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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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オトメスミレ

 これまで脇役で登場していたオトメスミレを主役に抜擢してみました。十分にフロントを張れるタレント(才能)だと思いますよ!
 ご覧の通り、一見、シロバナタチツボスミレかと思わせる風貌ですが、よく見ますと距が淡紅色だと分かります。
 この自生地を見て感じたことなのですが、植生環境や土の具合、風景を含む雰囲気全体が箱根の乙女峠に良く似ていました。オトメスミレと命名された所以の自生地ですね。でも、オトメスミレは広くどこでも見られるすみれですから、似ているのは単なる偶然に過ぎません。でも、すみれ好きは「ヒナスミレが臭う!」なんて意味不明なことを口して喜ぶ悪癖があるのです。o(^▽^)o

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タチツボスミレとオトメスミレ

 撮影していた一角にはタチツボスミレとオトメスミレだけでなく、ニオイタチツボスミレやアカネスミレが身を寄せ合うようにして咲いていました。タチツボスミレとオトメスミレは、衣料品で言えば「色違い」程度の関係で、ともにニオイタチツボスミレとは交雑しやすいそうです。
 なぜ、混血してしまわないのでしょうか。いえいえ、このタチツボスミレは花の中央部が白く抜けていて、ニオイタチツボスミレのDNAがプンプン臭いましたよ(笑)。でも、タチツボスミレとオトメスミレは、これだけ近くに居るというのに、それぞれ自己を主張しているようです。ぎりぎりで自らの姿を維持(保全)しようとしているのかも知れませんね。

アカネスミレとオトメスミレ

 意を決して出掛けた茨城では雨は降らずに済んだのですが、早い時間帯からどんよりと曇って肝を冷やしました。同時に写真撮影にも微妙な影響が出る訳です。
 きっちり三脚を固定すれば被写界深度を確保することはできるのですが、コントラストまでは出し切れません。手前にアカネスミレ、奥にオトメスミレ、カエデの幼木が笠のように掛かっている構図を頭に描いて、じっくりシャッターを押したのですが、出来映えはこんなところです。こういう時には手作りの小道具で対応するのですが、何か良い工夫はないでしょうか。

フモトスミレ

 幾つか遠距離の旅を企画して動いていたものですから、うまく時間調整ができず、天候不順も手伝って、なかなか近中距離に出掛けることができなくなっていました。何とか雨は降らないという予報の土曜日、意を決して出掛けてみました。
 千葉から東京を通り抜けなくて済む茨城を選んで正解でした。時間を大幅に短縮できたのです。そこは、以前、コスミレを見た場所に近く、書籍ではナガバノスミレサイシンやフモトスミレが見られると記載されていた場所です。
 とても嬉しい誤算があり、上記2種の他、タチツボスミレ、エイザンスミレ、アカネスミレ、スミレ、マルバスミレ、ニオイタチツボスミレ、それから、とても可憐なオトメスミレに出逢うことができましたよ。(´ー`)

ナゴウスミレ

 変わったすみればかりを紹介しますと、すみれ展は珍奇種を展示しているのかと誤解されそうですが、決してそんなことはありません。単に「へぇ!」とか、「ほぉ~」とか、「あらら?」と印象に残ったものを紹介してしまうので、こんなことになっています。
 今回も、山野では余り見掛けないハイブリッドのナゴウスミレです。残念ながら、普及している書籍やwebサイトにはほとんど情報がありません。参考まで「写真集日本のすみれ(浜栄助氏)」に埼玉で撮影された写真が掲載されています。
 両親とも白くて丸いすみれですので、ナゴウスミレもすっきりと可愛い感じに見えました。ある資料に「距が白い」と記載されていましたが、展示されていた株は淡い紅色です。どうしても「変化」もしくは「幅」があるのでしょうね。

ムサシノスミレ

 すみれ展には、時折、不思議なすみれが登場することがあります。これはムサシノスミレというそうです。よく見ると、あれっ、距がありませんね。いえいえ、更によく見ると、真ん中の花には極端に小さい距が見えています。
 これはタチツボスミレなのですが、突然変異的に距が矮化して、時には花弁が多弁化するもののようです。ミドリタチツボスミレのように頻繁に目に留まるものではありません。でも、距が見えないというだけで、不思議なことにすみれらしくありませんね。
 特に美しいものなら別ですが、突然変異を愛でるつもりはありません。でも、通常なら虚弱になり易いところ、鉢で多くの花を咲かせているのは育成術としてすばらしいと思います。

ヴィオラ・バンクシイ 'ベィビー・ブルー'

 今回から、やっと東京のすみれ展の話になります。この空色のすみれには感激しました。この魅惑的な花は、話として聞いたことがあるだけだったヴィオラ・ヘデラケアの'ベィビー・ブルー'です。数多く流通しているものとは随分イメージが違いますね。
 ところで、'Viola hederacea 'という学名ですが、2004年には'V. banksii 'に変更されています。タイプ標本と流通品とが異なっていることがわかりました。コタチツボスミレの場合と似たような話ですね。現段階では多くの書籍やwebサイトが古い情報のままです。
 気になるのですが、タイプ標本が示す本当のヘデラケアはどんなすみれなのでしょうか。

ヴィオラ・ペダティフィダ

 まだ、すみれ展の話を伝え切れていませんので、ホットな自生地の話が終わったら、すみれ展の話に戻すようなことになりそうです。今回のすみれも神奈川のすみれ展で撮影させていただいたものです。説明では「ペダティフォリア」とあったのですが、調べた限りでは「ペダティフィダ」ではないかと判断してまとめています。
 初見では、ちょっと変わったペダータ(トリアシスミレ)かと思ったものです。でも花がタチツボスミレ風で、よく見ると葉も幅が広くて雰囲気が違います。なかなか風情もありますので、タネでも取り寄せて育ててみようかという気持ちになるすみれです。

イシガキスミレ

 引き続き、ヤエヤマスミレの変種であるイシガキスミレという沖縄のすみれの自生地のお話です。やはり、一面が濡れているのがお判りでしょうか。このすみれも常に水しぶきが掛かる環境に辿り着いて、命を繋いでいるようです。
 確かに、ヤエヤマスミレより全体に少し小さめで葉に丸みがあります。生育条件が整っている場所は限られていて、狭い特等席はたくさんの株で混み合っていましたが、写真の株はゆったりと独占していました。
 この日、自生地を見つけるのに存外苦労して、時間に追われる始末でした。でも、日頃の行いが良いのか(笑)、なんとか探し出すことができました。花が咲いていない時間帯だったようですが、まぁ、幸運だったと思います。

ヤエヤマスミレ

 細長い白い花が咲き、濃い緑色の葉がたくさん見えます。これはヤエヤマスミレという沖縄のすみれです。一面が濡れています。雨も降りましたが、常に水しぶきが掛かっている環境にやっと生きる場所を見つけて、細々と自生していると考えた方が正しいようですね。
 沖縄島から更に台湾に近い亜熱帯は、草本としてのすみれには優しい環境ではないのでしょう。ただ、空中湿度が高く、常に気化熱が奪われることによって、ひんやりと気温が低い環境が生まれる訳です。
 四苦八苦しながら、やっと辿り着いた地の様子に少し圧倒されてしまいました。やはり植栽だけでは分からないことばかり。もう少し自生地の訪問を続けよう、そういう思いに押し倒されてしまうような旅でした。

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