわねぇ」という声が聞こえました。そのグループの視線の先に目をやりますと、白いすみれが咲いています。

 「これは?」

 あらら、なんでしょうね。葉は明らかにヒナスミレですが、白くて概ね整った花が「らしく」ありません。すぐ隣でシロバナナガバノスミレサイシンがよく似た雰囲気の花を咲かせていますが、自然交雑種?あはは、そんな組み合わせは初耳です。どうやら高尾で最初に見つかったというシロバナヒナスミレらしいですね。

バライエティ・アソート

 すみれ展の話題はまだ続きますが、ちょっと一息、庭のすみれたちをお披露目しましょう。栽培は不得手、狭い庭、陽当たりも不十分なのですが、太陽が高くなる時間帯には玄関付近がぱぁっと明るくなります。
 寒い季節から長く咲いていたパンジーたちがまだ元気で、早咲きの園芸品種やオドラータ(においすみれ)、この春に購入した苗が一斉に咲き始めました。特に園芸品種の「春待草」はすばらしい特性を持っているように感じています。今、根元の一部は木質化して大株になり、一株で30余の花が同時に咲いているのではないでしょうか。

ヴィオラ・ワルテリ

 神奈川のすみれ展で展示されていた外国種をもう一つ。淡青(紫)色の見慣れた花ですが、ちょっと変わった葉を持っているヴィオラ・ワルテリです。
 葉がもう少し長細ければ、マダラナガバノタチツボスミに似た雰囲気を持っていると思うのですが、いかがでしょうか。葉の模様(斑)といい、托葉の形状といい、なんとなく落ち着かない様子で茎を伸ばす姿も良く似ているような気がします。
 でも、かわいとか美しいとか、万人を惹きつけるタイプのすみれではないと思いますが、展示用に選んだのは何故でしょうね?

カスガスミレ

 今年も元気なハイブリッドのすみれたちが展示されていた神奈川のすみれ展です。写真は、混血独特の花色ですが、姿は少し柔らかいスミレといった風情でした。「ほぉ、きれいだなぁ」という思いで撮影していたもので、カスガスミレ(スミレ x ツクシスミレ)という説明が書いてありました。
 惚けていたのですが、ありゃりゃ、この組み合わせは?無茎種と有茎種の異節間交雑ということになりますね。でも、花が咲いているこの時期は無茎種の姿をしていました。花は少し横長でツクシスミレの遺伝子を感じさせます。

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