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趣味のサイト「すみれの部屋@(花の写真館)」のすみれ通信「徒然草=つぶやきの棚」をブログで…---☆
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すみれの展示会 (2)

 沖縄に続いて3月に実施されるすみれ展と言えば、神奈川県のフラワーセンター大船植物園が主催する展示会です。
 一般にすみれ愛好グループが主催する場合が多いのですが、この展示会は会場である植物園が自ら行う季節イベントなので、植栽のプロによる展示という形態になります。鉢で育てたものより、展示直前に植え込んだものが多いようでしたが、さすがに見事な花を咲かせていました。小さな山野草鉢にこだわる必然性はないのでしょうね。

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レモン色のパンジー

 番外編パート2も黄色いパンジーです。2年前の丁度今頃に撮影したものですが、クリームレモンの柔らかい花がとても可愛くて、これを番外編として最後にポジショニングしようと思っていました。個性的な虎目石模様のパンジーが飛び込んだので、パート2になってしまったという訳です。
 このサイズで多花性なので、日本ではビオラと呼ばれているものだと思いますが、日本のマーケットだけで通用する言葉だと知ってしまった後はパンジーと呼ぶことにしています。基本的にビオラは属名なので呼び名として妙ですし、第一、日本で生まれた園芸種ではありませんから、勝手に命名しては失礼ですよね。

虎模様のパンジー

 番外編です。黄色いパンジーは数多見掛けますが、一際目を惹く個性派はいかがでしょうか。虎目石のような模様に加えて強い芳香もあり、おそらく、「ビオラ F1エンジェルタイガーアイ」または「栄養系パンジー タイガーマスク」だと思います。ともに商標のはずですが、ラベルがない状態でポット販売されていました(笑)。でも、栄養系って、まるでコリウスですね。
 お約束で、ついつい買ってしまった訳ですが、昨年末からパンダスミレ( Viola banksii )、コモロスミレ(=白花)、スミレ(=明神)、ルブラ( Viola sororia "rubla")、ニオイスミレ( Viola odorata )、そして今回のパンジーと、「ついつい」は計6回目で9ポットになるようです。あちゃ~!

すみれの展示会 (1)

 いよいよ3月ですね。o(^▽^)o
 今日から始まる沖縄県すみれ愛好会さんを皮切りに各地ですみれの展示会が始まります。開催情報が出揃うには、もう少し時間が掛かりそうですが、今年は4月5、6日が集中日になってしまったようです。
 美しい花を思い描いて栽培することは楽しくもあり、難しくもあり。その成果を集めた展示会は楽しいですよ。普段は目にすることができないようなすみれたちも含め、一度に多くの美しい花たちを見せてもらうことができるんです。

ナエバキスミレ

 さて、なかなか清々しい面構えを見せていますが、ダイセンキスミレとの違いが分からないナエバキスミレにも登場してもらいました。花や葉や茎の様子も、生育環境や生え方も同じように見えます。そう、外見的な違いは見当たらないようで、敢えて違いを言えば「増え方」なのだとか。これでは自生地に通いつめるか、環境を整えて栽培して継続観察するしか確認方法がないですね。
 旅先に咲くすみれたちですから、通うことは困難です。でも、このすみれを栽培する力量は・・・。すみれたちにとって大切な時期に各地を飛び回っている訳ですから、庭で花を咲かせるのは園芸種を含めて丈夫な種限定なのです(笑)。本当は自分で確認したい気持ちがありありで、何か良い方法をゆっくり考えてみましょうか。

ダイセンキスミレ

 鳥取県で遭遇する心づもりだったダイセンキスミレに、県境の広島県側で出逢ってしまいました。一応、近隣自生地の下調べでは「可能性あり」だったのですが、車中からでも分かりやすいところに咲いていたのがラッキーでした。実は、移動に予想外の時間が掛かってスケジュールがタイトになっていたのですが、お陰様で登山を部分的に中止することで時間をセーブできたので助かりました。
 咲いていたのは、資料にもあった明るい亜高山の路傍で、標高はきっちり1,000m!なかなか几帳面なすみれさんです。ただ、ナエバキスミレとの具体的な違いは見い出せませんでした。

フチゲオオバキスミレ

 今回はお気に入りのフチゲオオバキスミレです。臙脂色の蕾に素朴な味がありますよね。一般には厚い葉に光沢があるとされていますが、ここで見た個体には光沢があるように見えませんでした。別の自生地を探してまた出逢いたいなぁと思っています。
 時間を掛けて観察した限り、母種のオオバキスミレとは生育環境も増え方も植物体各部の様子も異なります。ところが大雑把に母種に含めてしまう見方があるようです。虫眼鏡で見るような毛の問題と勘違いしたのでしょうか。いづれにしても乾燥標本では分からないことがあり、なんとか自分の目で自生地を見たいと、いつも思うのです。

オオバキスミレ

 さて、満を持して登場したのは雪国に咲く大型の黄色いすみれ、オオバキスミレです。自然の中ではキスミレの前にオオバキスミレと出逢っていました。各地で複数の変種や品種が見られますので、狭義のオオバキスミレと呼ぶことにします。
 このすみれは路傍や沢沿いの斜面に群生して、向日葵のように一斉に太陽の方を向いて明るい花を咲かせる姿を良く見掛けます。発達した根茎で増え、群落を形成する性質なので、もしかしたら、写っている幾つかの株たちは地下ネットワークで繋がったクローン兄弟かも知れませんね。

ヴィオラ・プベスケンス

 海外でも黄色いすみれは多いのですが、適切な写真がなくて、ちょっと輝き過ぎで心許ない画像のプベスケンスに代表して登場してもらいました。発音が難しそうな"pubescens"は「真綿のような」、「毛が多い」といった意味で、この名を持つ植物は多いようです。
 日本に自生する黄色いすみれで、似た雰囲気を醸し出す種はありませんよね。一方、海外には日本の黄色いすみれと似た種は多いようで、まぁ一般的なのでしょうか。白い花の中央が黄色いシレトコスミレ風な花も少なからず見られることには驚きました。勿論、シレトコスミレが気品の面でピカ一だと思いますが、心惹かれるすみれは世界中にいっぱいありますね。

タカネスミレ

 こんな砂礫地に生育するすみれも珍しいでしょう。ここは土壌の養分が乏しい上、凍結と融解を繰り返し、強風が吹き、一日の気温差が著しいという見掛け以上に厳しい環境の高山です。花期、下界は汗ばむ季節なのですが、ここは一瞬でガスに覆われ、激しい突風が吹き荒れました。そんな追いつめられたような地に咲く孤高のすみれがタカネスミレです。
 北海道、岩手山、八ヶ岳等に見られ、極端な隔離分布という見方もできますが、そこに取り残されたと理解した方が素直だと思っていました。高山植物全般に関わる資料で「氷河遺存種」という概念があることを知り、これに違いないと思っています。でも、氷河期とは斯くも厳しい気候環境だったのですね。

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