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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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沖縄のすみれたち

 昨年のすみれの旅、皮切りは沖縄でした。沖縄本島で普通のすみれと言えばリュウキュウコスミレなのでしょう。既に年末には咲き出していて、気温が高くなる頃まで長~く咲き続けます。
 変化に富んだリュウキュウコスミレは何度見ても楽しむことができますね。意外に個体数が少ないと感じたリュウキュウシロスミレとは対象的でした。そして沖縄固有種たちとの出逢いには少し苦労して、それなりに冒険だったんですよ。

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アカネスミレ

 なかなかキリッと端正な顔をしたアカネスミレですが、個体数では、もう少しソフトな印象の花の方が多いと思います。このすみれの特徴と言えば、命名の由来でもある花色と、植物体全体に生える短毛ですよね。ただ、多くの種の中でも最も変化が著しい類ではないでしょうか。
 確かに茜色の個体も見られますが、この写真のように一般的な赤紫色の花が多いようです。それから、花弁、距、茎や葉、どこにでも白っぽい短毛が生えているのが普通ですが、逆に、側弁以外には毛が全く見当たらないオカスミレという極端な品種も見掛けます。この毛の有無についてはルーペでジックリ見てもハッキリしていて、中途半端がない不連続な変化だという点がおもしろいですね。

ニオイタチツボスミレ

 今年、薩摩(鹿児島)近辺をターゲットに「すみれ探求の旅」に出掛けたいと元旦のご挨拶に記載しましたが、大河ドラマ「篤姫」を意識した訳ではありません。もう2年程前から、虎視眈々と機会をうかがっていた(^.^)のですが、それでも桜島の映像が画面に流れる機会が増えて、個人的には勝手に盛り上がっております。
 ところで、庭の鉢でも優れた選別種を楽しむことができるのに、手間暇掛けて遠くへ出向くのは何故でしょうか。それは各地のすみれたちに見られる小さな変化を楽しみたいからかも知れませんね。例えば、この水彩画に面相筆でぼかしを入れたようなニオイタチツボスミレと出逢った時のドキドキ感でしょうか。

ナンザンスミレ

 新年あけましておめでとうございます。早々にご訪問をいただきましてありがとうございます。いかがお過ごしですか?
 私は晩秋からニコニコ顔で「すみれ探求の旅」に出る準備をしております。さて、今年はどの辺りに出没する予定か(^.^)と申しますと、先ず、「薩摩」、つまり鹿児島県を第一ターゲットに決めています。資料を取り寄せ、地図と にらめっこをしていますが、まだまだ情報不足で、もっと集めなければなりません。訪問の時期は最も重要ではないでしょうか。どうしても種によって花期が異なる訳ですから、絞る必要があるにも関わらず、あれもこれもと思いがつのり、つ いに「2回に分けて行きたいなぁ」と、どんどん「うつけ者的な方向」に向かいそう、そんなお正月を迎えております。
 と、そういう訳で(どういう訳だ!)本年もよろしくお願い致します。

ヴィオラ・ラブラドリカ

 締めを担当するのは、冬場にも花を咲かせてくれるヴィオラ・ラブラドリカです。このすみれが持つ渋い明るさがとてもお気に入りなので、タネを取り蒔きして株を増やし、鉢を屋外と室内で育て分けをしているのですが、残念ながら、この冬は花がまだ咲いてくれません。
 赤紫色の花と白くて太い距のコントラストが絶妙。加えて赤茶色から錆(さび)色、鈍(にび)色とでも形容できそうな葉を持っていて、実は和風な感じもするのですね。ここは錆朱(さびしゅ)色のバックで撮ってみました。(=^_^=)

 年内滑り込み組パート3で、本年は打ち止めです。

サクラスミレ

 年内滑り込み組パート2です。

 明るい紫色の花が元気に咲いていますね。大きな花にクッキリした紫条がチャームポイントのサクラスミレです。大きくてクッキリの紫条と言えば、オオバタチツボスミレが最も特徴的な様相を呈していますが、サクラスミレもなかなかですよね。
 このすみれを一言で形容するとしたら、なんと表現したら良いかなぁ、ふと、そんなことを考えました。時々、こんなことを考えるのです(笑)。やはり、すみれの女王と呼ばれるだけあって、品があるとか、品が良いというのはどうでしょうか。気品漂う姿にもうクラクラ~というふうに使います。。(^^♪。

フモトスミレ

 掲載準備をしたまま、つい年末に至ってしまいました。滑り込ませてあげましょう。(^.^)

 かなり標高が高くて開けた向陽地で撮影したフモトスミレです。時に葉ばかりで花が見当たらないこともあるのですが、こんな風にたくさんの赤い花茎が立ち上がる群落に出逢うこともあり、両極端な面を持っていますね。
 花が淡い紅色に見えますが、現実には白い花弁の表裏に赤紫色の条が強く入っているのです。花茎も強めの赤色でなかなかオシャレではないでしょうか。でも、多くの場合、葉は微毛に覆われた暗緑色でぼやけたイメージが否めません。うまくいかないものですね。

パンジー (黒色すみれ)

 近頃は黒いパンジーも時々見掛けるようになりましたね。ご存じの通り、植物はメラニン系黒色色素を持っていないので「黒色」は発色しません。花弁を光に透かしてみると、品の良い紫色の素地が浮かび上がってきますが、黒いパンジーもバラも、実際にはアントシアンによる「黒に極めて近い濃い紫色」なのです。
 黒く見えるのは、花弁の表皮細胞に細かい突起があって「影」ができるため、つまり、透明でもない限り、どんな色でも「影」というものは「黒い」という訳です。しばらく眺めていたのですが、このパンジーはキリッとして、なかなか見映えがしますね。

 黒色すみれ(こくしょくすみれ)と言っても、クラシックの二人組ユニットのことではありません。悪しからず。

パンジー (虹色スミレwith Licca)

 年末近くになると、このパンジーが登場するパターンが続いています。鮮やかな色合いを持つパンジーのシリーズ『虹色スミレwith Licca』です。サカタのタネさんは、このシリーズを発売するまでに10年以上の歳月を掛けたとか、頭が下がるなぁ! m(_ _)m
 パンジーに関する品種改良の歴史は19世紀初頭に始まったそうです。約200年間ということですか。その上で、最近の進展は目を見張るものがありますね。イギリスで始まった歴史ですが、現代の中心地は日本。単にカラフルとか大きいとかではない日本の持つ感性が牽引しているのかなぁ、と考えたいところです(これを手前味噌と申しますね)。

ニオイスミレ (Viola odorata)

 少し変わった色の小さな花が咲いています。混み合うように多くの葉が見えますが、一部の地上茎は木質化していますね。これはニオイスミレ、英名では"Sweet Violet"と呼ばれます。
 欧州では、陶磁器等のデザインにスミレが用いられることも多いのですが、ほとんどの場合、この種がモチーフになっているようです。ハーブであり、アロマオイルを得る農産物という側面もありますね。
 濃い青紫色が一般的ですが、日本の家菊や朝顔のように盛んに改良が行われた時期があって、色も形も、芳香さえも多種多彩な無数の園芸品種群を構成しています。あら、なにか、カタログ説明みたいな話になっちゃいましたね。(^.^)

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